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男が最弱な異世界。それでも最強を手に入れる。  作者: CHIKAY
Lv.0 tone ~始まりの異世界~
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第5色 知識+地獄

 お礼を言い扉を閉めて、後ろを振り返る。


「マーカラさん宜しくお願い致します。」


「...宜しく、お願い致します...。

 では、こちらへ...。」


 マーカラさんに着いていく、ギルド内の一室、扉を開き中に入っていく。


 中を除くと資料室だろうか?本だらけの部屋に通された。


「コチラの...椅子に、お座り下さい...。」


「有難うございます」


 お礼を言い腰掛ける、するとマーカラさんも本を何冊か取りにいき、前の席に座った。


「この世界の事を、軽くですが...お伝えします。

 ...訓練校の勉強も...兼ねて後日しっかりと、やらして頂きます...。」


 するとマーカラさんは、独特なテンポの語り口で、ゆっくりとわかりやすく、教えてくれた。


 絶神の世界ベルターナ

 神が、神を管理する世界

 絶神の試練を乗り越える事で人は神に至る事が出来る。


 ベルターナは、東西南北4つの大陸があり

 絶神の眷属、四天神が守護する大地である。


 北にある大陸が、シュラバナ=テンが守護する。

 第1大陸水と緑のクルヤタナ大陸

 第1ダンジョン、ルーナマナ神殿がある。


 西大陸が、パクシャ=テンが守護する。

 第2大陸火と大地のジンパーグ大陸

 第2ダンジョン、第3ダンジョン


 東大陸が、ラシュトラ=テンが守護する。

 第3大陸の大地メイルモルト大陸

 第4ダンジョン第5ダンジョン


 南大陸が、ヴィルダカ=テンが守護する。

 第4大陸光と闇の大地インヤ大陸

 第6ダンジョン、未知の神殿


 第4大陸は、特殊な力を持った化け物や祟神がいるらしく、ハイレベルの神格化した者だけが住う大陸らしい、まだまだ未開の地みたいだ。


 神格の段階は、最大レベルが8段階らしく、ダンジョン最終階層クリア時に、最上階に一つの大木があり。

 その大木に手を触れると実が現れて、その実を口にすると、絶神の恩恵と、神格が一段階あがるらしい。

 恩恵と神格は、千差万別で運なども関係あるそうだ。


 実際神格は、マテリアルリングの色で分かり、冒険者は装着を義務付けられているみたいだ。


 色は、白(Lv0)、水色(Lv1)、青(Lv2)、緑(Lv3)、黄色(Lv4)、橙(Lv5)、赤(Lv6)、紫(Lv7)、灰(Lv8)

 淡い色味からだんだん濃くなっていくそうだ。


 実際に、手に取らして貰い、良く観察する...。

 マーカラさんは水色で、サラさんは黄色らしい...。


 似た形の物を...どこかで...。


「マーカラさんすいません!

 少しお聞きしたいのですが...。」


「...はい、なんでしょうか...」


「コレを見て貰っても宜しいですか?」


 胸に付けたネックレスを外し、マーカラさんに手渡す。


「...これは...どこで手に入れたのですか?」


 祖母から貰った指輪を、ネックレスのヘッドとして付けていた。

 そのリングは、見せて貰ったリングと形は同じで、色だけが変わっていた。

 色は、黒...。

 祖母は、この世界に関係していたのだろうか...。


「祖母に貰いました、僕と姉、妹も持っています。」


「黒色は、聞いた事は...ないですね...。

 1度お預かりしても宜しいでしょうか??」


「大丈夫です。宜しくお願いします。」


 マーカラさんは、ハンカチに包み丁寧にポケットにしまいこんだ...。


 祖母は、何故...。


 気にはなるが、考えても仕方ないので、中断してしまった話を、謝罪して再開して貰った。


 お金の種類は、全世界共通でベルターナ貨幣を使用している。


 鉄貨、1ターナ

 銅貨、10ターナ

 大銅貨、100ターナ

 銀貨、1,000ターナ

 大銀貨、10,000ターナ

 金貨、100,000ターナ

 白金貨、1,000,000ターナ


 7種類となるらしい。


 ギルド職訓練校の金貨10枚か...。

 とりあえず今手元にないので、魔石を売ろうと思う。

 魔石は、日常生活に使われる事が多く、大きく純度の高い物は、魔道具などに使われたりするそうだ。

 生活する元手がないので、高値で売れる事を祈るばかりだ。


 ファンタジーと言えばの、魔法っ!

