第3話 3つ目と巫女姫
少し学長は言うのを躊躇ったが、藍田の何故止めたのか不思議そうな視線に耐えられなかったのか、言う。
「純潔であること」
それを聞いた藍田は顔を真っ赤にしてしまう。
「な、なんてことを尋ねてるんですか!変態!すけべ!」
「いや、そういうわけじゃなくってね・・・」
「じゃぁなんだっていうんですか!私がその、経験があるかどうか知ることに、なんの正当性があるっていうんですか!」
「いやぁ、その、ね?私の契約聖獣の中に、ユニコーンがいてね?世界がこうなる前に、外国から捕獲依頼が来て、催眠術で従えたんだけど、修行に必要な私の土地で放し飼いになってるから、処女以外は安全性の都合上無理なんだよね。別に不純な目的で条件にしてるわけじゃないんだから、変態はやめてくれないかな?」
「むぅ・・・本当ですかぁ?いなかったら言いふらしますからね?ここの学長は生徒に欲情する変態だって。」
「勘弁してくれよ・・・だから言いたくなかったんだ・・・」
「それより、修行に必要な土地があるのであれば、行かなくていいんですか?」
「あぁ、まず魔力を紡げるようになってからの話だからね。それに、駆逐さんに依頼した念動のスキルオーブを受け取らなければ私は不自由のままだからね・・・」
「そういうことだったんですね。では、魔力の紡ぎ方?とやらを教えてくれますか?」
「あー、うん。そのことに関してだけど、本日はスペシャルゲストをを呼びしています!」
「え?学長が教えてくれるんじゃ・・・?」
「これに関しては、チョーっとだけややこしい要素があるので、人を呼んでおいたのです。すでにリビングにいるから行きましょう。車椅子を押して?」
「はーい。」
藍田が車椅子を押しながら入ったリビングには、元黒と紫崎、そして巫女服の少女がいた。
「お、全員いるようで何より。」
「あ、学長殿。その、このお方は・・・?先ほど不意に現れたのですが・・・」
「あれ、紫崎君、元黒君から聞いてないのかい?巫女姫サマだよ。」
巫女姫と呼ばれた少女はやわらかい笑みを学長に向ける。
「こーあん、本当に体動かないのね。感覚は?」
その笑みに何かを感じ取ったのか、学長は顔を引きつらせた。
「あるからいたずらしないでくださいね?」
「わかってるよぉ。駆逐さんに頼まれてきたんだし」
「うっかりやらかす気がしてならないんですけどねぇ・・・飼い主もいませんし。」
渋々引き下がった巫女姫であったが、聞き捨てならない部分があったのか反論する。
「私が飼い主です!決して深海さんに飼われてるわけじゃないです!」
「あぁ、ソウデシタネ」




