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Ep1 俺氏、死んだ。

小説家になろうに初投稿させていただくNAOと申します。

雑文ではありますが、楽しんでいただければ幸いです。



ー俺は、何処にでもいるようなただの引きこもり高校生だった.....ー


「グルルル.....」


目の前に、牙をむき出した犬の様な黒い怪物が鋭く赤い目で威嚇をする。


ーなのに.....なのにどうしてこうなった......?ー


「バウウウウウ!!」


その怪物が遠吠えを吠えると2、3匹、同じ怪物が寄ってきた。


ー嘘だ.....こんなの夢だ.....そう、夢だよ。こんなありえないこと___ー


「ギャオオオオ!!」


そのまま三匹は飛びかかる。


「あってたまるかぁぁぁぁぁ!!!」


--------------------------------------------------


俺、坂上 貴之(さかがみ たかゆき)は純粋な心を持つ高校2年生だ。

あ、ごめん。違ったや。

《高校2年生だった。》

そう、これ。これが正しいね、うん。


まあ、そんなどうでもいい事はおいといて....


え?気になるだって?

まあ、気になるよな、うん。だって俺だったら気になるもん。

ん?とっとと本題入れカスだって?

わかってるよ。そんなに焦らない、焦らない。


まあ、この理由は直ぐにわかるようになるさ。


ふぅ、単刀直入に言おう。

俺、ボッチ歴12年坂上 貴之は、死にました。


........え?反応薄くない?

い、いや薄いよね?死んだんだよ?俺。

こう、なんか「なんで死んだのに話せてるの!?」「幽霊!?」

とか、そういう反応してくれてもいいのよ?


「なにやってんですかこっちも手空いてる訳じゃあ無いんですからとっとと決めて下さい、このまま地獄送りますよ?」


「チッ、ちょっとかわいいからって調子乗ってんじゃねえぞ.....大体なんでそんな残念な胸なんだよ俺は根っからの巨乳派だよコンチクショウ....」


「本当に送りますよ?それともなんです?全裸で転生させて頂きましょうか?」


「なんで聞こえてんですかね.....」


「いいからとっととしてください。」


「すんません....」


俺の目の前にいるピンクの髪をした女性。

実は天使である。しかも高位の。

ちょっと可愛いが貧乳である。貧乳である。

大事なことなので(ry


まあ、ピンクビッチは置いといてなぜ俺がこんなカオスなとこに来てるのか説明しなきゃだな....


「誰がビッチですって?」


「いえ.....」


チッ、こいつ察しやがった....

あんまり調子乗ってると襲うぞこの野郎!

いや、ボッチ&コミュ障の俺じゃってそうじゃない!


そう!今の状況に陥った理由だよ!


____コホン。

では、説明しようか。


--------------------------------------------------


「行ってきます.....」


そう、このテンションの低い挨拶をかましつつ学校へ登校しようとしているのは俺。

生前の。


まあ、この辺はどうでもいいから飛ばすか。


--------------------------------------------------


「さーかがーみく〜ん。」


この放課後とっとと家に帰ってゲームしたいと考えている俺の前に立ちはだかった巨漢のゴミクズは俺に絡んでくる.....


「い、石沢くん......」


「こーえが小さいなぁ〜?」


絡んでくる.....いわゆるイジメっ子って奴だ◯ね石沢。

まあ、そういうことなんだよ察してくださいよ100円あげますから....あと、し◯石沢。


石沢 夢叶(いしざわ ゆうと).....

うざい。◯ね。

クソ.....なにが夢を叶えるだ.....かなったのは俺の夢じゃなくてあのゴミクズの欲望だけじゃねえかよし◯石沢。


「ちょっとついてきてくれるかなぁ?俺たち友達だろ?」


「う、うん.....」


こいつ.....いつかブチ◯ろすと何度考えたことか......

まあ、結局一度も刃向かえなゲフンゲフン先に進もう。


--------------------------------------------------


「よぉ、坂上。元気ィ〜?」


「う、うん.....」


「キャハハ、『う、うん』だってぇ〜まじキモイんですけどォ〜」


そしてこのクソビッチと金髪ナルシストが木田 智治(きだ ともはる)増田 香奈(ますだ かな)


この三人が俺を毎回.....毎回.....


