第7話 藍の家宝、復活
私は先ほどよりもいい笑顔を浮かべる。
「まず、これが墨沢家に押し付けられた家宝、藍珠ね。所有権は私だから譲ろう。
で、これが黒宮家に押し付けられてついこの間不要だからと私に押し付けられた家宝、藍鈴ね。所有権は私だから譲ろう。
で、これが灰原家が追放されるときに残りの四忌で分配されることになったときに墨沢家に押し付けられた藍木。これも所有権は私だから譲ろう。
で、これが天賦家が使用不可の魔道具に紛れさせて押し付けてきた藍輪ね。所有権は私だから譲るよ?
で、これが妖斬家から来た武具系魔具のメンテの費用として押し付けられた藍刃ね。主有権は私だから譲るね?
で、これらを合わせて・・・手を出して?」
「・・・そんな3分クッキングみたいに出さないでくださいよ・・・わかりましたよ、出せばいいんでしょう出せば・・・」
藍田君はおとなしく手を差し出す。第1ミッションクリア。私はその手にまとめた家宝を乗せる。
「じゃ、魔力注いで?」
「は、はぁ・・・」
怪訝そうな表情をしながら魔力を注ぐと、家宝が光始める
「うわっ!?な、なんです、これ!?」
「案ずるな!本来の姿を取り戻そうとしているだけだ!」
「えぇ!?これ、5つで1つとかそういう感じですか!?合わせちゃって大丈夫なんですか!?」
「問題ない!魔力量的に多分。」
「ちょ!多分って!」
「はっはっは!」
光が収まると、一振りの藍色の刀が藍田君の手に収まっていた。
「ふむ、これが本来の藍田家の家宝、藍刀か」
「・・・これ、刀なんですか?持ち手の端には輪っかと鈴がついてて、持ち手と刃の間には珠が・・・間違いなくさっきの5個が合わさったものってはわかりますけど。」
「刀として使うわけじゃなくて、術の補助具かな?」
「あぁ、なるほど・・・」
「そういえばししょー、橙木家の家宝って、おとーさんたちが使ってるんじゃ?わたし、使えないよね?残念だなぁ~本当に残念だなぁ」
私はまた笑みを浮かべ、告げる。
「残念ながら、君に使ってもらうのは別な家宝だよ」
「えっ?」
「滅びた八咫家の血が多少橙木家にも流れていてね?君の母親は八咫家の出身でね。橙木家の当主候補であった君の父親と互いに一目ぼれして大騒ぎ、という出来事があったらしいよ?」
「・・・要するに?」
「先祖返りで君は八咫家の家宝の一部を使用できるぞ☆」
本当に項垂れてるとorzに見えるんだなぁ・・・お?起き上がった?
「ふふ・・・私は気付いた、ししょー、私をごまかそうとしても誤魔化せない。」
「うん?」
「そんな大事なものを容易く用意できるわけがない!ふふん!」




