第18話 決着
しんの言葉を聞き、ロキは怪訝そうな表情をしながらも、余裕を持った表情で答える。
「ふむ?私の力の根源を見破るとは、それなりにやるようだな。だが、偉大なる天狗の」
しかし、それを遮るように駆逐、根っこ、ちくわ、りゅーの4人がしんを囲み、宣言する。
「妖怪の血が含まれていることを誇る者よ!聞くがいい!」
「このしんという男こそ。」
「片親が妖怪である半妖の一人だし!」
「そしてその片親とは!」
「日本人外連合こと大妖怪連合の連合長、ぬらりひょんや!」
それを聞いたロキは絶句するが、当の本人であるしんはへらへら笑っているだけである。
「よせやい、照れるぜ。」
これを好機と見たか、4人は囃し立てる。
「だから早くあの子と縁を結ぶが吉」
「なにも知らないのにあそこまでしんにぞっこんな娘はそうそういないし?」
「あの娘、頑張ってるぞ~?」
「まあ、それよりも外部の干渉を妨げるこーあんが大変そうやけど」
「うっ、それは・・・今は関係ないやん?」
そのコントのようなやり取りを見て、ロキは怒り出す。
「ふざけるな!そのような腑抜けた男が大妖怪の子など!私は認めん!」
「あぁそっか。君の理論ではしんの方が格上ってことになっちゃうもんね」
「なっ!?黄泉!貴様、どうやって・・・」
「私と根っこが治したし?」「別に無駄話しているわけではありませんよ」
「さて、もう貴方の攻撃の仕組みはわかった。観念しなさい。」
「くっ!」
完全復活した黄泉と四変王の5人を相手取るのは不可能と判断したのか、ロキは距離をとるが、黄泉が大鎌で切りかかり、ロキは攻撃をしのぐだけで精いっぱいになってしまう。
「ふざけるなぁ!」
そう言い、ロキが炎を先ほどより多く噴き出し、空に逃れた者たちすらも焼き尽くそうとする。
しかし、空間の裂け目ができるとともに青い炎が湧き出、ロキの炎を飲み込み、消える。
「まったく、我の前でこのような幼稚な妖炎なんぞ、舐めておるのかの?」
そう狐耳と尻尾の生えた金髪の幼女がつぶやくが、それを青年と少女が否定する。
「いや、俺は結構びっくりしたんだが・・・」
「そうですよ!金狐さんが非常識なだけですって!」
「む?そうかの?で、あれば我をほめたたえるのじゃ!」
「あぁ、すごいすごい。じゃ、アレ捕まえて?」
「むふっ!わかったのじゃ!」
青年、神名に褒められて機嫌がよくなった金狐が、炎を用いてロキを捕らえようとする。
「どうなっている!大妖怪が出張ってくるだなんて!撤退だ撤退!逃げさせてもらうよ!」
そういうとロキは風を用いて目に留まらぬ速さで逃げ去っていく。