___毎回イジメてくるゴミドモダ。

あぁ、思い出すだけで腹が立つ。

内臓を引きずりダシテヤリタイ。

____先に進もう。


こいつら人間のクズは毎度俺を暇だという理由で殴り、蹴り、痛めつけ、そして嘲笑う。

本当にハラガタツ連中ダ.....


すこし落ち着かないとな....

これはあくまで記憶だ。

もうあいつらに会わなくて済むと考えれば死んだってのもいいなアイツラノ頭上ニ隕石オチナイカナ.....


「でっさぁ、坂上くん、俺たちね、今月ピンチなのよぉ〜いやマジで。これはマジなんだよ。」


「だからさぁ〜3万、貸してくんない?」


「で、でもこの前に4万....」


「あぁ!?」


「ひっ」


「なに?俺ら友達じゃん?友達なら助けるの当たり前だよね?な?」


どんな理屈だ.....


「そりゃあそうっしょ。友達が友達助けないとかマジでウケるんですけど〜」


お前のクソブサいメイクの方がよっぽどウケるんですけどぉ〜。


「当たり前じゃん。な?坂上くんなら俺たち助けてくれよなぁ〜?」


クッ......やっぱり思い出すのは止めにしようか......

いや、流石にそれはマズいな.....


「てことで、3万。」


「わ.....わかったよ.....」


そして三万を渡したんだよ.....

殴られるのが怖かったし....

だって痛いのは嫌だろ?

それは普通だ、誰でも痛いのはいやだドMは知らん。


「ありがと、じゃ、帰っていいよ。」


「・・・」


そのまま帰宅した訳ですねぇ〜

ハァ......攻めて、死ぬ前に一矢報いてやりたかった.....


次はその翌日の話だ。


--------------------------------------------------


「2年2組石沢 夢叶、3組木田 智治、増田 加奈。職員室へ来い。」


翌日の一限目の途中、そんな放送が流れた。

声は.....たしか教頭だったか?

かなりキレた声だったよ。


まあ、俺と同じクラスだった石沢は出て行った訳だが....

なにかおかしい。

一限目が終了しても、石沢は戻ってこなかった。

教室を覗いたが、木田も増田も居ない。


好奇心で、俺は職員室の近くまで足を運んだ。


すると、怒鳴り声が聞こえた。

内容は、俺を暴行し、金をぶんどっていたという事、つまり虐めの件だ。


その時はZAMAAAAAAAAと思って聞いていたが.....

それは間違いだった。


--------------------------------------------------


3限目からやっと授業に参加し始めた石沢を内心で嘲笑いつつ、俺はノートを写していた。

しかし、放課後帰宅しようとすると___


「痛ッ」


肩に激痛を感じたんだ。

振り返ると、そこには石沢がいて、俺の肩を掴んでいた。


「ついてこい。」


そう言われた。

明らかな殺気により生命の危機を感じたが、俺は恐怖に逆らえず、そのままついていってしまった。


--------------------------------------------------


そのまま、ついて行ったんだが.....

なにかおかしい。

いつもは校舎裏なのに何故か石沢は階段を上がっていった。


嫌な予感はしていたが、それは的中した。

石沢が屋上の扉を開けると、そこには2人が待っていた。


すると、石沢は振り向きざまに俺の顔を思いっきり殴った。


「グアッ」


俺は倒れたんだ。

すると、石沢は言った。


「お前がチクったんだろあぁ!?」


「ち、ちがっグワァッ」


直ぐに否定しようとしたが、木田が走りながら俺の腹をキック。

それはクリーンヒットし、気絶しかけたよ。

視界が揺らいでいる所に石沢が再び蹴りを入れた。


「なあ?!なんか言えや!!」


そういい、胸ぐらを掴んで頬を殴り、その後にマウントをとって俺の顔を殴り続けた。


視界はドンドン揺らいでゆき、意識は遠のいていった.....


