第16話 死屍累々
あれから約24時間後の5月7日16時、四変王達とデストロイヤーの覚醒者、粕窪とその部下一行は、地に伏していた。
「あぁ・・・」
「うぅ・・・」
「いたい・・・」
「もはやここまでかし・・・」
「まだだ・・・まだいける・・・」
「っく、私としたことが、自分のことを理解できていなかったか・・・」
そんな死屍累々とした状況の彼らに向かって、紫髪の少女が歩いて来る。
「やれやれ。全く。私がいないとやっぱりこうなるのね・・・」
「よ、黄泉さん・・・どうしてここに・・・?」
「あら、私がいたら何か不都合なのかしら?」
「「「「「そんなことはないよ」」」」
「・・・にしても、随分とまぁ見事に全員撃沈しているわね。意識を保てているのは四変王とえーすさん、粕窪さん、翡さん、深海さんくらいかしら?全く情けない・・・」
「黄泉さんだってそのうちわかるさ・・・この恐ろしさが・・・」
「・・・いい加減にしなさい!ちくわさんは泥酔したままもう潰れてる人に追加で飲ませようとしないの!しんさんはセクハラしようとしない!りゅーさんは絡むのをやめなさい!相手はとっくに寝てるわよ!根っこさんは表情を変えずに酔っぱらって寝ている男同士を絡めようとしない!駆逐さんは並列存在で喧嘩しないの!どうやったら自分同士で喧嘩できるのよ!えーすさんはしんさんを煽るのをやめなさい!粕窪さんは酔っているのに飛ぼうとしないの!翡さんは粕窪さんに張り合って飛ぼうとしない!二人ともフラフラじゃない!深海さん、そこに巫女姫サマはいません。酔っぱらって見えないものに文句を言うのはやめてください!神名さんは・・・狐枕で寝てるのね。やわらかくて気持ちよさそう・・・じゃなくてそれ女の子でしょう!金狐ちゃんは逆らえないんだからそういうことしないの!まったく・・・朝こーあんが修行つけるために離席するまではある程度良識を持ってたっていうのに・・・あ、漁師さん、起きたんですか?差し入れのお魚ありがとうございます。未成年組も楽しめました、じゃなくって、明日も仕事でしょう!こんな時間に酔っぱらってて大丈夫ですか!?いつも魚釣りは趣味で会社員だって言ってましたよね!もう!こーあん早く帰ってこい!」
・・・そう、皆、酒の魔力に敗北し、宴会前のまじめな話のことなど忘却してしまっているのである。
「・・・これ、どうしようかしら・・・いつもこーあんは確か・・・だめね、終わったら各自の家に放り込んでたわ。今回は役に立たないわね・・・」
「うぅ・・・頭痛い・・・あ、黄泉ちゃーん。えへへ、飲む?」
「巫女姫サマ、私は未成年です。」
「むぅ・・・いいじゃん。酒気飛ばせばばれないばれない」
「・・・できるのですか?」
「できるよ~?」
「では、この酔っ払いたちにお願いします。こんな有様では戦えませんから。」
「は~い!光闇流対酔っ払い術ぅ!その2!酒気剥奪ぅ!ちなみにその1は強制送還だぞ☆」