 誰にでも扱えるモノらしく、体内にも外気にも一定の魔力があるとの事。


 体内の魔力は、誰にでもあるが、初めから多く扱えるモノではない様で、貴族などは幼少の時からトレーニングするそうだ...。


 魔力量によって、寿命は大きく変わり、種族によっても大きく変化する。


 人族は、平均寿命が男性が50歳、女性が300歳だ...。


 ...?


 そう...女性と男性の寿命は6倍も変化するらしい。

 種族の始まりである四天神が全て女性だからか女性の体内魔力量が平均6倍だそうだ。

 種族によっても、平均的魔力量は全然違うが、どの種族でも女性の魔力量は圧倒的に多い。

 その為に魔力量や扱いが強さの世界で、冒険者を目指すのも女性、冒険者の生存率が高いのも女性、騎士や街の警備兵なども圧倒的に女性が多い。

 平均寿命の違いから世界の人口も女性が8割以上を占める世界だとか...。


 どこのハーレームの話だよ...。


 街で感じた違和感やギルドでの目線は、コレが原因だとか...。

 女子が、男子を食べさして、守る世界観...。

 男性は、家庭を守るモノらしい...。

 女性が強い世界...その世界に俺は放り込まれた...。

 ハンデありすぎだろ...。


 だが、覚えたい魔法...唱えたい呪文...。

 明日の訓練から魔力について、教えてくれるそうなので、今からドキドキだ...。


 種族は、人族、獣族、精霊族、天族、魔族があるらしい。

 エルフやドワーフなどは、精霊族になる。

 そして、1番気になる質問をしてみた...。


「...マーカラさんの種族は、何なんですか?」


「...魔族...です。

 ヴァンパイア...です...。」


 きたぁーーーー!!


 異世界最高っ!!こんな色白美人普通のいませんよね!

 眼福です、有難うございます。


 ...なんかマーカラさんテンション低くないか?


『魔族は、人族に恐れられている種もあるのよ。

 その一つがヴァンパイアなの、昔に神格化した真祖のヴァンパイアが人を襲って、祟神になった事もあるのよ。

 未だに第4大陸には、魔王となって生きている種族も居るそうよ...それでじゃない?』


 ...なるほど...では


「...マーカラさんがそんなに美しいのは、ヴァンパイアだったからなんですね。

 今まで会った人の中でも、断トツです!!

 僕の血を吸って欲しいぐらいです...。」


「え...。」


『えっ!!アンタ馬鹿じゃない!!

 ヴァンパイアに異性から血を吸って欲しいって、プロポーズみたいなものよ!!

 神格化したモノなら、眷属になるって事よ!!取り消しなさい!!』


『イヤだ』


『何でよ!!』


『暗い表情が明るくなっただろ?』


『...ふん!馬鹿じゃない!』


『...ありがとう』


 トーカも気付いてくれた様だ。

 ギルドの人達の目線もそんな事があったからかもしれないし、これから関わっていく人だ。

 仲良くしたいしな...。


『ユキさん...有難うございます。

 私は怯えられて、いるのではないかと緊張していました。

 ...これからも宜しくお願いします...。』


 可愛ええぇぇ...。


 最高の笑顔でした、眼福です。


 何か贈り物でも...。

 魔石しかないですが...魔石でいいですか?


『おい!』


 はっ!一瞬幸せ過ぎてトリップしてしまった。


「では、ユキさん今日は...これぐらいに致しましょうか...。」


「あっ!はい!有難うございます。

 ...すいません、お金を作りたいので魔石を売ってもいいですか?」


「そうですね...。

 そう言えば、ヨビコミの方は、ギルドで特別に身分証明と...仮登録をする事になっています...。

 時間のかかる事ですが、ギルド長に確認とりますので、明日に登録致しましょう。

 本日は、こちらをお使い下さい...。

 ダンジョン内でのギルドカード回収の報酬と、ギルド長から餞別だそうです...。」


「あっ有難うございます。有り難く使わせて頂きます。」


 麻の様な硬貨が入ってそうな袋を頂く。


 重っ!...中は後で、見よう。


 初の硬貨を楽しみに思いながら、袋にそのまましまい込んだ。


 マーカラさんは、まだ職務中なので、この場でお別れだ。

 少し残念に感じながら、明日から毎日会えると思うとテンションも上がるってもんですよ、美人は国の宝ってね。


『アンタね...。

 所でこれからどうするのよ?』


 右手にはめた時計を見る。


『まだ時間は、あるみたいだな...。』


 晩御飯まで、時計が時間通りに進むなら、2時間ぐらい時間がある。


 ゆっくり歩きながら、探索でもしようかな...。

 でもその前に...。


『トーカさっきは、ちゃんとお礼を言えなかったけど、あの時トーカがいなければ、俺は絶対に死んでた...本当にありがとう。』


『大丈夫よ!一番の懸念のアカデミーの許可も得れたしね。

 私も死にたくないし、アンタも死なせたくなかったからね。

 主を守るのが私達の仕事だから』


『本当に感謝してます。ありがと。

 ちなみに、どんな事をしたら、神格は戻るんだ?』


『神器には、色々な条件があるからね。

 一応私達の各には種類があるの。


 第八級、第七級、第六級、第五級、第四級、第三級、第二級、第一級、零式(神話級)


