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パワーレベリング2

はい、というわけでエミリアさんが位階30を越えましたー、はい拍手ー。パチパチ。

「……あの、何か知らない間に位階が上がってたんですけど……」

「あ、レベルアップ酔いでダウンしてたからその間にガッツリ狩っといた」

いやー、まさかアラームの罠が5つも出るとは。あれ発動した瞬間、周囲の狩った魔物がリポップするんだわ(神様情報)。おかげで効率の良いこと。俺の位階も何だかんだで2上がったわ。


名前シン 性別:オス 年齢:12

位階:47 天職:迷宮探索者、暗殺者、盗賊 恩恵:幸運

筋力:76 体力:56 敏捷:178 器用:158

知力:17(+10) 精神:44(+10) 感覚:178 幸運:206(+47)

技能:短剣術+7、暗殺術+1、生活魔法、聖魔法+1、隠密+9、索敵+5、盗む+5、解錠+4、罠+4、第六感+2、回避+2、地図、鑑定+2、収納+6、採掘+2(ツルハシ装備で更に+1)、毒物、自動収納

称号:兎の天敵、運命神の加護、採掘マスター


とりあえず不死賢者の指輪が2つばかり手に入ったので1つをエミリアに渡しておく。

「え? 指輪?(まさかエンゲージ……///) ってなにこれー!! 凄い装備じゃないですか!」

「あ、それ俺あと2つあるから1つやるよ。レッサーリッチから盗めるし魔法使い向けだろ?」

もう1つはアクセサリー枠空いてたらヴァイスにやるかね。戦士系だとアーツの消費きついだろうし。

「いやいやいやこんなの貰えませんよ。幾らすると思ってるんですか」

「俺、幸運200オーバーだからその気になればいくらでも盗めるんだよね……それより朝からバイトだろ? もう東の空がうっすら明るくなってきてるぞ?」

「え! 日が沈んで夜になったんじゃなくて一晩たって明け方なんですか!? ていうか一晩中戦ったんですか!」

夜はアンデッドが強化されて経験値も増えるボーナスタイムだから仕方ないよね。

「そーいやヴァイスも誘いたいんだけど連絡とか出来るの?」

「え? あー、丁度今日の午後からパーティー組んで一緒にダンジョンに行く予定ですけど……」

「じゃ、あいつが良けりゃパワーレベリングに加わってって伝えといて。午後に神殿集合な……さすがに眠いから午後まで寝るかね……」

とりあえずエミリアを転移陣まで送らなきゃね。


仮眠をとって起きた昼前、俺は待ち合わせ場所の神殿前で屋台のサンドイッチを囓ってエミリア達を待っていた。

いやー、収納も容積上がると便利ですな。安物でもベッド入れとくとダンジョンでの睡眠の質が段違いなんですわ。収納技能にベッド、オススメですよ。

『宿代ケチるために収納にベッドいれるのはあなただけだと思う……宿代くらい平気なくらい稼いでるのに……』

それはそれ、これはこれ。いくら稼いでても締める所は締めとかにゃ、変に贅沢する癖がついて怪我や病気で動けなくなった時に金が足りなくなったらこの世界じゃ命にかかわる。あと通勤時間0の職場って良くない? 移動時間分稼げるんだよ?

『それ会社に泊まれば通勤時間分働けるっていうブラック企業の社畜の言い分……』

アーアーアーアーキコエナーイ。

「……えーと、何をしてるのかな?」

耳を塞いでイヤイヤしていると何やら戸惑った声が聞こえた。声のした方に顔を向けるとそこには待ち合わせ時間になったのか、武装したヴァイスとエミリアの姿があった。……ふと自分の行動を思い返す。脳内で会話をしながらコロコロ表情を変え、唐突に耳を塞いでイヤイヤし始める少年……どうみても不審者です本当にありがとうございました。

「………………………」

「「………………………」」

よし誤魔化そう!

「……やあ良く来たね! 一緒にダンジョンに行こうじゃないか!(爽やかな微笑み)」

「「いや誰!?」」

「はははは、何をいってるんだい? 君らの友人の爽やかイケメンのシン君に決まってるじゃないか。さあ、一緒に高みを目指そうじゃないか(キリッ)」

((まさかドッペルゲンガー!?))

……何故かガチで偽物疑惑持たれた挙げ句キモい呼ばわりされたでござる。解せぬ。


気を取り直してダンジョンに突入。だが残念ながらヴァイスがここに来た事がないため転移陣が使えない。そこでエミリアだけを先に最下層に送り込む事にする。

「俺らが到着するまで安全地帯から出るなよ? あと暇潰しにこれ読んどいて」

ドサドサッと魔導書を数冊渡しておく。エミリアは水と光の属性が使えると聞いたのでリッチ系がドロップする魔導書の中で使えそうなのを選んでおいたのだ。……そーいや魔術ギルドに行って売るのすっかり忘れてたな。まあ金に困ったら売りに行くのでいいか。

「あ、ヴァイス、ちょっとこう前屈姿勢になってくんない?」

「? こうかい?」

前屈姿勢になったヴァイスの腹の下に腕を通し、そのままヒョイッと肩に担ぐ。筋力値が成長したおかげで例え成人男性でも1人くらいなら装備込みでも簡単に持ち上げられる。

「は?」

「よーし、最下層までの記録更新するぜーっ!」

昨日は魔法職のエミリアだったから加減したが、物理前衛職のヴァイスなら全力で行っても問題ないはず! 最初からフルスロットルだぜヒャッハー!


最下層に着いたヴァイス君は何故か寝てました。寝不足かな? (・з・)~♪


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