第5話 決行前夜 その5
「わー!たんまたんま!電話きた!多分あいつだよ!」
「・・・仕方ない」
「あー、もしもし?あ、元黒?うん、うん。あれ?黄泉さんがぶった切ったんじゃ。あー・・・それは、やばいかも。少なくともうちは捕縛してない。うん、うん。じゃぁ、気を付けて。あぁ、もちろん1人残さず殲滅してくるさ。じゃ」
「・・・誰?」
「元黒っていう覚醒者一歩手前のやつなんだけど・・・あのさ、1年くらい前に覚醒者だった討伐されたと認識されていた犯罪者が生きてる可能性が出てきたんだが、どうしよっか?」
「・・・それ、けっこう不味くないかし?1年あれば550は超えてるはずだしとなると格は11か12だし。」
「それはよろしくないなぁ・・・」
「割と不味いと思うが、俺らがすぐ行ける範囲であれば問題ないやろ」
「まぁ、皆そのレベルは超えているし、そこまでの問題ではない」
「その、ね?この区に狂信的に狙ってる人物がいて、その人がダンジョン解放連盟に狙われている奴と一緒にいるんだけど・・・」
「・・・私たちがここからいなくなった明日、ここに攻めてくる可能性がある、と」
「あぁ。だが、あいつらのトップが600レベル前後、この相手は黄泉さんがするということだが、最高幹部は7名、うち1人は黄泉さんが討伐したから6名でその相手が俺ら5人とヴィドさん、なわけだ。捻出できる戦力が・・・」
「・・・万が一の場合は、学長に任せればいいのでは?一応、格11か12なら相手にできないことはないはず」
「んー・・・勝てるかなぁ。」
「あれや、今回の件にかかわらない、別な覚醒者警官に応援求めるのはどうや?」
「それすべき、かな。今から連絡して、どうにかなる心当たりがある人は?」
「俺が粕窪さんに連絡とってみるわ。確か明日の昼で北海道勤務が終わるはずやし」
「昼か・・・襲撃がそれ以前に起こらないことを祈ろう」
「私たちの出発が8時、粕窪さんが来るのが12時10分前後とすると、250分ほど。襲撃があってもきっと学長なら生きてる」
「うっわ辛らつだし。根に持ってるし?」
「そんなことはない?」
「・・・これ以上打つ手はないな。俺らも体を休めよう。」
「わかったし。おやすみだし」
「おやすみ」
「んじゃお休み!」
「なぁ、晩酌せぇへん?」
「飲むな飲むな」
しばらく時間が経つ。
「ん?電話?あぁ、こーあんか。いやなに、ちょっと野暮用があってかけたんだが、解決してな。わざわざかけなおしてくれてありがとうな?え?2回目?1回目は電話終わってすぐかけなおしたら会話中だった?ごめん、元黒から電話が来てて・・・あ、俺がかけたとき元黒と電話してたのか。ん?明日会う予定?それは行幸。ん、いや、こっちの話だ。じゃ、おやすみ」




