第17話 ロキの根源
不意に現れた四変王の5人を見て、ロキは顔を歪める。
「ちっ。あいつらは負けたか。使えんな。」
そのロキの発言を聞き、駆逐は飄々とした態度のまま、自身はまだ決着がついていないことを告げる。
「あ、俺の相手のスレイブニル君はまだ生きてるよ?戦闘中だからね?」
「さっさと仕留めてしまえばいいんだし。」
「そうですよ。情けなど無用です。」
「せやな。どうせ見逃す気もないんやろうし、早めにとどめを刺すのが温情ってやつやろ。」
「ま、まぁ、相手してるのは駆逐だし駆逐が思うようにさせてやればいいんじゃないか?」
駆逐の発言を聞き残りの四変王の4人の内3人はあきれた表情でたしなめ、1人は自分がやった行為を思い返しフォローするような発言をする。
「しんさんみたいに拷問してるんじゃなくって、降伏勧告だよ?スレイブニル君とパズズ君はあの時のメンバーじゃないからね。」
しかしそのフォローをしたしんを後ろから刺すような駆逐の発言により3人の矛先はしんに向く。
「あぁ、そう言えばそうだったし」
「それなら仕方ありませんね」
「・・・なぁしん、拷問ってどういう」
「さて!ロキ君!黄泉ちゃんをこんな目に合わせて!許さないぞ!」
「誤魔化すなし」「誤魔化さないでください」「誤魔化してるんじゃないわ!」
「いてぇ!頭叩いてんじゃねぇよ!」
「流石の俺もあの樽を本来の使い方するとは思ってなかったから驚いたぜ」
「ちょっ、駆逐、それは」
「・・・あれ持ちだしたのかし?」「病院の地下室にしまってあったはずですが・・・」
禁忌扱いされ封印されていた樽を持ちだしたという駆逐の言葉に、病院勤務の2人が青筋を浮かべる。
「まぁ、これが終わったらお仕置きしてあげるし。」「馬鹿に付ける薬はないですが、太めの注射を打てば少しはマシに・・・」
「勘弁してくれって・・・」
和気藹々とした3人の会話であるが、馬鹿にされたと感じたロキの攻撃を駆逐とりゅーが対応しているのである。
「ふざけるな貴様等!どこまで私をコケにするつもりだ!」
そう言いながらロキが剣を振るう。
「コケにする?そんなつもりはないんだけど、ね!」
「いたって真面目に戦ってるで!暴風魔法Lv7 サイクロンジャベリン」
ロキの剣を駆逐が神器で弾き、それにより体のバランスが崩れたロキに対してりゅーが暴風の槍を飛ばす。
「くっ!なかなかやるではないか!ははは!見せてやろう!あいつすら知らぬ、私の血に宿りし先祖の力を!」
そういうとロキの体から炎が溢れる。
「ぬお!?」「あっぶな!」「わわ!なんだし!?」「危ないですね」「ん?この妖力は、天狗系・・・なるほど、ロキ、お前、飯綱天狗の先祖返りか」