そして、次に、俺がこの世界で目覚める事はなかった。


--------------------------------------------------


これが俺が死んだ理由だ。

死因はなんだろうな?

わからねえや。


「ッ!」


次に、俺は真っ暗な空間で目を覚ました。


「目覚めましたか?」


そう言ったのは、目の前に立つ白い衣を纏った女性だった。

ピンク色の髪に整った顔立ち。

背中には、翼ときた。


「俺.....死んだの.....?」


「......はい。あなたは、先程お亡くなりになられました。」


「・・・」


「しかし、あなたはそこまで悪人という訳ではありません。通常なら天国へ送られる筈です。」


「じゃあ、俺はなんでここに.....?」


「あなたは、人を憎いんでいます。」


「!」


___そう、俺は人を憎んでいる。

憎くて憎くてたまらない。

あいつらは俺の人生を狂わせた。


周りの奴らも巻き添えを恐れて何も手出しをしない。

囃し立てる馬鹿も多かった。


傍観者......


俺はこいつらが嫌いだ。

自分が傷つくのを怖れるのはわかる。

だれだって痛いのはいやだ。


でも......でも、これはあまりにも酷すぎる。

逆の立場で俺が救えるのかと聞かれればそれはわからない。

この時の俺の記憶があるならば助けただろう。

だが、無かったとしたら......


そう、人はそういうものなんだ。


だからこそ、俺は人が嫌いだ。

誰も理解しようとせず、誰も助けてくれない。


____だから、俺は人が嫌いなんだ。


「このままあなたを天国へ送ってしまうのは危険というのが天界の判断です。」


「ハハッ、そうだよな.....そう.....だよ。」


「なので、あなたには、転生してもらいます。」


「え?」


「規則上、あなたを地獄へ行かせる事は出来ません。勿論、貴方が望むというのならば可能ですが.....」


「・・・」


「なので、貴方に充実した人生を送ってもらい、人としての心を取り戻してもらいます。」


「俺は.....どうすれば.....?」


「貴方には、選ぶ権利があります。」


「選ぶ.....権利?」


「そう、選ぶ権利です。」


「何を......?」


「あなたの次の人生をです。」


「・・・」


「転生先はあなたが決めて下さい。希望された世界に転生させます。」


「____了解した。」


で、現在に至る。


「早く決めてもらえますか?」


「いや、もっと優しく.....」


「2時間もなにやってるんですか。もしかしてあなた一人が同じ境遇に置かれてるとでも?ハッ」


なっ!鼻で笑った!?


「それは勘違いですね。なんです?自分は特別とでも?残念、あなたと同じ境遇の人間は大量にいます。だからとっとと決めて下さい。」


えらく口の悪い天使様だなおい......


「ハァ......じゃあ、ファンタジー系の世界でお願いします。」


「______わかりました。」


天使が手を広げると、四枚の翼が蒼白く輝き始め、俺を囲むようにして6つの魔法陣が浮かんだ。


「あなたは、真当な人生を送れませんでした。故にここにきました。貴方が次に転生した所で、変わる保証はない。なので____貴方には一つだけ、力与えます。言ってください。」


力......?

チート能力?神魔法?神武器?


____いや、違うな。


「全人類を遥かに上回る圧倒的な身体能力を.....!!」


「わかりました......」


これでいい。人を圧倒的力で粉砕するのは楽しくない。

訳のわからない程の身体能力で人をジワジワと殺す......


すると、貴之の身体は浮かび始めた。


「いいですか?」


天使が貴之に囁く。


「その世界でのあなたの名前は、エドル・アハト。___貴方は今、現実での名前を忘れました。」


「えっ?」


貴之は自身の名前を思い出そうとする。


しかし____


「なん....だっけ....?」


「心配しないで下さい。これは前世の記憶をあまり持ち込まれすぎると世界が崩壊してしまう可能性があるからです。」


「・・・」


「それでは、ご健闘を。エドル・アハト。」


次の瞬間、俺は見慣れない建物のベッドで目が覚めた

どうだったでしょうか?

何かご指摘があればお願いします。

出来る限りで反映させていただきますので。

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