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ダンジョンキャンプと1日目の終わり

主人公の名前がシンとジンどっちだったか忘れて読み直したアホは私です。

はい、こちら「小さき獣の草原」2層安全地帯キャンプのシンです。快適なキャンプの為に準備したいと思います。

まず、草原にある石と枯草を集めます。その過程で角兎が襲ってくるのでぶっ殺しましょう。

そして安全地帯に生えている草をゴブリンナイフで適当に刈り集めます。この草は一ヶ所にまとめて置きましょう。また、このダンジョンには薬草こそ無いものの、食べられる野草なんかは採取出来るのでそういったものを集めておきます。オススメは野蒜っぽいやつです。孤児院の庭にも生えていたのでお世話になりました。ゴブリンナイフを使って根を掘り出しましょう。

草を刈って剥き出しになった地面に、石をCの字になるように並べ、簡易の竈を作ります。また、やや大きめな平たい石と拳大の石を別にとっておきます。

竈の中心に丸めた枯草を置き、それを覆うように木の枝の半分をテント状に組み上げます。この時、内側に細い枝、外側に太い枝が来るように心掛けましょう。そうすれば枯草に火が着けば、いい感じに枝が燃えるはずです。

竈の準備が出来たら料理の下拵えです。まず兎ドロップの臭くて硬くてまずい肉を平たい石の上にのせ、ゴブリンナイフで可能な限り細かく切ります。え、そのナイフでさっき地面掘ってなかったって? しかも水無いから洗って無いだろうって? 葉っぱで汚れ拭ったから大丈夫、これぐらいで腹壊す程上品な育ちじゃない。

細かくした肉は拳大の石で更に押し潰して、採取した野蒜っぽい野草、ハーブ類を刻んで塩を加えて練ります。粘りが出て纏まるようになったら、皮を剥いた木の枝にぺたぺたとくっつけます。つくね串と言うより五平餅っぽいビジュアルになりましたね。

これを焼く為に火を起こしましょう。枯草の上に火口(炭化した綿布)を乗せ、火打ち石を打って火花を落として着火させましょう。火口の中でも炭布は火が着きやすいので、小さな火花でも大丈夫だからアウトドア素人にもおすすめだよ!(素人は火打ち石を使わん)後は急いで竈の枯草の中に突っ込み、息を吹きかけて火を大きくしましょう。細い枝に火が移ったら、後はある程度放っていても勝手に燃えていきます。

さあ、お料理の時間です。肉の付いた枝を竈外縁部の石で支えるように立て、端を地面にぶっ刺して固定、強火の遠火で炙ります……本当は熾火がいいんですけどね。炎があがっていると火力が安定しないし、風向きによっては直火で炙られて焦げたり串が燃えたりするしな!

待つことしばし、焚き火側の面がで肉汁がふつふつしてきたら、引っこ抜いて裏返します。両面火が通ったら細い木の枝を刺して、垂れた肉汁が透明なら中まで火が通っています。仕上げに表面を軽く焦がして香ばしくして出来上がりです。

ふむ、すっかり暗くなりましたね。早く食べてしまいましょう。パクっとな。

!!こ、これは!! 口に入れた瞬間に広がる、焦げた肉の香ばしさと野蒜とハーブの香りでもごまかしきれない圧倒的な臭み!! 柔らかな挽き肉の食感の中に感じる潰しきれなかったスジが歯に挟まる!! 不味いな!!

あかん、ここまでやっても駄目とか本気でまずい肉だ。カレー粉にミンサーか圧力鍋でもなければどうにもならんわ。まあ不味くても食べるんだけどね、カロリーさんを摂取しないともたないし……炭水化物無し、この量の肉だけじゃカロリー足りてないよなぁ。もっと稼がないと死ぬな。明日は朝飯も無いしな……夜狩するか? ダンジョンの空には月が3つ(!!)昇っており、昼間程ではないが十分に明るい。まだ日が沈んで間もないから数時間狩っても十分な睡眠時間は確保出来るはず……やるか!!

It‘s 虐殺 time!

はい、こちら虐殺現場のシンです。何故か東の地平線上にあった月が真上にあるとです。そして魔石も兎の角も昼間以上の量を確保しとるとです。うっかり位階も上がったとです。

殺り過ぎちゃたze! テヘペロッ!!


名前:シン 性別:オス 年齢:12

位階:3 天職:盗賊 恩恵:幸運

筋力:13 体力:10 敏捷:19 器用:19

知力:10 精神:10 感覚:19 幸運:16(+5)

技能:隠密、索敵、盗む、解錠、罠

称号:兎の天敵


なんか増えた。

称号:天敵はある系統の魔物を近接武器または素手による通常攻撃で1日に500匹以上討伐、かつ1時間以内に100匹以上討伐で獲得出来る。効果はその系統の魔物へ与えるダメージ上昇。

えっ、俺、兎1匹倒して次の兎倒すまでのタイム1分切ってたの? どんだけ効率化してんの? そして兎の生息密度どうなってるの?


いかん、混乱してきた。疲れているしそろそろ寝よう。

キャンプに積み上げた刈った草の上に寝転がる。それほど量は無いのでクッション性は悪いし、生なので湿っぽいが地面に直接寝るよりはましだろう。

思っていた以上に疲れていたのか、目を閉じればすぐに意識が遠くなっていく。まだ初日だが、不遇職でも最低限食っていく事は出来そうだ。後は何処まで上に行けるか……


「俺はようやくのぼりはじめたばかりだからな

このはてしなく遠い冒険坂をよ……」

未完! 続きは30年後に!(嘘です)

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