表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自称管理者の同族作成記?  作者: Lis
第3章 紫
30/1074

第7話 紫崎 美咲の ターニング・デイ

私はあの男に首をつかまれていた。


痛い。いたい。イタイ。


私の首からあの男の手が離れると、体に力が入らない。


「けほっ」


「さて、時は満ちた。そして、贄としてふさわしい、女の用意ができた。今こそこの世界にあのお方を招くとき!」


あの男は、そう言い、私を蹴とばす。


「うっ」


あの男は、


「いあ!しゅぶ=にぐらす!森の黒山羊にかりそめの肉体を!宿り給え!」


と、よくわからない呪文を唱え、私のほうに腕を伸ばす。


すると、私の下に書いてあった魔方陣が光りだした。


・・・何も起こらない?


「ふはは!この母体に種付けをし、子を産ませれば、その子こそが大いなる力を宿す支配者となるだろう!」


何を言っているのだろうか、この男は。


そう思っていると、扉が勢いよく開き、年上に見える、私をさらってきた少年が入ってくる。


「ふざけるな!ディル、我を謀ったのか!その少女が不治の病に侵されていて、それを直すためにさらってくるように、と言ったのではないか!」


「ふん!今更気付いたか!だが、もう遅い!儀式は終了した!あきらめるがいい!」


「ふざっけるなぁ!」


そう言い、少年が闇であの男を攻撃する。


「ふはは!効かんな!我に闇は効果をなさぬ!そして、ここはスキルを用いない攻撃が一切できない特殊ダンジョンのBOSS部屋だ!ダンジョンボスを拘束して安全地帯にしているのさ!そして、武器を没収している貴様に我に抵抗するすべはない!」


「っく!なめるな!触手展開!鎖術!」


「ぐっ、なに!?黒宮、貴様、奥の手を隠していたか!だが、我に勝てると思うな!」


戦闘は激化し、少年は地に伏した。


「はぁ、はぁ、なかなかてこずらされたぞ。だが、我の勝利だ!」



あの男が、私に近づいて来る。先ほど言っていた言葉通りなら、私は犯されるのだろう。抵抗したいが、体が動かない以上、何もできない。


あぁ、私は無力だ。


その時、ドン!という音とともにいつの間にかしまっていた扉が開く


「通報があったから来たのだけれど、指名手配されているダンジョン犯罪者が2名。謀られた?でも、片方は倒れてる・・・」


その時、少年が起き上がり、親指を下に向けた左手をあの男に向けながら、


「ディル、タイムオーバーだ。俺の勝ち。地獄に落ちやがれ」


と言った。


あの男はまだ新たに入って来た女性から目を離せないでいる


入ってきた少女が、


「声的に、通報したのは怪盗クロとやら?もともと義賊のようなことをしていたにもかかわらず少女を攫い、指名手配されたと聞いたけれど、よくわからないことばかりするわね。」


ようやく現実を受け入れたのかあの男が


「くそが!黒宮め!ここに覚醒者を呼び込むとは!だが、ここは我、ディル・バンパイアの領域だ!我が深き闇に飲まれるがいい!」


闇が少女を飲み込もうと迫るが、少女は微動だにしない。


おいで(ニーズヘッグの牙)


そう、少女がつぶやくと、少女の手には大きな鎌が握られており、大きくそれを振るうと、闇は消え去った。


「なっ!魔法を切るだと!ありえん!」


「レベルが500をようやく超えたばかりの赤子程度の魔法が、(最初の覚醒者)に通用するわけがないでしょう?切り裂け(くらい尽くせ)大鎌(ニーズヘッグ)


そういった直後、あの男は下半身だけとなっており、少女は何も持っていなかった。


「さて、この後始末をどうすべきかしら」


「おいおい黄泉さん、また派手にやったねぇ」


「!ヴィドさん。何でここに?」


「あぁ、黄泉さんが追ってる相手が、覚醒者と、その前まで至っている少年の二人組って聞いたからな。さすがに荷が重いかと思ったんだが・・・不要な心配だったようだ」


「んーん。私が来た時には、クロのほうは地に伏してた。多分、仲間割れ?まぁ、今から切り捨てるから関係のない話。」


「ま、まってください!」


「ん?被害者の攫われた・・・美咲ちゃん、だっけ?なに?」


「あの、その少年、クロさん?は、悪い人じゃないと思うんです!なので、見逃してもらえませんか?」


「・・・そう。被害者のあなたがそう言うなら、見逃しましょう」


「おいおい、いいのかい?次のミスがあったら俺のチームに入っておとなしく上の言うことを聞くって・・・」


「ぁ・・・まぁ、仕方ない。吐いた唾は吞めぬ。でも、今の国家に縛られたパーティーは嫌だし・・・そうだ、ヴィドさんがチームごとデストロイヤーに来て?」


「えぇー・・・仕方ないなぁ・・・」


よくわからないけれど、私も、あの少年も助かったのかな?


意識が遠くなる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