 私の元の階級は、五級ね。

 普通は、年月や使い込まれ方に変わってくるのよ、いくら業物でも神格には、影響されないの。

 私は《位落とし》だから、魔物を狩りまくれば、いけると思うわ』


『どれぐらい??(1万とかかな?)』


『1000匹ぐらいね。(多いって言うだろうね...)』


『えっ!?それだけ!?もっとハンデがあると思ったよ』


『(どんだけ、規格外なのよ)期待してるわね。

 《魂狩り》(たまがり)って言われる修行方法ね。

 魂の強さにもよるから、ボスクラスならかなりの数を稼げるわね。

 ...昨日の中ボスで、第七級にあがったわね...。』


『そうなんだ、意外に楽勝かもね?』


『(普通は、10年~30年って言われてるけどね...)あとだいたい900匹ぐらいね...徹底的に狩りなさい』


『了解!!トーカこれからも宜しく!』


『こっちこそ!宜しく!』


 それから、ブラブラと歩きながら、来た道を戻った。

 昼間に比べると体のゴツイ人や完全武装した人が多く見れたが、特別絡まれる事もなく、フラフラと歩く...。


 ...あれは、伝説のビキニアーマー...。


 防護力は皆無そうだが...眼福です。

 アマゾネスかな?スタイル良すぎだろ?誰だ胸がないと言った奴は...。

 ...ダークエルフ...これは本当だな...朝のエルフよりスタイルが...。


『おいっ!!良くそんな変態思考になれるわね。

 あと可愛い顔がダラシなくなってるから!!』


『はっ!すまん神の国は、天国ですね...』


『知らんわっ!!』


 宿屋に着いて、直ぐにご飯を頂く。

 メニューは、朝ほど豪華では、ないが十分に美味しゅうございました。

 部屋に入り、今日貰ったお金を思い出す。

 中には、金貨1枚、銀貨5枚、銅貨20枚入っていた。

 107,000ターナ...なかなかの大金では、ないだろうか?

 でも確かこの宿は、1泊銀貨3枚だったはずだからそんなに余裕は、ないか...。

 明日お金の稼ぎ方を相談してみようかな??


 お風呂がない事を思い出し、今日の行動に後悔が、残る。


 着替え買っといたら、良かった...。


 受付で、銅貨2枚でお湯を貰い体を念入りに拭く。

 朝は裏に井戸があり、顔などを洗えるらしい。


 少し早いが、就寝する。

 明日の訓練が待ち遠しい...。

 魔法使いに...俺はなる!!




 ~~~次の日の朝~~~




「コレを付けて走れ」


「えっ!?」


「だからコレをつけて、この周りを走れ!」


 朝ギルドに着くと、サラさんが入り口にたっていた。

 訓練所は、ダンジョンの中を利用して作っているらしく、ギルド内にあるらしい。


 ...らしい。


 まだ中に入っていないのだ。


 入り口横に移動して、1つの真っ白いリングと、ブレスレットらしきもの4つを投げらた。

 リングは新品で、他は使い込まれた鉄の様な色をしている。


「白のリングを、利き手に付けろ、他は、足首、手首にそれぞれ付けろ」


 怒ってらっしゃいます?


 なんか顔は、笑ってるけど、口調は厳しめだ。

 右手に白ブレスレットを付けて、それぞれ装着していく。

 装着すると、サイズが締まり、ピッタリなサイズになる...流石ファンタジー。


 すると


「今から良いと言うまで、走れ《始動・加重+》」


 おっもた!!


 加重と言った瞬間にブレスレットが急激に重くなった。


「それで、このダンジョンの周りを走れ。

 一周がだいたい2キロ、階段ありの障害物ありのステージだ、行け」


 魔法は、どうなったー!!


 ランニングは、久しぶりだけど、この重りが辛い。


 サラの顔を見ると、凄く楽しそうに笑っていた。


 本能が察する...こいつは、悪魔や...。

ここまで読んで下さり有難う御座います。

ご意見、ご感想、誤字脱字など、何でも大歓迎です。

宜しくお願い致します。

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