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自称管理者の同族作成記?  作者: Lis
第3章 紫
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第2話 紫崎 美咲の一日 前編

あの時の悪夢を見て、あいつが私の首をつかんだあたりで目が覚め、私は自身が泣いていることに気付いた。枕元にある紐を口で引っ張り、鈴をちりん、と鳴らす。


5分もたたないうちに執事である元黒が飛んでくる


コンコン


「入って」


声が震えてしまった。


「失礼します。」


元黒が扉を開け部屋に入ってくる


「涙の跡がありますが、どうか、なさいましたか?」


「少し昔の夢をみただけよ」


「っ!さようですか。申し訳ありません」


いつのことなのか気付いた元黒が謝るが、別にあの時のことは元黒が悪いわけではない。


「謝らないで?あなたは何も悪くないのだから」


そう私が言った後も過去にとらわれてしまっているようなので、次の行動を促すことにした。


「それより、着替え」


「!はい、失礼します。」


元黒は私のベッドに上り、濡れタオルで私の顔をぬぐう。その後、パジャマの上着のボタンを外し、脱がせる。次に、腰に手をかけ、壊れやすい磁器を持ち上げるような優しい動作で私の腰を上げ、ズボンを脱がせる。いまだに少し気恥しい。その後、部屋のクローゼットから明るい紫色のワンピースを取り出し、私に被せ、首元のボタンを留め、私を持ち上げ、ベッドの横にある車いすに運ぶ。


「ん。ありがと」


「いえ、職務ですので」


元黒に車いすを押され洗面所に移動し、口元に近づけられた水の入ったコップで口をゆすぎ、差し出されたうがい受けに吐き出す。その後、「歯を磨きますので口を開けてください」と声をかけてきて、私の歯を磨く。口の中を見られるというのも少し恥ずかしいが、表情に出さないように気を付ける。歯磨きが終わり、また口元に近づけられた水の入ったコップで口をゆすぎ、差し出されたうがい受けに吐き出す。


歯磨きの後、元黒に押され食堂まで運ばれる。


食堂に着くと、七海先生が食事中だった。


「お?美咲ちゃんおはよー。今日は早いね~」


「おはようございます。七海先生。すこし、夢見がよくなくて早く目が覚めてしまいました」


「そうなの?安眠グッズ用意しようか?」


「いえ、大丈夫です。」


「ご歓談の合間ですが、失礼します」


気付いたら元黒は料理を配膳し終えたらしく、私を持ち上げ、椅子に座らせる。いつも思うが、この食堂は無駄に広い。最大でも2人しか同時に食事をとらないというのに。私が呪われる前までは、私は自力で父や母、そして父の方針でメイドたちともともに食事をとっていたのだが、呪いを解く手がかりを探すために父や母は海外を飛び回り、不要となったメイドたちは親戚の家に雇用先を移すこととなり、今この屋敷にいる私以外の人物は私の元黒と七海先生だけである。


どれを食べるか元黒に指示を出しながら、食事を摂る。


そんな時間が40分ほど経過し、食事が終わると元黒は食器を片付け、去る。この後は、七海先生との勉強の時間だ。

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