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男が最弱な異世界。それでも最強を手に入れる。  作者: CHIKAY
Lv.0 tone ~始まりの異世界~
10/62

第9色 赤色+エルフ

すいません!誤字を直しました!

ブックマーク有難うございます∑(๑º口º๑)!!

もしおかしい所があれば教えて下さいっ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

 名前は、セオリ=バーティと言うらしい...。

 第2大陸の生まれで、サラの妹の子供で、ギルド職訓練校に入校する為に大陸を渡ってきたらしい、入校するまで、寮に住むらしく、15日前ぐらいに来たそうだ...。

 まだ《裁きの牙》のメンバーも余り話した事は、ないそうだ...。

 歳は、15歳で俺の一つ下だった。


 ちなみに、サラは独身のバツなしだそうだ...。


 ...それより、年齢でビックリしたのが、サクヤとアオイが17歳の双子だった...。

 サクヤは、分かるがアオイは、何かの間違いだろう...。


 2人は、ダンジョン孤児らしく、両親が攻略者で、ある日突然帰って来なかったそうだ...。

 2人の両親の友人だったサラが3年前に引き取ったそうで、最初は部屋から出て来なかったそうだ...。

 そんな中で、同じ様な境遇だったクレスと意気投合して、自身で立ち直って《裁きの牙》を去年立ち上げたらしい。

 2人の戦闘スタイルは、両親の形見らしく、それを引き継いだとか...。

 武器は、使い手の魂が宿り神器に至るのだとか...。

 両親の魂が宿っている事を信じて、使っているそうだ...。


 僅か1日で、あれだけ険悪だった関係が嘘の様に、和らいでいた...。


 両親の事もあり、ダンジョン攻略に対してシビアだったが、育ての親の言う事には、逆らえずに、嫌々だったそうだ...。


 そして、ハンデを背負っているはずなのに、自分より相手を思いやる感情が、両親と被り信用を得れたそうだ...。


 胃袋も掴んだのも確実だろう...。

 会った時には、晩御飯の話をして、ツバを飲み込んいた...。

 祖母の知識、バイトの経験、ダメな姉妹のお陰かぁ...今では感謝である。


 昔話をしながらでも気配を探るのは、忘れない。

 昨日よりは、少ないがGランク少しのFランクは、継続して狩っていた。

 内容は、変わらずゴブリンとコボルトだった、

 3階以降が昆虫の様な虫が出てくるとか...。

 虫は苦手だ...大丈夫だろうか...。


 1時間と少しすると、少し見渡せる広い空間に出たので、休憩を取ることにする。

 明日から軽く摘める物を準備しておこう...。

 胡座をかいた上に、甘え上手なお姉さん猫が座る...。

 アオイは、何故が安心する。


 疑問に思う事を投げかけてみた...。

「アオイは、火魔力だよね?」


「そうだにゃ~ユキは、白色って聞いたにゃ」


「そうなんだよ...。

 今日サラさんから水魔力を教えて貰ったんだけど、アオイも、もし良かったら教えてくれない?」


「...いいにゃ~目を瞑るにゃっ」


 目を瞑り、白色魔力を纏って、集中する。


 アオイは、ゴソゴソ動き、一旦足元から離れた...。

 すると、全身を包み込む様にして、陽だまりのより暖かな、暖炉にかざす手の様な抜くもりが行き渡る。


 胸元には素晴らしく柔らかな物体が二つ感じられた。


「「なっ!!?」」


 2人の驚きの声が聞こえる...。

 多分向かい合う様に抱き合っているのだろう...。

 俺が手を回していない事を全力で、褒めて欲しい...。

 こんなハッピーイベント...。

 青春男の純情も火魔法には、必要かもしれない。

 実家は五右衛門風呂だった。

 料理は竈も使用していた。

 火傷なんか数えきれない。

 でもこれは、本当に暖かいモノに触れている感覚...。

 寒い冬にストーブに手をかざす様な...。


 目を開けてなくても、自分の魔力の質が変わった事が理解出来た。


「開けるにゃ!」


 目を開けると、素晴らしく可愛い美少女の笑顔が、本当に目と鼻の先にあった。


 惚れてまうやろぉ!


