第9話 紫崎家の屋敷にて その1
あの後、飛べない元黒と藍田に合わせて歩いて移動した4人は、無事G級小鬼ダンジョンを踏破し、緑川は自宅へ、紫崎と元黒、藍田は紫崎家の屋敷へと向かった。
「お、お邪魔します」
大きい屋敷に委縮した藍田はこわごわと門を通り、家の中に入る。リビングに移動すると、七海がテレビを見ていた。
「あ、美咲ちゃんおかえり~って、あれ!?お客さん?ちょ、聞いてないって!」
「言っていませんからね。」
「こんなだらしない姿見せたくなかったんだけど!」
「あ、藍田さん、こちら、私の家庭教師の汎蔵 七海ですわ。」
「ぼんくら・・・えっと、七海さんですか。よろしくお願いします。それと、千春でいいですよ?」
「そうですか?では、千春さんとお呼びいたしますね?私のことも美咲と呼んでくださいませ?」
「はい。わかりました。美咲さん。」
「もっと砕けた話し方でかまいませんのよ?」
「う、うん。わかったよ。美咲ちゃん」
「よろしいですわ!」
「お嬢様がた、夕食の準備ができましたので、食堂へ移動なさってください。」
「はーい」
「食堂もあるんだ・・・」
「とっても広いんだよー」
「七海、お前が誇るな」
「いーじゃーん」
「まったく・・・」
「えっと、お二人の関係性って・・・」
「あ、兄妹だよ~姓が違うのは、元黒が名前捨てるときに私も姓だけ紫崎ちゃんに決めてもらったんだー」
「そういうことだったんですね。」
「料理が冷めてしまいますので、続きは食事をしながらでお願いします」
「あ、ごめんなさい」
3人は移動し、紫崎の手伝いをする必要がなくなった元黒も含めた4人で夕食をとることになった。
「ん!これ、おいしい!食べたことない!」
「鮮色ダンジョンでとれる牛型モンスターの肉ですね。ちょっと一狩りしてきました。七海が」
「え?七海さんも強いんですか?」
「んー?まぁ、ほどほどに?元黒よりは100くらいレベル下だよ」
「えっ?そんなに高かったんですの?元黒より100くらい下って、300超えてるではないですか。」
「うん、まぁ、350くらい?」
「なんで家庭教師をやってくださっていたのか分からなくなりましたわ・・・」
「ん~?元黒がいるから?」
「それについて考えるだけっ無駄です、お嬢様。食事を楽しみましょう」
「はぁ~い」
「・・・鮮色ダンジョンの牛肉って、B級の?」
「そうで~す。すごいでしょ」
「は、はい。もう。とてもすごいです」
「(`・∀・´)エッヘン!!」
「七海、黙って食え」
「はーい(´・ω・`)」
「あ、あはは・・・」
4人は楽しく食事を終えた。




