配信五十八回目:たんたん
壁|w・)ほんのり下ネタ注意です。
タヌキのあの替え歌にちょっぴり触れる程度ではあります。
この部分は読まなくても問題ないので、苦手な方は次回の更新をお待ちください……。
さて。戻ってきましたれんちゃんホーム。連れてきたタヌキは夏冬十匹ずつと分かりやすい。サイズは個体差があって、小さなタヌキもいる。子供かな?
れんちゃんは一匹ずつ順番に撫でてる。頭をなでなで、喉元こちょこちょ、そして優しくぎゅー。冬タヌキはなんだかすごくふわふわしてそうだ。私もやりたい。
ということで、順番待ちの小さな冬タヌキを抱えてみた。すごい。もふもふだ。
「なにこれ。もふもふふわふわ。すごい」
『いいなあ俺も触りたいなあ』
『子タヌキももふもふしてる』
『俺もタヌキに会いに行くかな』
『次の出現時は競争率やばそうだなw』
ほんとにね。次会いに行くっていうコメントが結構ある。これはなかなかの混雑になりそうだ。いいのか悪いのか、なんとも言えないところだね。
「おねえちゃん」
「あ、ごめん」
どうやらこの子の順番らしい。子タヌキを地面に下ろしてあげると、とことことれんちゃんの方に歩いて行った。側まで来た子タヌキをれんちゃんがだっこする。
子タヌキはれんちゃんにとってだっこするほどよい大きさなのかも。ちょっと抱きにくそうだけど、ちゃんとだっこになってる。子タヌキも嬉しそうにれんちゃんのほっぺたを舐めてた。
「タヌキに殺意がわいた」
『落ち着けwww』
『動物に対抗心を燃やす姉がいるってマ?』
『信じられないかもしれない、正気を疑うかもしれない、しかし、真実だ……!』
「うるさいよ」
れんちゃんが幸せそうだから、それでいいんだけどね。もふもふをもふもふするれんちゃんはとってもかわいいです。
れんちゃんはタヌキを下ろすと、ころんと転がした。いつものやつだ。そのままお腹をわしゃわしゃ。タヌキも気持ち良さそうに受け入れてる。野生動物じゃまず無理だね。
にこにこ笑顔のれんちゃんが、機嫌良さそうに歌い始めた。
「たんたんたぬきの……」
「すとおおおっぷ!」
「んぅ?」
『あぶねえwww』
『ミレイの反射神経がすごい』
『よく気付いてよく止めたな……w』
『あわや放送事故www』
一応多くの人が知ってる替え歌だからこれぐらいで何も言われないとは思うけど、それでもれんちゃんの口からその単語は聞きたくないと思ってしまう。私の我が儘だとは思うけど、もう少しだけでも勘弁してください。
れんちゃんは首を傾げて、また口を開いた。
「たんたんたぬ……」
「やめて!? れんちゃんその歌はやめようか! 別のお歌にしよう!」
「えー」
「その歌はまずいから! ね?」
れんちゃんは不思議そうに首を傾げる。やめて、そんな目で見ないで。純真な瞳が薄汚れた私の心を責め立てるの……。
『れんちゃんの視線が痛いっす……』
『ちゃうねん。その、変な意味じゃないねん。ちゃうねん……』
『その、なんだ、あれだよあれ。……純粋な子供の視線って、きっついわ……』
れんちゃんは首を傾げたままだったけど、とりあえずは分かってくれたらしい。タヌキとは関係のない歌を歌い始めた。一安心だ。
れんちゃんがタヌキたちをもふもふしていると、なんだかたくさんの足音が聞こえてきた。タヌキに、というか、新しい仲間に挨拶しようとしてるのか、例のごとくもふもふが押し寄せてきてる。オオカミもトラもキツネも、みんな一緒だ。
レジェだけはその様子を静かに見下ろしてる。見守ってる、と言った方がいいかな? 保護者かなこのドラゴン。保護者ドラゴンだ。
「みんなでもふもふー!」
おっと。れんちゃんのテンションが上がり始めた。いろんな子に抱きつき始めてる。抱きついてもふもふして、また別の子に抱きついて。見ていてとても微笑ましい。
「もふもふ!」
「もふもふだね」
「ふわふわ!」
「ふわふわだね」
「もふわー!」
「気に入ったの?」
『もふわー!』
『れんちゃんが楽しければいいのだ』
『楽しそうに遊んでるのを見てるだけで幸せです』
『さあ皆さんご一緒に』
『もふわー!』
『もふわー!』
「も、もふわー!」
ちょっと不思議な響きだけど、なんだか楽しくなってきた。
今日はこのままもふもふで終了、かな。れんちゃんのもふもふを見守るとしましょう。もふわー!
壁|w・)ごめんなさい(土下座)
タヌキと言えばこの歌だと思ったから……!
反省はしてるし後悔もしてるけど書いてて楽しかったです!
ちなみにこの歌、まあほとんど出してはいないですが、大丈夫でしょうか。
一応、昭和初期にはすでにあった替え歌らしいですが……。
怒られたら削除します、です。
次回はお祭り部分の掲示板回です。
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ではでは!