配信132回目:朝のれんちゃん
さて。起床の時間です。まずは顔を洗って歯磨き、だね。
「ほらほら、れんちゃん。歯を磨こうね」
「んぅ……」
うとうとと目をこするれんちゃん。目をくしくしするれんちゃんはとってもかわいいです。こう、あれだよ。わんこがかきかきしてるかわいさに繋がるものがあるね!
『うとうとれんちゃんもかわいい』
『でもあんまり目をこすると目が悪くなっちゃうぞ!』
「それは困る」
というわけで、れんちゃんの手を握って止めてあげる。れんちゃんは眠たそうにしていたけど、すぐにやめてくれた。良い子良い子。
れんちゃんと一緒に、歯を磨きに向かう。もちろん電気なんてつけられないから、暗いままで歯磨きだ。れんちゃんはもう慣れたもので、迷うことなく歯ブラシと歯磨き粉を手に取っていた。
『本当によく見えるよなれんちゃん』
『俺らはミレイのスマホの機能である程度見えるけど、れんちゃんはそのままだろうからな。マジですごい』
『目をつぶっていても問題なく動けるぐらいに慣れてしまってるってことだろ』
『そう考えると重いよ……』
「いや、自分らで勝手に想像して勝手にへこむのやめてくれない? 気持ち悪いよ?」
『草』
『その通りなんだけど辛辣w』
れんちゃんの歯磨きを見守っていたら謎の会話がされてるからね。さすがにちょっと気になるよ。
しっかりと歯磨きをして、顔を洗って、朝ご飯。今日の朝ご飯はバターロールに苺のジャム、コーンスープと牛乳だった。
私もれんちゃんと一緒に朝ご飯だ。私の朝ご飯はコンビニで買っておいた焼きそばパンと梅おにぎり、それにお茶。焼きそばパンから食べようとして、
「じぃ……」
れんちゃんに見られていることに気が付いた。
「えっと……。どうしたの?」
「焼きそばパン、おいしそう……」
「ああ……」
焼きそばパンが食べたいんだね。
「はんぶんこしよっか」
「いいの?」
「いいのいいの」
「わーい!」
嬉しそうにはしゃぐれんちゃんがとってもかわいいです。
『あああああパンごときで喜ぶれんちゃんがとってもかわいいんだくんかくんかしたいんじゃあああ!』
『まずいぞ錯乱兵だ! 衛生兵! 衛生兵!』
『テメエ今パンごときって言ったかコラ』
『錯乱兵が増えた、だと……!?』
パンごときはちょっと私も嫌だったけど、だからってケンカはしてほしくないかな。私の見えないところで適当にやってほしい。
焼きそばパンをむりやり引きちぎる。麺がちぎりにくいけど、そこは根性でカバーです。いや、手を良く洗って切れなかった部分を手でちぎるだけだけど。
「はい、どうぞ」
「ありがとう! こっちのパンも半分あげる!」
「おお……。ありがとう」
というわけで、焼きそばパンがバターロールになりました。これが、錬金術?
『違うと思う』
『お前の世迷い言はどうでもいいからもぐもぐれんちゃんを映せ』
『早くしてよ、役目でしょ』
「ひどくない?」
こいつら私を何だと思ってるのかな。れんちゃんを映すための道具程度にしか思ってなさそう。もちろんそれでいいんだけどね!
焼きそばパンをもぐもぐするれんちゃんを見守る。ソースが多めの焼きそばパンだからか、れんちゃんの口の周りはソースでべたべただ。拭いてあげよう。
「口の周り拭くよー」
「んむ……」
ハンカチでごしごしと。大人しくされるがままのれんちゃんです。
『あああれんちゃんかわいいよおおお!』
『またかよ錯乱兵! 自分で落ち着け!』
『わかった』
『うわあ急に落ち着くな!』
『様式美』
その様式美は意味が分からないからやめた方がいいと思う。
そうしてご飯を食べた後は、休憩、だね。お腹がいっぱいになったからか、ちょっとうとうとし始めてる。
「れんちゃん、もうちょっと寝る?」
「んー……。運動、する」
「そっか。偉いぞー」
「えへへー」
立ち上がったれんちゃんの頭をわしゃわしゃ撫でると、れんちゃんは嬉しそうに微笑んだ。私の妹かわいすぎない? 知ってたけど!
そのまま病室の隅にあるれんちゃんのための運動エリアへ。今日は、縄跳び。部屋の隅っこでやり始めた。
「さて、れんちゃん。今日はお昼からゲームの時間だからね」
「はーい」
「それじゃあ、向こうで待ってるね」
「うん!」
というわけで、そろそろ家に帰ろう。準備をしないとね!
『そんな! まだれんちゃんを見ていたいのに!』
『変態姉じゃなくてかわいいれんちゃんを見ていたいです!』
『ミレイは! どうでもいいから!』
「うるさいよ」
ケンカを売らないと気が済まないのかこいつらは。
私はため息をつきながら、一休みしてこっちに手を振ってくるれんちゃんに手を振り返した。
壁|w・)れんちゃんのおねだり攻撃! 姉は焼きそばパンを捧げた!
今回もぎりぎりセーフ。なお、マジでぎりぎりまで更新を忘れていたのは内緒です。
申し訳ない……。






