大陸の一番よき日 ~夜に、なりまして……前編~
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……その夜………
「………」
「………」
晴れて夫婦となった姫様と神官殿は、
城の一室に押し込められ、無言の石像と化していた( ̄▽ ̄;)
「……えと……」
「Σ何よっ!!!」
「いえ……(-_-;)」
「……」
そう。
そこは、かつての王妃の寝室。
晴れて夫婦になったのだから、
ソレは当然の様に誂えられた部屋ではあるのだが
(僕には恐怖でしか、ないですよ……)
警戒心剥き出しの最強バトルマスターを前に、全くもって普通の神官(人間界最強だとは思うが)に
手出しの仕様もないだろう。
と。
トントン……
「っ!!!!!」
「Σハイッ?…」
「えー、新王様……お楽しみのところ申し訳ありませんが……至急の伝言マターが届いたのですが……」
「僕に、至急のマター?」
「はっ!!……後にした方が?」
チラッとベッドに腰掛ける姫様を気に掛けつつ、気まずそうに小声で神官に問い掛ける。
……今のところイラナイ気遣いであるのだがw
「はは……いや、受け取りますよ( ̄▽ ̄;)……ありがとうございます」
「はっ!!!……お世継ぎ、楽しみにしております故、御武運を!!!」
返事の後の小声でのイラナイ気遣いを残し、見張りの兵は出て行った。