第8話 この時の行動が学長への扱いを定めた
まぁ、そんな上位の家の家宝を手に入れるのなんて不可能である、そう思うのが当然だろうな・・・だが、術界隈を舐めるなよ・・・
「ま、その前に本題だ。」
「へ?」「はい?」
「おいおい、しっかりしてくれよ?さっきまで話していたのは、この国の汚点について君たちに話していい理由が君たちの血筋にあるっていう話だろう?」
「・・・そういえば、そう。」「つまりこれ以上があると?」
「ま、そうなるね。」
「・・・そういえば、話をそらしたのってししょーじゃ」
やべ。そうだった。
「さ、さて、まずダンジョンが生じ、草薙に対処するよう指示が下されたのはもともとトップみたいなものだったし、拒絶するものはいなかった。だがしかし、その後、この国は魔法省という省を設立してしまったんだ。」
「してしまった、って・・・悪いことみたいじゃないですか」
うん?やっぱり橙木君は野生の勘が働くのかな?鋭いなぁ。
「その通り、悪いことだったのさ。政府は、魔法省を設立し、魔法大臣を、術についてなーんにも知らないおっさんに任命したんだ。その結果、魔法省の上層部は術について無知。で、皇族からの指示で実働部隊の長は緑川修三になることが決定していたのだが、思っていたよりも政府が無謀でね。この国に存在する魔に関するすべての存在は魔法省の管轄下に置くことにする、というアホな法案を通してしまったのさ。その結果、皇族の命を絶対とする草薙の氏族と藍・紫を除く七色の六氏族、それと三花の9氏族は魔法省に従うことを是とする派閥に、そもそも皇族に忠誠を誓っているわけではない四獣と五樹、天賦と妖斬の11氏族は魔法省に従うことを否とする派閥になってしまったわけだ。」
「わぁ・・・」「それはまた・・・うん?紫崎・灰原・墨沢・黒宮の4氏族は?」
やっぱり気付くかぁ・・・
「まず灰原家は、他氏族の意見がまとまったらそれに従う、という派閥争いを拒否する姿勢をとった。次に、紫崎家と黒宮家が派閥争いから一歩引いた立場で、やりすぎないように監視する役目をかって出たのさ。つまり審判みたいなものだね。」
「・・・それで、ししょーはどうしたの?」
「・・・聞く?聞いちゃう?」
「うん。」
「議論ガン無視して氏族引き連れてダンジョンに潜って自分たちの力が増していくことにテンション上げてた☆」
「「・・・」」
二人が言葉を失い、ドン引きした目で見て来る。まぁ、そうだよね・・・国の一大事の時に対策にかかわる側のはずなのに遊んでましたって言ったようなものだし。
「ちょ、そんな目で見るのやめてって!反省はしてるから!」




