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天蓋の歪み

なんたらかんたら when I was s chaild

作者: 淵海


子供だった頃、冬の空を氷山と言った。

子供だった頃、ピラミッドの上で寝っ転がって「煮干ごっこ」と名付けて寝た。

子供だった頃、私はママ役、あなたもママ役。「じゃあ、俺らはみんな赤ちゃん役!」と言って、ままごとをした。

子供だった頃、歌う度に吹き荒ぶ秋風に妖精がいると信じた。

子供だった頃、クリスマスの夜に起きたらサンタが見え喜んだ。

子供だった頃、林は森に見え、森の中には神がいた。


私は、永遠に子供でありたかった。

なにも知りたくなかった。


子供だった頃、空が青いのも夢の仕組みも有象無象の有無すら知らなかった。


子供だった頃、大人になるのは素晴らしいことだと思った。


大人に近づいた今、夢は夢であり、幻想は幻想だと馬鹿にされ、輝いていた世界は数式や科学で埋め尽くされ、何も無くなった。


子供だった頃、大人に近づいた今を知らないでいて欲しい。

大人に近づいた今、子供だった頃を羨まないで欲しい。


子供だった頃と変わらず太陽は上り、空は青く、夢を見るのは自由なのだから、大人に近づいた今の私は上を向くことを忘れないで欲しい


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― 新着の感想 ―
[良い点] とっても素敵でした。
[良い点] 心に残る文章と共に、これは自分に向けたメッセージなのですね。確かに、幼少のころの世界はきらきらしていました。 足元ばっかり見ていてはいけませんね。肩こっちゃいますし笑
2019/02/14 17:59 退会済み
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