 管理人と言う、拷問職に付いていなかったら、抱きしめて、告白してたのは間違いない...。


「アオイ本当に有難う...。

 凄く暖かい魔力だったよ」


「にゃはは」


 照れながら笑うアオイは、元の体勢に戻った。


「...ユキさんイキナリは、心臓に悪いです」


 少し膨れながら注意する、クレスさんに謝る。


 サクヤは、何かを呟いていたが全然聞き取れていなかった。


 そして、トーカ先生からは『はぁ...』溜息頂きましたっ!!

 2人には、経緯を詳しく説明して、理解して貰う。


 サラシをまいても分かる胸に、着崩した着物と、女性特有の柔らかな質感は、脳裏に離れない...。

 青春属性と闘いながら、ダンジョンアタックを開始した。



 3時間の成果は、昨日より少し少なめの、総額45,000だった。

 一人11,000ターナに分けてギルドを後にする。


 危険の増す、夜にアタックしてこの成果か...。

 入校金が1,000,000ターナ...金貨10枚か...。

 結構ヤバイな...。

 ペースを上げて攻略しないといけない...。

 階層は増せば増す程に、難易度と報酬は、増える。

 初めてのダンジョン攻略だった為に、階層を俺に合わして、ゆっくり進む予定だったらしいが、戦闘力も魔力量もまだ大丈夫と判断されたので、明日から少しテンポアップしていくそうだ。


 裁きの牙は、8階層から10階層を狩場にしていたらしい...そこまでが当面の目標だ。


 ドロップアイテムや依頼なども、これから増やして行こう...。


 帰り道、今日のお礼に、アオイに食べたい物があるか聞いてみた所、肉料理だった...。


 魚と、ちゃうんかいっ!!


 俺の十八番、肉料理のスペシャリテをご馳走する事を約束して、寮内で別れた...。


 仕込みをしようと思ったら、俺の部屋に誰かいる...。

 師匠だろうと予想して、中に入ると、案の定で師匠と金髪の美女が居た...。


 あれこの人何処かで...。


『ダンジョンの中で助けた女ね...』


 あーっ!!思い出した。


「お帰り!パン最高に美味かったよ、あれは芸術だ、また宜しく頼む」


「師匠っ!それより相手!相手!!」


「師匠?...ってそうだ、そうだ、ユキが助けた、女の子が意識を取り戻してな...お礼とお願いが、あるそうだから聞いてやってくれ...」


 お礼は、分かるが...お願い?

 疑問に思っているとプラチナゴールの髪とエメラルドグリーンの瞳の絶世の美女が話だした。


「ユキ様お初にお目にかかります。

 エリーゼ=ウィロードと申します。

 この度は、命の危険を顧みずに、私の命を、お助け頂いて本当に、有り難うございました。」


 深く頭を下げてくれるが、女性に謝られるのは、正直困る...。


「頭を上げて下さい!

 僕自身当然の事をしたまでです。

 女性を見捨てる位なら、自分の命は、いりません。

 なので、お願いですから、上げて下さい...」


 上げた顔には、少し涙が浮かんでいた...。


「サラ様のおっしゃる通りの方ですね...。」


 だいたい言われている事は、想像出来る...。

 それより、話を変えよう...。


「ウィロードさん?

