第18話 反応と対処法
敵が想定していた存在ではなく、その上目覚めさせたら世界が終わる、そのような内容を告げられた人々の反応は3つに分かれた。
1つ目は、恐慌状態に陥る者。自身の力ではどうしようもないと悟り、けれども死、いや存在の消滅への恐怖で正気を保っていられなかったのだ。速攻学長の手によって気絶させられた。
2つ目は、次の言葉を待つ者。何か方法があるはずだと信じ、静かに答えを待つ。
3つ目は・・・
「はぁ?こんなわけわかんねぇガキが言ってることが正しいっていうのか?馬鹿らしい。出てきたら俺がパパっと始末してやるよ!」
自らの力を過信し、学長のことを知らず、信用しない者。速攻学長の手によって気絶させられた。
「さて、とりあえず、私を信頼してくれてありがとう。では、今後の対応についてだが」
「信頼はしてないけど信用はしてる」
「ま、信頼したら駄目な人種っていうのはしってるし」
「信頼したら間違いなく調子に乗るもんな。」
「情報源としての信用はあっても任せるには頼りないからなぁ」
「もったいぶらずに早く言えよなー!」
散々な言われ用であるが、学長はそれをスルーし続ける。
「・・・今後の対応についてだが、送還するしかあるまい。」
「招来阻止はできないの?」
「できないな。正確に言えば、時間が足りなくてできない、だな。あと3日ほどあれば解除できなくもないが・・・」
「じゃぁ仕方ないか・・・」
「ま、そういうわけだから、魔力ちょうだい?」
ちくわが怪訝そうな表情を浮かべる。
「え?各自で練って渡せってことかし?」
「そーそー。」
「他人の魔力を操作する方法は見つかってないんじゃなかったっけ?」
「駆逐さん、うちの一族には秘術というものがありましてね」
「え?まだ未公開の術あったの?」
「あと3つほど」
「・・・そうか、これが終わったらキリキリ吐け」
「ちょ、根っこさん、酷くね?秘術よ?秘められた術」
「ま、いいわ。でも、その娘は魔力練れなかったはずよ?」
「あー・・・うん、大丈夫」
「だ、大丈夫なんですか?」
「うん。手だして?」
橙木は不思議そうな表情を浮かべながら手を差し出す。
その手に学長は、よくわからない石を乗せる。
「あの、これ、なんですか・・・?」
「うちの一族の秘宝の増幅器。」
「な、なぜそれを私に・・・?」
「ん?アザトースに君のスキルが結びついているからね。今アザトースが存在している場所を把握するために必要なことなのさ。間違ったところに送り返して目を覚まされたら終わりだからね。」




