第13話 この少女の今後
事情聴取室に入ると、深海さんとヴィドさん、金狐、そして金狐の尻尾で悶えさせられている少女がいた。
「・・・えーっと、これはどういう状況?」
「あぁ・・・駆逐さん、聞いてください・・・」
「どうしたんだいヴィドさん?」
「こーあんが、戦闘用に、と渡した一時的に妖力を高める薬を自分に使って尻尾をもふもふにして、戦闘時に自分の感覚を強化するための薬をその少女に使ってくすぐりの効果をあげるというよくわからない尋問に、俺はなんて注意すべきなんでしょうか・・・あと、こーあんになんて文句を言えばいいのでしょうか・・・」
「む!聞き捨てならんぞ!こーあんは、こんなに面白いものをくれたのだ!文句なんてあるわけがないじゃろ!」
「あん!もうやめてぇ・・・モフモフが・・・モフモフがぁ・・・」
「うーん・・・そうだね・・・注意するとしたら、もはやそのモフモフに対しての抗議しか言わなくなって尋問の意味がないことかな?」
「む・・・それもそうじゃな・・・」
金狐はようやくくすぐるのをやめ、少女は息を整え始める。
「こーあんには?」
「んー・・・悪用されうる薬を簡単に渡すな、とか?」
「なるほど、その手がありましたね。」
「阿呆な話ばかりしていないで、急いで聞くべき話を教えて?」
「あぁ、そうでした。依頼者は灰原。どうやら他国から電話で闇クランに依頼が来て、前払いでそれなりな額を口座に振り込まれたことにより、よくわからないが少女を攫う程度どうとでもなるだろう、と行ったようです。目的はシュブ=ニグラスの召喚、特定の場所に連れて行った24時間以内に招来されるとのことです。」
「ふむ。ところでその少女の余罪は?」
「スパイの情報が正しければ今回が初仕事ですね。」
「ふむ・・・なぁ、君。どうしてこんなことを?」
「その、僕、捨てられて、孤児院で育ったんだけど、その孤児院が闇クランに子供を売り払う場所だったみたいで、売られて、技術を習得して、初仕事で失敗して・・・あぁ・・・もうだめだ私はここで死ぬんだ・・・」
「・・・なぁヴィドさん」
「嫌な予感がするので聞きたくないです」
「お世話よろしく☆」
「聞きたくないって言ったじゃないですか!?今2人の世話してるんですよ!パズズちゃんはおとなしいからまだしも、金狐はやんちゃすぎて手を焼いてるっていうのに、これ以上なんて無理ですって!」
「・・・じゃぁ、この娘は放逐ってことで・・・あーあ、ヴィドさんが面倒見てくれないからこの娘は放り出されて、闇クランに見つかって、捕まって、依頼失敗っていうことでひどい目にあわされるんだろーなーヴィドさんが面倒見てくれればなー」
「ちっくしょう!そんなことは嫌なのでお世話しますよ!すりゃぁいいんでしょう!?」
「よろしくね~」




