第19話 放課後 その6
「あぁ、原理ですか。魔法のLv5、属性剣生成を複製圧縮して剣のような形にして、剣術Lv3の効果で勢いよく一番先の部分を振るうと一気に飛び、同時に鎖術Lv3の効果で勢いよく巻き取られるので、結果目の前にある者に絡みつき圧迫しはじけ飛ぶ、という現象が起こるのですよ。スキルを最低4つ、本来のやり方なら5つ使う技です。最大であれば、下位属性の数+3、ですから16個ですね」
「なるほど、難易度は高いな・・・」
「えぇ、難易度が高い上に消費魔力も多いのに普通にLv6~8の魔法を放てば済む相手までしか勝てないから無駄が多い、とのことでしたよ。まぁ、オーククラスであれば格が上がればボール系魔法でも勝てますからね・・・」
「でも、とってもかっこよかったですよ!」
「ですよね?なんで使わないのかわかりませんよ」
「そうだな。無駄の多いとか言わずにもっと使えばいいのにな。学園長というと、去年から来た学園長のはず・・・来た時に余興としてやってくれればよかったものを・・・光と闇が混ざった本来のものが見てみたいな」
「うーん。確かにきれいだけれど、そこまで盛り上がるような技かしら?」
「・・・まぁ、とりあえず次こそはお嬢様方がホフゴブリンと戦うために戻りましょう」
「はーい」
転移し、1度目と同じ道を通ったためホーンラビット以外との戦闘をせずに来ることができた4人は再びBOSS部屋にたどり着いた。
「さて、次こそはホフゴブリンのはずですわ!」
紫崎が扉を開ける。
「ぶもぉ!」
「またですの!?あまりないはずではなかったのかしら!?」
「ふむ・・・どうします?戦ってみますか?」
「さすがに早いと思いますわ。まだE級とすら戦ってないのですし・・・」
「そうだな、俺も早いと思う。」
「私もさすがに早いと思います。」
「では・・・」
元黒が折り畳み式の弓を取り出し、構え、矢を持たずに弦を引く。
「魔力操作:闇魔法Lv3 ダークアロー 増幅増幅圧縮=ダーク・マルチアロー、弓術Lv3、すなわち光闇流弓術アローレイン・劣」
元黒の手元に漆黒の矢ができ、放つと、空中で複数の矢となりオークを消し飛ばす。
「これも宴会芸の一環としてやっているのを教わったもので、本来は光と闇両方が降り注ぐのでかっこいいのですよ。普通にアロー系魔法を複数放つのよりは少し強化されていますが、ストーム系魔法で事足りる場合が多い上に魔力消費が大きいので無駄技と言っていましたがね」
「それ、シリーズものだったのね・・・」
「かっこいいです!」
「これも、本来のものが見てみたいな・・・」
「さて、もう一度行きましょうか。さすがに3連続はないはずです」
「でも、他の技も見てみたいのでオークでもいいですよ」
「俺も同意だ。」
「いい加減戦いたいですわ・・・いっそ次はオークでも挑んでみようかしら・・・」
この同時刻、鮮色中学の学長はどこかで黒歴史が掘り返されているのを察知してもだえ苦しんでいたそうですよ♪




