第2話 理由と危機
うーん。わからない。せいぜい可能性があるとしたら、闇魔法くらいか?でも、そんな話聞いたことがないし・・・ダンジョン学の授業でなにか言ってたかな・・・?本格的に習うのは高校からだけど・・・
そういえば、春休み前にクラスのアホな男子達が騒いでいたけれど、魔法の属性には相性とかがあるとか言っていたし、光のほうを嫌った?でも攫われるようなことがあればニュースになるだろうし・・・
思い出せ、私。何かこの状況を打破する手がかりを・・・
『光と闇と無がレベル10になって熟練度最大になると虚無魔法っていう魔法が使えるらしいぜ!』
『何それかっけぇ!そんなんもってたら最強じゃん!』
『無敵というわけではないが、霧・毒・雷・鉄・樹・氷から4つの属性をレベル10にして熟練度を最大にして得ることのできる混沌魔法というものの効果を消せるのは虚無魔法だけ、だそうだ。』
『混沌?なんか、かっこいいな!』
『確かにかっこいいけど、混沌ってなんか、悪い奴らが使うイメージあるよな』
『事実、最近話題のダンジョン解放連盟って名乗ってる犯罪者たち、【這い寄る混沌】を信仰しているらしいしな。イメージどころか、本当に悪人が使っている可能性があるぞ』
・・・こ・れ・だ!
確実にこれでしょ!自らの目的の邪魔をする可能性があるやつを消しに来たとかそういう感じじゃん!
・・・つまり、捕まったら一巻の終わり?
全力で逃げる必要がある。でも、どこに逃げれば・・・
ドン!という音とともに、後ろの壁が吹き飛ぶ
「キャッ!」
「みぃつけた♡」
「ひっ!」
もう追ってきた!?確実に地元の人間しか知らないようなところを通ってきたのに!
「フフフ・・・みえる・・・見えるわ。主の邪魔となりうる虚無に至る、光と闇と無の魔力・・・」
魔力視でばれた?でも、魔力を制御なんてできない・・・怖い・・・こわい・・・
「あ、あぅ・・・」
「あら、そんなに怖がらなくっていいのよ、子猫ちゃん。別に、取って食おうってわけじゃないんだから。」
えっ?殺しに来たわけじゃないのか?では、なぜ私を追って・・・
「DEADor SLAVE、死ぬか、私たちの奴隷として生きるかの2択よ?幹部の一人である私がわざわざ出向いているのだし、それ以外の答えなんて、存在しないわ?」
あぁ・・・どちらにしよ、私の人生は終わったんだ・・・
「あんたたちみたいな犯罪者の奴隷になるくらいなら、死んだほうがましよ!」
「犯罪者・・・そう、よーく、わかったわ。」
「じゃぁ、死になさい。死魔法Lv3,デスアロー!」
漆黒の闇でできた矢が私に向かって飛んできて、藍田は直感的に死ぬ、と、そう思った。




