配信124回目:イタチ
イタチを抱き上げるれんちゃんと、そんなれんちゃんの体を駆け回るイタチたち。れんちゃんはくすぐったそうにしてるけど、やっぱり楽しそうだ。
「あのイタチなら、私でも仲良くなれるかも……」
そっとイタチに近づいてみる。ゆっくり、ゆっくり……。
私に気付いたイタチが振り返って、めちゃくちゃ威嚇してきた。フシャーって。いやフシャーとは鳴いてないけど、そんなイメージ。
「解せぬ」
『いやだって、ミレイだし』
『俺がイタチなら俺だって威嚇するわ』
「そこまで言う?」
『よく考えろミレイ。かわいいれんちゃんと遊んでると、別のやつが近づいてきたんだぞ?』
「なるほど理解した」
『理解すんなw』
確かに私もイタチの立場なら威嚇するね! れんちゃんと遊ぶ方が絶対に楽しいからね!
「イタチさん……もふもふすべすべ……」
イタチを優しく撫でるれんちゃんは女神のようです。ありがたや。
「おねえちゃん? 何やってるの?」
「おがんでます」
「ふうん……?」
いつものことだけど微妙に引いた笑顔はやめてください。
「ところでれんちゃん。エサはいいの?」
「あ!」
はっとしたようにれんちゃんが顔を上げて、アイテムボックスからエサを取り出す。それを手のひらに載せると、すぐにイタチが近づいていった。
エサの香りをふんふんとかいで、ぱくりと一口。大事そうに抱えて食べ始めてる。
「なにあれかわいい」
『はあああイタチかわいすぎんか?』
『ちょっとイタチテイムしに行ってくる』
『なお俺らが行くと攻撃されます』
『なんで……?』
そういう仕様だからね、仕方ないね!
れんちゃんはエサを一匹ずつに渡してる。それはいいんだけど、れんちゃんの前でイタチたちが列になってるのは……順番待ちかな?
「視聴者さんよりお行儀がいいのではなかろうか」
『言うな』
『俺もそんな気がする』
『俺たちはれんちゃんに群がるハイエナじゃけえ……』
光に集まってくる虫か何かかな?
どれ、私もエサを持っていってみよう。手のひらに置いて、と……。
「威嚇されるんだけど」
「イタチのテイムは根気がいる。諦めた方がいい」
「あ、そうなんだ……」
ルルもチャレンジしたことがあるってことかな。とても残念だ。いやまあ、れんちゃんがお友達になれたら十分なんだけど。
のんびりと待っていたら、ご飯タイムは終わったらしい。れんちゃんとイタチたちはすっかりお友達だ。もふもふしてるよもふもふ。
「今日はここで終わりそうだね」
「だね。まだまだたくさんの動物がいそうだから、じっくり巡ろうよ」
「ん……。大きいドラゴンもいるらしい」
「ほほう」
大きいドラゴン。レジェほどではないと思うけど、気になるね。
「この大陸を守護する三匹の守護竜……だったはず」
「おー……。かっこいい感じ?」
「かわいいドラゴンもいた、はず?」
「かわいいドラゴンとは」
いまいちかわいいドラゴンというのがイメージできない。いや、れんちゃんからすればドラゴンもかわいいになるかもしれないけど。
でもそんなドラゴンがいるなら、是非とも見にいきたいところだ。
『ドラゴンの外見だけなら公式サイトに掲載されてたはず』
『ちなみに一匹は最初から見にいける場所にいるぞ』
「あ、そうなんだ。じゃあ後で見てみるよ」
かわいいドラゴンというのは興味があるからね。
最初から会えるドラゴンというのも、気になるところだ。次はそのドラゴンを調べておこうかな?
でも。今はやっぱり。
「イタチさんに夢中だからね」
「だね」
「ん」
れんちゃんは今もイタチさんと戯れてる。たくさんのイタチがれんちゃんの体を駆け回ってるけど、くすぐったくないのかな?
れんちゃんはとっても楽しそうだ。たまに一匹両手で優しく捕まえて、じっと見つめ合ってる。そうしているかと思ったら、お鼻をちょんと付き合わせてみたり。
ちょっと恥ずかしいのか、照れたように笑うれんちゃん。天使だね。
『あああああ鼻ちょんするれんちゃんかわいいよくんかくんかしたいよおおお!』
『まずいぞ錯乱兵だ! 衛生兵! 衛生兵!』
『過労で倒れました』
『働かせすぎだバカ! ミレイじゃないんだから錯乱ぱっかすんな!』
「なんで私が出てくるのかなあ!?」
視聴者さんがバグるのは私のせいじゃないと思います! 私の方がきっとましだし! ほられんちゃんも今日もとってもかわいく、イタチさんと仲良しで……。
「うえへへへ……」
「知ってた」
「鼻ちょんでなると思ってたから、むしろ遅い」
『言われたい放題である』
『その通りだからね、仕方ないね!』
「うるさいよ」
れんちゃんがかわいいから仕方ないんだ。
ともかく。今日はイタチさんのもふもふで終わり、かな? また他の動物とドラゴンの情報を集めておこう。
とりあえず。
「イタチさん!」
イタチたちと謎のポーズをするれんちゃんのSSを大量保存だ!
壁|w・)れんちゃんのホームにイタチさんがいっぱい増えました。






