爆走していたあの頃
これは私が四歳かそこらの時の話です。
実は本人も記憶が曖昧な部分があるのですが、それを了承した上で読んで頂ければ…。
四歳かそこらの私は、祖母の家に遊びに行くと決まって、三輪車で近所をうろちょろしてました。
いまじゃ考えられない危険な行為ですね。でも、当時は誰に咎められる事もなく、自由にしていました。
そうして、当時のマイブームが三輪車を飛ばしながら(?)漫画『美味しんぼ』を読む事でした。
親類に古本屋を営む人がいて、傷つけたり、痛めなきゃ、好きに読んでいいよ、と言われていたのです。
色んな漫画を読んだなぁ…。
さて、とある週末、祖母の家に行った私は三輪車に跨り、『美味しんぼ』片手に、いつもの道を走り始めました。
そんな時に彼らに出会ったのです。
彼らは今でいうパリピ?っぽい感じのカップルで、テンション高めで、私の姿を見て、「三輪車で『美味しんぼ』って!!キミ、最高だねぇ!!」(この言葉ははっきり記憶に残っています)とひとしきり笑ったあと、自販機のジュースをプレゼントしてくれたのです。繰り返しますが危険な行為です。真似しちゃいけません。知らない人から物を貰っちゃいけません。
でも、当時の私の気持ちを思い返すと『楽しかったなぁ』なんですよ。
そうして、思うのです。
あの二人はどうなったのかなぁ?と。いまでも仲良く(結婚して)やってるのかなぁ?と。
爆走していたあの頃、の思い出です。
思い返せば、危険だらけですが、楽しかったなぁ!