配信131回目:れんちゃんの花冠
さて。今日はこうしてみんなでホームに集まってるわけだけど。今日の予定はすでに決まっています。
昨日はグラスドラゴンとお友達になったからね。お友達をお迎えした後は、定番の!
「グラスドラゴンとホームでのお遊びだー!」
『俺たちを蹂躙しまくったグラスドラゴンのかわいいところが見れると聞いて』
『これでやつの弱点を探るぞ』
『無理じゃないかな?』
遊びで見つかる弱点って何だよと思うよ私も。
さて、そのグラスドラゴンだけど。
「なかなか楽しいことになってるよね」
『あわあわしてるれんちゃんがかわいいです』
『それな』
目の前の広い草原にいるのは、昨日お友達になったおっきなドラゴン、グラスドラゴンだ。そしてその対面にいるのが、我らがれんちゃんの頼れる守護竜。始祖龍レジェ先生。
で、今どうなっているかと言うと。グラスドラゴンがレジェに平伏しています。びたーって地面にくっついて、ちょっと震えてる気がする。レジェはそんなグラスドラゴンを、すっごく冷めた目で見てる。なにこれ。
『一瞬で格付けが終わっていて草なんだ』
『おうテメエ新入りがなにうちの子たぶらかしてんだこら、とかレジェが言ってそうw』
『逃げてー! グラスドラゴンさん超逃げてー!』
『公式最強モンスには勝てなかったよ……』
やっぱり始祖龍の方が格上なんだね。いや、そんな気はしていたけど。
でもなんだか不仲っぽく見えるこの状態をれんちゃんは良しとしなかった。ほっぺたをぷくっと膨らませて不満そうにしてる。ぷくっと。
「ほっぺたふくらませてるうちの子がかわいい!」
「はーいミレイちゃん落ち着こうね。れんちゃんがちょっとだけ作ったクッキーあげるから」
「どうしてアリスが持ってるの!?」
「いらない?」
「いります!」
れんちゃんが作ったクッキーがもらえるなら、私はプライドすら捨てちゃうよ!
『なあ、あれって確か配信で……』
『れんちゃんがクッキーの材料を選んだっていうのがアリスの配信であった』
『つまりただのアリスの手作りクッキー……』
『言うな。それが平和なんだ』
いやあ、れんちゃんのクッキーは美味しいなあ! なぜかアリスとルルが二人で忍び笑いをしてるけど、目の前のれんちゃんがかわいいからね! 仕方ないね!
クッキーを食べながらのんびり見守っていたら、れんちゃんに動きがあった。
「レジェ。めっ」
れんちゃんのお叱りだ! レジェがしょんぼりしてしまった! グラスドラゴンがちょっと勝ち誇って……。
「めっ!」
そんなグラスドラゴンも怒られた! ケンカ両成敗だ! …………。ケンカしてたっけ?
ともかく。ケンカという名の格付けはそれで終わり、だね。レジェの圧勝という事実は変わらないまま。
それじゃあ、あとは遊ぶだけ、だけど……。
「のせてー!」
れんちゃんがグラスドラゴンにそう言うと、グラスドラゴンが尻尾で器用にれんちゃんを頭にのせた。れんちゃんは嬉しそうにはしゃいでる。おっきなドラゴンの上だからね。なんとなく楽しいんだと思う。
「ごー!」
れんちゃんが叫ぶと、グラスドラゴンがのっしのっしと歩き始める。とりあえず追いかけよう。
「いってきまーす!」
れんちゃんがそう言って後ろに手を振ると、レジェはちょっとだけ寂しそうに、でも微笑ましそうに小さく手……前足? を振っていた。
どうでもいいけど、レジェさん、感情豊かだね?
グラスドラゴンはなんと草花を自由に操れるらしい。移動先の草原でグラスドラゴンが一鳴きすると、綺麗なお花畑ができた。れんちゃん大喜びだ。
「きれい!」
「きれいだねー」
楽しそうに走り回るれんちゃんと、それを見守る私たち。
『お花畑出せるんだ』
『グラスドラゴンはお花の妖精だった……?』
『あんないかつい妖精がいてたまるかw』
さすがにそれは失礼だと思うな私は!
お花畑でれんちゃんが何か作ってる。作ろうとして……失敗してる? なんだかしょんぼり。
「どうしたの?」
「はなかんむり? 作りたい」
「あー……。なるほど」
絵本かテレビか、きっと見たんだと思う。それで作ってみたくなったとか、かな。
「じゃあ、私が作り方を教えてあげる」
「うん!」
というわけで、れんちゃんと花冠を作ります。一応、私もちゃんと作れるからね。
『ミレイが……ちゃんと姉をしてる!?』
『微笑ましいなあ』
『絶対に内心でうへりかけてるぞ』
『微笑ましくないなあ』
ケンカ売ってんのかこいつらは。
「はい、完成。れんちゃんにプレゼント」
「わあ!」
嬉しそうに喜んでくれるれんちゃんがとてもかわいい!
れんちゃんもしっかり作り方を覚えたみたいで、自分でしっかり作れるようになった。楽しかったのか三個も作ってる。かわいい。
「はい、おねえちゃん!」
そう思っていたら、私にプレゼントしてくれた。
「え……。いいの?」
「うん!」
「ありがとう!」
「わぷ」
どうしようめちゃくちゃ嬉しい。ちゃんと花冠でアイテムになってるし、アイテムボックスに大事に保管しておこう。
残りの二つはアリスとルルに。二人もとても喜んでいた。
『いいなあいいなあ!』
『俺もれんちゃんの花冠が欲しいです!』
『それをよこせミレイ!』
「ぶち殺すぞ」
『マジトーンはやめてください』
『冗談だよそんなキレるなよ』
怒るよ。これは私の宝物なんだから。
「あげるー!」
れんちゃんはグラスドラゴンにも花冠を渡していた。サイズが全然違うけど、れんちゃんは満足していそうだし、別にいっか。
その後もれんちゃんは花冠をたくさん作って、近くに来ていたウルフたちにも配っていた。嬉しそうなもふもふわんこにだきついてもふもふする妹はとってもかわいかったです。
「うえへへへ……」
『ノルマ達成』
『お前のうへりからしか摂取できない養分がある』
『大丈夫? その養分で人間腐らない?』
「うるさいよ」
こいつらは本当にいつも通りでそれはそれで安心するよ。
その後もグラスドラゴンがお花を作って、れんちゃんが楽しんで……。今日もれんちゃんは楽しそうに遊んでいて、私も満足だ。
壁|w・)11月すべりこみせーふ!
れんちゃんの花冠:れんちゃんがいる時のミレイの賢さを10UPさせる限定装備。
これにより、れんちゃんがいる時のミレイの賢さが-100から-90にアップする!
かもしれない!






