閑話⑬ 本来の13番目はここまで弱くない、と合流
あっけなく決着がつき拍子抜けしたのか粕窪は思ったことが口から零れる。
「およ?終わり?」
「あぁ、本体は黄泉さんと戦っているからな。少しでも力を回収しようと必死になっているのだろうよ。幹部の始末をつけた四変王も合流するし、新たな力を得た神名さんもいるからな」
「新たな力?たらし能力じゃなくって?」
「ふむ・・・巫女姫様の占いがあっているなら新たな力ではなく元から持っている力かもしれないな。」
「まーたたらしこんだのかい?」
「ついこの間復活したアレの核を詰めた札を渡したからな。力は私が分割して封印しているが。」
「それ解除すれば勝てたんじゃね?」
「私が死にかけるのと日本中の妖怪が活性化し地獄絵図になるのとを天秤にかけた結果、私が地獄を見ることを選んだだけだ。気にするな。」
「そうかい?ところで、起き上がらないのかい?」
「呪いは解けてないからな。ロキが死ぬまで解けないさ。運んでおくれ?」
「しゃーないなぁ・・・どこまでだい?」
「元黒君があいつに狙われてた少女達を連れて避難しているからそこまでかな?」
「あぁ、しんさんの恋人ちゃんとそのお友達ね?元黒君も大変だねぇ。四変王には絡まれるわこーあんに目を付けられるわ」
「正確にはしんさんの恋人候補ちゃん、だな。しんさんが逃げるから確定じゃない。そして絡んでいたのは粕窪さんもだろう。」
「ま、そうともいうな」
そう言い、粕窪は学長を背負い、元黒の魔力をたどる。
「や、元黒君。お届け物だよ?」
「!粕窪さん!今回はあの時みたいな変装はしていないのですね?」
「ん?あぁ、あの時か。あの時は名前言った後驚いて言葉でなくなってたよな、元黒君。」
「そりゃ、貴方みたいな大物があんなダンジョンにいたら驚きですよ」
「それもそうか」
「ところで、学長は大丈夫ですか?」
「んー、まぁ、大丈夫っちゃ大丈夫だよ元黒君」
「こいつ、元黒君のお嬢様と同じことになってやがるんだぜ。」
それを聞き、元黒は想定していなかった情報に驚く。
「なっ!?戦闘後呪いがそのままということは、ディルはどうなったのです!?まだ生きているのですか!?」
「安心しろ、俺が付いた時には死んでロキが操ってたが跡形もなく燃やしといた。」
「・・・それでも解除されないのですね・・・」
「あ、これロキの呪いだからロキが死んだら解けるよ。だから今日中には解けるんじゃないかな?黄泉さんがしっかり仕留めれば。」
「そう、でしたか。であれば、解けるまで言わないようにしておきます。」
「ん。それがいい。ところで、藍田君を呼んでくれるかい?」
「はぁ。かしこまりました。」
そういうと元黒は少し離れたところにいる藍田を呼びに行く。
「なんだ、こーあん。ついに春が・・・?」
「そんなわけないだろう。弟子候補だ。」
「へぇ!あのこーあんがねぇ・・・」
「あのってなんだあのって・・・」