 お願いと言うのは、何でしょうか?」


「エリーゼとお呼び下さい...。

 お願いと言うのは、大変申し訳ないですが

 銀の大剣を私にお譲りして「いいですよ!」」


「「えっ!?」」


 エリーゼさんは兎も角、なんで師匠まで驚く...。


「ちょっと待って下さいね...。」


 クローゼットを開き大剣、レイピア、バラバラの鎧、槍、弓を運んでくる。


「貴方のですよね?持って行って下さい」


「代金を「いりません」」


 言われる前に答える...一瞬でもこの事でマイナスに感じて欲しくなかったから...。

 仲間の物...お金では、買えない...。


「貴方の仲間のモノですよね...。

 僕が、持つ資格は...ありません...。」


 そう言うと、エリーゼさん泣きながら、大剣を抱きしめて1つ1つを紡ぐ様に語ってくれた。



 エリーゼ=ウィロード


 ウィロード家は、《英霊貴族》と呼ばれるこの世界独特の制度で、四大陸を統治してる四天神が、偉業を認め、神格者に与える位らしく、英霊貴族は、この国の王様の様な存在らしい。

 ノルトの街は、ダンジョンがあるので独立国の様な場所らしく、ウィロード家の領地は、ノルトからの南一帯だとか...。


 ウィロード家の先祖は、エルフの英雄だったらしく、単騎でS級ドラゴンを討伐したらしい...。

 その名誉で、英霊貴族に任命、そして街を1つ任されたそうだ。

 それが500前で、その英霊は、エリーゼの祖母に当たる。

 色々ツッコミ所は、あるが1番...重要な事を敢えて言おう...。


 ...エリーゼは、エルフだと!!


 そして生粋(きっすい)女傑(じょけつ)家系で、3人姉妹の末っ子、典型的な箱入り娘で、祖母から溺愛らしい...。


 そんな猫可愛がりの、ウィロード家の(しがらみ)から脱する為に、幼なじみのオルテッサとチーム「睡蓮花」を結成。

 神格化し自立する為にダンジョン攻略者になったとか...。


 そして結成1年後に、悲劇が起こる...。

 第1迷宮のラストステージ10階の死亡トラップに引っかかり、隠しエリアに転移、レッドオーガの襲撃に遭う。

 それにより「睡蓮花」は、壊滅。

 ユキに救助されて、一命を取り留める。


 何より、オルテッサさんは、動けないエリーゼを庇って亡くなったらしい...。

 彼女の憂いの表情で読み取れる...。

 どれだけ大切な人を失ったのかが...。

 これから、彼女は、どうするのだろうか...。


 ふと、サラの表情を見る...。


 あれ?鬼がおる...?


「...でアンタは、何がしたいんだい?

 甘い考えて攻略に挑み、仲間を亡くした...。


 それで、あんたは何がしたい!?

 何が出来るんだい!!?

 あの聖剣の孫とか聞いて呆れるよ...。


 ...もう1度言う...。

 アンタは、何が出来て、何をするのか?」


 泣き崩れるエリーゼに叱咤する鬼...。


 肩を震わせながらエリーゼは、答える。


「...強くなりたいです。

 誰かを守れるくらい強くなりたいです。」


 泣きながら震える声で力強く答えていた。


「...ウィロード家には、私が伝える。

 エリーゼ明日から私が鍛えてやる...。

 朝一番の鐘がなったら、ギルド前に来い...。


 部屋は、二階にある空き部屋を使え...。


 ユキ準備してやれ...。」


 ドアを開けて出ていく師匠...。


 まだ震えている彼女の肩を優しく抱きしめて、頭を撫でてあげる...。

 アオイに教わったα波(火魔法)で包み込む...。

 少しずつ、収まっていった...。


「...ユキ様有り難うございます...。

 貴方様に助けて頂いたこの命...。

 必ず貴方様の力になってみせます...。」


 あれ?展開何か違うくない??


 最高の癒しの笑顔で、(つむ)ぐ言葉に否定なんて出来ずに優しく笑い、答えてあげた。


 そして、寮に1人の問題児が増えたのであった...。

読んで頂き誠に有難うございます。


明日も同じ時間に投稿致します。


宜しくお願い致します。

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