表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/21

第14話 仲間の犠牲は付き物だ



…おかしい、  なんでこんなに……、まぶしいんだ…?


「おーい、大丈夫かーい?レンく~ん」


「な、なぁいくらなんでもまぶしすぎないか?それに…なんだ…この、包まれるように…心地の良い感覚は?」


イオは少し笑って言う

「まぶしいのはね、‘‘太陽‘‘だよ。それと君を包んでいるのは‘‘風‘‘さ。

ふぅ~やっぱり風は気持ちいねぇー!!」


「……これが…第一層」


視界に広がったのは、下層とは別世界だった。

清らかな水脈が街路を走り、大理石のように白く磨かれた建造物が立ち並ぶ。

レンたちは今、かつて豊かな水流を制御していたであろう遺構が今も残る巨大な水門のそばにいた


「……リリィ……」

レンは震える手を胸にあてる。

さっきまで隣にいた仲間の姿は、もうここにはない。

胸の奥で《アクア・リヴァーサー》がかすかに脈打ち、水の心臓の声が共鳴した。


——選ばれし子よ。流れを絶やすな。犠牲を無駄にするな。


「……わかってる」

レンはかすかに答えた。


「よく頑張ったね、レン君……でもここから先は、もっと厄介になるよ。奉水院の目は常に第一層に張り巡らされてる。リリィの犠牲も、今ここで無駄にしたら本当に終わりだ」


レンは頷く。


「急ごう!まずは、情報が必要だ」


イオが歩き出す


「は?急ぐったってどこにだよ?」


「この都市の情報がまとまっている場所、大図書館。そこに行けば必ず手掛かりはある」


「でも……監視の目をどうやってかいくぐるのさ?


イオは不敵な笑みを浮かべ

「……レン君、私が風の民だってこと忘れてなぁい?こっからが私の本領発揮!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