第5話 やっぱり私はあなたが・・・
・・・その手が私に触れることはなかった
「この変質者どもめ!この娘は中学生だ!ちなみにおまえら、ロリの定義を知っているか?ローティーンの少女だ。そしてローティーンというのは13歳~15歳。つまり、この娘はロリなのだ!よって!イエスロリータノータッチの精神に反した貴様らはこの俺が成敗してくれる!」
青い背中が見える。
私とあの男たちの間にどこからともなく現れたあの人は、堂々としていて、とてもかっこよかった。
「なんだてめぇは!いきなり俺らの邪魔しやがって!」
「そうだ!だが、今すぐ去るなら見なかったことにしてやるぜ。へへへ。」
「断る!紳士の風上にも置けぬ者を紳士たる俺が見過ごすわけなかろう!」
「そうか、じゃあ、死ね。」
斬撃が彼に届き、あの時のように真っ二つになる。
それを見届けたあいつらは顔を見合わせ、よくわからないものを見たという表情をした。
「まったく、結局何だったんだあいつは。」
「さぁな。だが、続きをするとしようぜ。」
「そうだな。」
あいつらが私がいたところを再び見たときそこには、私の手を縛っていたはずのロープと切り裂かれたさらししかなかった。
「なに!?どういうことだ!」
「こういうことさ!」
その声にあいつらが後ろを振り向くと、いなくなった私を抱えたさっき真っ二つになったはずのしんがいた。
「なっ、てめぇ、いつの間に!それにてめぇはたった今切り捨てたはず!」
「あんなの俺に効くわけないだろバーカ。そしてよく見ろ。俺が警察の制服を着ていることをな!」
「なっ、マジだ、警察じゃないか!くそっ」
そう言い、奴らは逃げようとするが、出口はしんの後ろである。
「降参だ降参。おとなしくするさ」
「あ、ああ俺もだ。」
「そうか。手錠をかけるからこちらに来い。」
男たちがおとなしく近づいて来る。
「な、わけねーだろバーカ!」
そう言い、二人はしんの横を走り抜けようとしたが、瞬きをした瞬間に地に伏していた。
「ま、だろうな。予想ついてたさ。」
「くそがっ、そもそもてめえはいつから見てやがった!」
「え?最初から?」
「はぁ!?マークされてたってことか!くそがっ!」
「俺はただ単に父親が逮捕されて傷心中であろう少女が飛んでるのを見かけたから後ろをつけて・・・いや!そうだ。俺はこのダンジョンで行方不明者が異常にいるということを聞きつけ、正義のために来たのだ!これにて一件落着!」
そうしんさんは言うと、男たちに手錠をかけてベルトに紐で結び付け引きずりつつ、私をお姫様抱っこしたままダンジョンの出口へ向かった。




