第14話 ロキ対黄泉
駆逐の手によってロキと黄泉以外の人々を転送するのを尻目に、ロキは怒りを抑えようともせず、黄泉に怒鳴る。
「貴様!よくも私の館を!全てを焼く炎の剣!」
「館?あぁ、この壊れた建物のこと?来なさい」
ロキは黄泉に向かって切りかかるが、どこからともなく呼び出された大鎌で防がれる。
「っち、防ぐか。それにしても、私が苦労して呪術を用い内部空間を広げていたというのに、台無しではないか!許さんぞ!」
そうロキは怒りをあらわにしながら剣を大きく振るい、炎弾を飛ばすが、黄泉の大鎌に飲まれ消える。
そのロキの言葉に思うところがあったのか、黄泉は不愉快そうな顔で宣言する。
「・・・許しを乞うつもりはない。懺悔するのは貴様の方だ。」
その発言をされる心当たりがなかったのか怪訝な顔をする
「なんだと・・・?私に原初の覚醒者との因縁など・・・」
それを聞き怒りが限界に達したのか黄泉は怒鳴る。
「とぼけるな!私はあの時以降、1度たりとも忘れたことはない!」
しかしロキはまだ気づかないようで、悩まし気な表情をしながら訪ねる
「あの時、だと・・・?」
「・・・そうか、そうか、では、思い出させてやろう。私は、ランスの生き残りだ!」
「ランス・・・あの、我らの罠にかかって呪い、見せしめとした?そうか、生き残りがいたのか。」
「あの時私は逃がされ、一人残った。そして、貴様等を殺し、呪いを解くためにダンジョンに潜り続け、世界で初めての覚醒者となった!そして今貴様を殺す!」
「っち、これは、誤魔化しようがなさそうだな。そうさ。私たちが、私たちこそがこの国のダンジョン管理社会に異を唱え、本来の正しき姿に」
ロキは戦闘を避けることはできないと判断し、ダンジョン解放連盟の表向きの目的を言おうとする。
「御託は良い。本当の目的も知っている。」
「はぁ?何を・・・」
「貴様は、ダンジョンを用い魔力の底上げをし、魔術使用者による国を作ろうとする魔力至上主義者なのだろう?見苦しい。」
ロキの言い訳を遮るように黄泉が学長から聞いたロキの本来の目的を突きつける。
「・・・そのことを知っているのは、数えるほどしかいないはずだが誰から聞いた?」
「貴様の元上司さ。アホらしいたくらみと笑いながら言っていたぞ?」
その言葉にロキは怒りに顔を染め、剣から赤いレーザーを出すが、黄泉の大鎌に飲まれる。
「っち。・・・にしても、私の至高の計画をアホらしい・・・?舐めるなよ!」
そう言い切りかかるが、剣自体が飲まれ、距離をとる。
「あぁ、そういうと思ったさ。あいつからの伝言だ。」
「あぁ?聞いてやるよ。」




