表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

地下鉄は少し便利

東京の地下鉄とか物凄いことになってるけど、誰がどうやって使ってるん?

京都の地下鉄とバスの一日乗車券を二人分買って俺と赤羽は烏丸からすま線のホームに来た。

ここが京都で一番見られた光景かもしれないな。この時間だと外国人はあまり見かけられない。外国人は京都ではバスに乗って移動している印象が強い。

地下鉄は変な場所にあってどうせバスに乗り換えたりするから不便なんだよな。

何なら河原町かわらまちまで電車で行こうとすると阪急電車に乗り換えないといけないし、これなら路面電車の方がマシな気がする。


「…どっちのホーム?」


「国際会館の方だから、2番だね」


もう電車が来たので、そのまま乗り込んだ。

よく考えたら京都なのに名古屋より地下鉄路線少ないよな。

車の運転は京都人の方がルール守ってるのに地下鉄が多い名古屋は全く守らない。

…地下鉄が多くなると頭がおかしい人が増えていくのか?まぁその理論だと東京はいつでもシャブ漬け状態のやつしか居ないことになるよな。


「赤羽って車運転できる?」


「…カーチェイスなら」


「ゲームセンターの行き過ぎだな、今月は禁止」


「…最近の唯一の楽しみが…」


「もっと楽しい人生見つけた方が良いって」


「…来世に期待」


「今世は諦めるのか」


そんな会話をしていると四条しじょうに着いたので降りた。

適当に階段を二人で登って改札から出た。

ここから目の前の階段を登れば阪急電車の烏丸駅からすまの改札に行けるが河原町かわらまちまだ地下通路で繋がっているのでそちらからでも行けるんだよな。


「とりあえず地上に出る?」


「…にしき市場に行きたい」


「この時間って店やってるのかな」


「………確かに!」


「確か10時にならないと大丸はやってないはずだな」


「………」


「そんなどうする見たいな顔されても俺は困る。とりあえず鴨川かもがわでもいくか?」


「…鴨は捕まえられる?」


「赤羽が捕まるからやめとけ」


地下道の隅でこんな会話を永遠にしていると、周りの人達からの視線を感じる。

多分不審者だと思われてるのかもしれないが、まだ法律は犯してないので警察だけは呼ばないでと心の中で願っている。

呼ばれたら嘘だと言ってよ、ジョー!とか叫びながら逃げるしかないね


「地上に出るのは確定だとして、何しようか」


「…何か食べたい」


「ウェンディーズでもいくか?確かあった気がするけど」


「…もう京都と関係ないね」


「京都で一番好きなのは東洋亭っていう店なんだけどな」


「…やってないの?」


「多分この時間は営業してないね」


「…ならウェンディーズで」


朝から京都に来る観光客居ないなと思ってたけど、多分朝は何もやってないから居ないんだな。何もないがあるってどこかの鉄道会社が言ってたけどあるのは虚しさだけでしたね。

そんな虚しか残らない社会でもそれでも社会って回ってる。それを考えると社畜ってすげーな。


「ウェンディーズは何処から出れば近かったっけな」


「…分からない」


とりあえずそこら辺の場所から地上に出る事にした。

地上に出ると親の顔よりも見た四条通の景色だが、バスが大量に走ってる方が四条通感あるんだよな。


「反対側に渡って左に行けば、あった気がする」


反対側に渡って、少し進むとウェンディーズがあった。8時からオープンで24時間では無いが、この時間にやってるだけでもありがたい。


「…一緒に写って」


赤羽に突然そう言われると、何故かウェンディーズの店を背景に写真を撮った。それもスマホで…

カメラ使えば良いのに。


「それ何に使うの?」


「…マサさんのTwitterに載せる」


「そういえばそんなもんあったな」


俺の業務連絡みたいなことしかツイートしてない。

前のツイートも確か他のVtuberに“資料を早く提出してくださいと送った”と送っただけな気がする。

一応dmとかは赤羽が確認してくれてると信じたいけどそもそも俺ってVtuberですよね?

もう顔写真とか普通に乗っけるね。まぁ俺は嫌な思いしてないから良いんだけどさ。


「ここだと邪魔だし中に入ろう」


中に入って、そのまま二人で注文してハンバーガーを食べたが何で朝からハンバーガー食べてるんだろう。

毎回思ってるけどマクドの朝食のビッグブレックファスト デラックスを食べてる人を見た事がないしあのセットは朝からカロリー爆弾でしょ。



食べ終わったので長居する理由もないので、また外に出た。人は少しずつ増えていっており、昼頃にはもっと混んでいるんだろうな。

人が増えて来たらムスカみたいに”見ろ!人がゴミのようだ!”といえば良いのかな。

赤羽は人が増えてきて、もっと近くを歩くようになった。

これじゃあ、ただの遠足だと思うんだが?


