第4話 紫崎 美咲の一日 中編
11時、勉強が終わり元黒が昼食を運んでくる。
朝食同様昼食も済ませ、元黒が食器を片付けると、軽く食休みの後、勉強を再開する。
3時、集中が切れてきたころ、七海先生が立ち上がり、ちりん、と私の頭をぶつければなる距離につるしてある鈴を鳴らす。
少しするとお茶の用意を持った元黒が来て、配膳をし、私に紅茶を飲ませ、今日のお菓子であるスコーンを食べさせてくれる。
その後、勉強を再開したのだが、しばらくすると明日の誕生日のことが気になって集中できていないことを見抜かれたのか、七海先生が、「元黒には内緒よ?」とインターネットを使って、「手を使わずにスキルルーレットを回してみた」という動画を見せてくれた。その動画では、足やお尻、頭、舌など様々な部位を使って回していた。とても不格好ではあるが、私が自力で回すことも不可能ではなさそうと考えると、参考になる。
時間が過ぎるのも忘れて動画を見ていると、夕食の時間になっていたらしく、夕食を運んできた元黒が七海先生をにらんでいた。先生ごめんなさい。
夕食が終わると、いつも心臓の動悸が元黒にばれないか、恥じらいが顔に出ていないか不安になる風呂の時間である。
まずワンピースのボタンを外し、脱がせる。この時点でドキドキする。その後、ブラのホックを外され、ブラを脱がされる。この時に、鼓動が早くなっていることがばれないか、不安になる
「失礼します」と声をかけられ、パンツを脱がせられ、持ち上げられ、風呂場の鏡の前にあるシャワーを浴びせる用の椅子に座らせられる。
どんなに時間が経っても慣れぬであろうドキドキをごまかすために、話をすることにした。丁度明日であれから1年だ。あの話題を、すべきだろう。
「ねぇ元黒」
「どうかなさいましたか、お嬢様」
「明日で、あれから1年になるのね。」
「っ!そう、なりますね」
「ねぇ、あなたはまだ責任を感じているみたいだけれど、私はあなたを恨んではいないわよ?」
「・・・これ以上何もしないでいると、風邪をひいてしまいます。シャワーを開始しますよ」
「もう・・・」
髪にお湯がかけられ、髪を洗われる。沈黙に耐え兼ね、小粋なじょーくをはさむも、
「あー、もっと左。」
「パーマ屋ではありません」
「むぅ」
あっさり流される。でも、言った通りのところを洗ってくれる元黒はなんだかんだ言ってノリがいい。
その後お湯が流され、1日で最も緊張する時間が到来する。背中にぬるっとしたものが触れる。変な声が出るのを耐え、何も話さないと変なことを想像してしまいそうだったので、顔色一つ変えない元黒をからかうことにした。
「ねぇ」
「どうかなさいましたか」
「手でもいいのよ?」
「非効率的ですので」
あっさり流された。半年前くらいまでは顔を真っ赤にしていたのに。




