第9色 赤色+エルフ
すいません!誤字を直しました!
ブックマーク有難うございます∑(๑º口º๑)!!
もしおかしい所があれば教えて下さいっ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
名前は、セオリ=バーティと言うらしい...。
第2大陸の生まれで、サラの妹の子供で、ギルド職訓練校に入校する為に大陸を渡ってきたらしい、入校するまで、寮に住むらしく、15日前ぐらいに来たそうだ...。
まだ《裁きの牙》のメンバーも余り話した事は、ないそうだ...。
歳は、15歳で俺の一つ下だった。
ちなみに、サラは独身のバツなしだそうだ...。
...それより、年齢でビックリしたのが、サクヤとアオイが17歳の双子だった...。
サクヤは、分かるがアオイは、何かの間違いだろう...。
2人は、ダンジョン孤児らしく、両親が攻略者で、ある日突然帰って来なかったそうだ...。
2人の両親の友人だったサラが3年前に引き取ったそうで、最初は部屋から出て来なかったそうだ...。
そんな中で、同じ様な境遇だったクレスと意気投合して、自身で立ち直って《裁きの牙》を去年立ち上げたらしい。
2人の戦闘スタイルは、両親の形見らしく、それを引き継いだとか...。
武器は、使い手の魂が宿り神器に至るのだとか...。
両親の魂が宿っている事を信じて、使っているそうだ...。
僅か1日で、あれだけ険悪だった関係が嘘の様に、和らいでいた...。
両親の事もあり、ダンジョン攻略に対してシビアだったが、育ての親の言う事には、逆らえずに、嫌々だったそうだ...。
そして、ハンデを背負っているはずなのに、自分より相手を思いやる感情が、両親と被り信用を得れたそうだ...。
胃袋も掴んだのも確実だろう...。
会った時には、晩御飯の話をして、ツバを飲み込んいた...。
祖母の知識、バイトの経験、ダメな姉妹のお陰かぁ...今では感謝である。
昔話をしながらでも気配を探るのは、忘れない。
昨日よりは、少ないがGランク少しのFランクは、継続して狩っていた。
内容は、変わらずゴブリンとコボルトだった、
3階以降が昆虫の様な虫が出てくるとか...。
虫は苦手だ...大丈夫だろうか...。
1時間と少しすると、少し見渡せる広い空間に出たので、休憩を取ることにする。
明日から軽く摘める物を準備しておこう...。
胡座をかいた上に、甘え上手なお姉さん猫が座る...。
アオイは、何故が安心する。
疑問に思う事を投げかけてみた...。
「アオイは、火魔力だよね?」
「そうだにゃ~ユキは、白色って聞いたにゃ」
「そうなんだよ...。
今日サラさんから水魔力を教えて貰ったんだけど、アオイも、もし良かったら教えてくれない?」
「...いいにゃ~目を瞑るにゃっ」
目を瞑り、白色魔力を纏って、集中する。
アオイは、ゴソゴソ動き、一旦足元から離れた...。
すると、全身を包み込む様にして、陽だまりのより暖かな、暖炉にかざす手の様な抜くもりが行き渡る。
胸元には素晴らしく柔らかな物体が二つ感じられた。
「「なっ!!?」」
2人の驚きの声が聞こえる...。
多分向かい合う様に抱き合っているのだろう...。
俺が手を回していない事を全力で、褒めて欲しい...。
こんなハッピーイベント...。
青春男の純情も火魔法には、必要かもしれない。
実家は五右衛門風呂だった。
料理は竈も使用していた。
火傷なんか数えきれない。
でもこれは、本当に暖かいモノに触れている感覚...。
寒い冬にストーブに手をかざす様な...。
目を開けてなくても、自分の魔力の質が変わった事が理解出来た。
「開けるにゃ!」
目を開けると、素晴らしく可愛い美少女の笑顔が、本当に目と鼻の先にあった。
惚れてまうやろぉ!
管理人と言う、拷問職に付いていなかったら、抱きしめて、告白してたのは間違いない...。
「アオイ本当に有難う...。
凄く暖かい魔力だったよ」
「にゃはは」
照れながら笑うアオイは、元の体勢に戻った。
「...ユキさんイキナリは、心臓に悪いです」
少し膨れながら注意する、クレスさんに謝る。
サクヤは、何かを呟いていたが全然聞き取れていなかった。
そして、トーカ先生からは『はぁ...』溜息頂きましたっ!!
2人には、経緯を詳しく説明して、理解して貰う。
サラシをまいても分かる胸に、着崩した着物と、女性特有の柔らかな質感は、脳裏に離れない...。
青春属性と闘いながら、ダンジョンアタックを開始した。
3時間の成果は、昨日より少し少なめの、総額45,000だった。
一人11,000ターナに分けてギルドを後にする。
危険の増す、夜にアタックしてこの成果か...。
入校金が1,000,000ターナ...金貨10枚か...。
結構ヤバイな...。
ペースを上げて攻略しないといけない...。
階層は増せば増す程に、難易度と報酬は、増える。
初めてのダンジョン攻略だった為に、階層を俺に合わして、ゆっくり進む予定だったらしいが、戦闘力も魔力量もまだ大丈夫と判断されたので、明日から少しテンポアップしていくそうだ。
裁きの牙は、8階層から10階層を狩場にしていたらしい...そこまでが当面の目標だ。
ドロップアイテムや依頼なども、これから増やして行こう...。
帰り道、今日のお礼に、アオイに食べたい物があるか聞いてみた所、肉料理だった...。
魚と、ちゃうんかいっ!!