「よし、腹も膨れたし何処行きたい?」


「…他のVtuberが京都にいるみたい」


「同じ会社の子か?」


「…アズカバンって子」


「そんな刑務所の名前の奴は居なかった気がするが」


「…早乙女さおとめアズキだからアズカバン」


「とりあえず赤羽のネーミングセンスが絶望的なことは分かったが、それがどうした?今から会いに行くのか?」


「…綾瀬マネージャーから締切の書類を貰ってきてだって」


「何でこの会社のVtuberは、締切を守らないのか」


Vtuber、社会人適正皆無な奴多すぎないか?そもそも配信者なんて少し頭がおかしいくらいじゃないと、売れない事が多いけどVtuberその頭のおかしいさが何段階か上をいってるよね。

それとその割合が大き過ぎるし、この業界って何で成り立ってるん?見る方も悪いがやる方も相当悪い。


「で、その子は何処に住んでるの?」


「…山科やましなの方らしいよ」


「結局地下鉄乗って行かなきゃ行けんな」


「……?」


烏丸小池からすまおいけで東西線に乗り換えるかな」


「……戻る?」


「また駅まで戻るよ」


俺達は地下に戻り、また地下鉄の駅に戻る。

阪急電車と地下鉄乗り換える時のよく分からん階段があるんだが、普通に一々登り降りがめんどくさい。

改札に入るともっとめんどくさい階段があるが駅構内にはエスカレーターがあるからまだマシ。

言うて京都は万年財政赤字でChapter11をするレベルになりそうだよな。

まじで夕張市ルートはまずいと思う。


国際会館こくさいかいかん方面は2番か」


「……眠い」


「それはどうしようもないから諦めてくれ、それよりもさっきのVtuberは今日は山科やましなにいるのか?」


「…!…連絡とってみる」


そんな会話をしていたら電車は来たので、乗り込んだ。

この時間になると座れないが、どうせ降りるのは次の駅であるし、田舎みたいに駅間が極端に長くない。


「降りるよ」


烏丸からすま線から降りてからそのまま階段を降って東西とうざい線に乗り換える。確か一番が六地蔵ろくじぞう浜大津はまおおうの方面で2番が太秦天神川うずまさてんじんがわの方面だから、一番に行けば良いか。

そして京阪電車が来たが、これには乗らないでおこう。


「…電車乗らないの?」


「あれは山科やましなの手前で滋賀の方に行き始める」


「??」


「多分次の地下鉄電車に乗れば大丈夫」


10分ぐらいに次の電車がやって来たので乗車した。

何か不安そうな顔を赤羽がしていたが、そんなに信用力無いかな俺と思ったが過去に動画でも明日配信しますで休んでみたり、切り抜くって言っていつまでも動画上げない事など色々思い当たる節が多過ぎる。


電車に揺られる事10分程で、地下鉄の山科やましな駅に着いた。

改札から出て左に行き6番出口から地上に登ったのだが、うん隣に無印良品とニトリが入ってる建物がある。

多分こっから京都駅に行くなら地下鉄よりもJRの方が速いし安いんだろうな。


「ここから何処に行けば良いんだ?」


「…連絡してみる」


赤羽がスマホを取り出して、多分LINEか何か送ってるようだ。

暇なので普通に周りを見渡してみても普通の街だな…何の変哲もなくウルトラマンとかゴジラに踏み潰されてそうな街である。


「…今から来るって」


「ならここで待つか」


「……」頷く

6番出口の近くで俺達は待つ事にした。

てか何で京都に来てまで書類の受け渡しをしなければいけないんだろう。

まぁ正直書類を出してくれるだけマシなんだよな。それ以下のやつも結構居るしな。


大津線のびわこ浜大津に間違えていったことあるけど、地下鉄も走る列車が路面も走っていて隣を走る車の運転士はどう思ってるんやろな。


皇暦2682年(令和4年)7月30日追加


おもろいな此奴と思ったら★ ★ ★ ★ ★でも感想でもいいねでもなんでも良いです。


いつになったら完結するんでしょうね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