最終戦突入?……それは愛の為?……魔王の為?
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「勝者、勇者様!!!」
わあぁぁぁぁ!!!
最終戦の終了と共に、最大に沸く観客席……
その場にいた観客誰しもが、姫様は優勝した勇者と婚姻をすると思った。
そう。
来賓席の真っ青な顔をした妖精族二人を除いては。
「待て!!!……姫様との結婚は、私を倒してからだ!!!(棒読み)」
「え?」
突如として、武道会場に棒読みが響き渡る!!!
そこに合わせて現れたのは紛れもなく姫様の側近のしんかn……
『ねー、もうそーゆーの良いからさぁ……さっさと僕の勇者返してくれる?』
「……Σちょっと、作者の進行邪魔するの反則じゃない?」
『だって早くいちゃいちゃしたいぢゃん?』
「Σ私の手に汗握る場面よ!!!邪魔しないで!!!」
……そんな二人の会話は割愛でww
「勇者様、僕は貴方を倒します!!!(棒読み)魔王の為……ん……?あ、違った。私の姫様の為に!!!(本当に棒読み)」
「神官殿!!!聞いてませんぞ!!!」
「……私も聞いてませんが……良いのでしょうか?(オロオロ)」
悪代官(違)とレフェリーが会場で焦りまくる!!!
『良いじゃないか!!!勇者を倒せれば、彼が世界一の強者なのだから!!!』
「……はー……」
「Σ!!!!」
声高に魔王が立ち上がり、ゆるっと手を振れば……
会場のレフェリーがビクリと硬直する。
……威圧の様な、ナニかに後押しされたかの様に……