俺の十八番、肉料理のスペシャリテをご馳走する事を約束して、寮内で別れた...。
仕込みをしようと思ったら、俺の部屋に誰かいる...。
師匠だろうと予想して、中に入ると、案の定で師匠と金髪の美女が居た...。
あれこの人何処かで...。
『ダンジョンの中で助けた女ね...』
あーっ!!思い出した。
「お帰り!パン最高に美味かったよ、あれは芸術だ、また宜しく頼む」
「師匠っ!それより相手!相手!!」
「師匠?...ってそうだ、そうだ、ユキが助けた、女の子が意識を取り戻してな...お礼とお願いが、あるそうだから聞いてやってくれ...」
お礼は、分かるが...お願い?
疑問に思っているとプラチナゴールの髪とエメラルドグリーンの瞳の絶世の美女が話だした。
「ユキ様お初にお目にかかります。
エリーゼ=ウィロードと申します。
この度は、命の危険を顧みずに、私の命を、お助け頂いて本当に、有り難うございました。」
深く頭を下げてくれるが、女性に謝られるのは、正直困る...。
「頭を上げて下さい!
僕自身当然の事をしたまでです。
女性を見捨てる位なら、自分の命は、いりません。
なので、お願いですから、上げて下さい...」
上げた顔には、少し涙が浮かんでいた...。
「サラ様のおっしゃる通りの方ですね...。」
だいたい言われている事は、想像出来る...。
それより、話を変えよう...。
「ウィロードさん?
お願いと言うのは、何でしょうか?」
「エリーゼとお呼び下さい...。
お願いと言うのは、大変申し訳ないですが
銀の大剣を私にお譲りして「いいですよ!」」
「「えっ!?」」
エリーゼさんは兎も角、なんで師匠まで驚く...。
「ちょっと待って下さいね...。」
クローゼットを開き大剣、レイピア、バラバラの鎧、槍、弓を運んでくる。
「貴方のですよね?持って行って下さい」
「代金を「いりません」」
言われる前に答える...一瞬でもこの事でマイナスに感じて欲しくなかったから...。
仲間の物...お金では、買えない...。
「貴方の仲間のモノですよね...。
僕が、持つ資格は...ありません...。」
そう言うと、エリーゼさん泣きながら、大剣を抱きしめて1つ1つを紡ぐ様に語ってくれた。
エリーゼ=ウィロード
ウィロード家は、《英霊貴族》と呼ばれるこの世界独特の制度で、四大陸を統治してる四天神が、偉業を認め、神格者に与える位らしく、英霊貴族は、この国の王様の様な存在らしい。
ノルトの街は、ダンジョンがあるので独立国の様な場所らしく、ウィロード家の領地は、ノルトからの南一帯だとか...。
ウィロード家の先祖は、エルフの英雄だったらしく、単騎でS級ドラゴンを討伐したらしい...。
その名誉で、英霊貴族に任命、そして街を1つ任されたそうだ。
それが500前で、その英霊は、エリーゼの祖母に当たる。
色々ツッコミ所は、あるが1番...重要な事を敢えて言おう...。
...エリーゼは、エルフだと!!
そして生粋の女傑家系で、3人姉妹の末っ子、典型的な箱入り娘で、祖母から溺愛らしい...。
そんな猫可愛がりの、ウィロード家の柵から脱する為に、幼なじみのオルテッサとチーム「睡蓮花」を結成。
神格化し自立する為にダンジョン攻略者になったとか...。
そして結成1年後に、悲劇が起こる...。
第1迷宮のラストステージ10階の死亡トラップに引っかかり、隠しエリアに転移、レッドオーガの襲撃に遭う。
それにより「睡蓮花」は、壊滅。
ユキに救助されて、一命を取り留める。
何より、オルテッサさんは、動けないエリーゼを庇って亡くなったらしい...。
彼女の憂いの表情で読み取れる...。
どれだけ大切な人を失ったのかが...。
これから、彼女は、どうするのだろうか...。
ふと、サラの表情を見る...。
あれ?鬼がおる...?
「...でアンタは、何がしたいんだい?
甘い考えて攻略に挑み、仲間を亡くした...。
それで、あんたは何がしたい!?
何が出来るんだい!!?
あの聖剣の孫とか聞いて呆れるよ...。
...もう1度言う...。
アンタは、何が出来て、何をするのか?」
泣き崩れるエリーゼに叱咤する鬼...。
肩を震わせながらエリーゼは、答える。
「...強くなりたいです。
誰かを守れるくらい強くなりたいです。」
泣きながら震える声で力強く答えていた。
「...ウィロード家には、私が伝える。
エリーゼ明日から私が鍛えてやる...。
朝一番の鐘がなったら、ギルド前に来い...。
部屋は、二階にある空き部屋を使え...。
ユキ準備してやれ...。」
ドアを開けて出ていく師匠...。
まだ震えている彼女の肩を優しく抱きしめて、頭を撫でてあげる...。
アオイに教わったα波(火魔法)で包み込む...。
少しずつ、収まっていった...。
「...ユキ様有り難うございます...。
貴方様に助けて頂いたこの命...。
必ず貴方様の力になってみせます...。」
あれ?展開何か違うくない??
最高の癒しの笑顔で、紡ぐ言葉に否定なんて出来ずに優しく笑い、答えてあげた。
そして、寮に1人の問題児が増えたのであった...。
読んで頂き誠に有難うございます。
明日も同じ時間に投稿致します。
宜しくお願い致します。