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009 ステアと信彦のデート

この話は書き下ろした話です。

ステアと信彦のデートのお話となります。

短めなので注意。

「さて、もうすぐ待ち合わせ場所だな…っと」


可愛いブラウスとプリーツスカートを身にまとい、待ち合わせ場所へと走るステア。

今日…日曜日の休日は、信彦とのデートである。

彼女自身、彼と一緒に居るだけで満たされる性質なので、デート場所の好き嫌いは問わない。


「お、信彦さんすでにいたのか、早いなぁ」


待ち合わせ場所にはすでに信彦の姿が見えた。

ステアは急いで彼の下へと向かう。


「おーい、信彦さーん!」


「あ、ステアちゃん」


「わ、悪い、待たせたかな?」


「いや、俺の方が早めに来ただけだし気にしちゃだめだよ」


「それもそっか。 じゃあ行こうか、信彦さん」


「そ、そうだね、行こうか」


そう言ってステアは信彦の手を握ってくる。

信彦の方は照れながら、そのままステアと一緒に行く。


最初に向かった先はゲームセンター。

そこのUFOキャッチャーで信彦がぬいぐるみを取るために頑張っていた。


「おっ、いいぞ、もう少し…」


ステアも固唾を飲んで見守る。

何せ今掴んでいる景品のぬいぐるみはステアが欲しがっていたものだ。

だからと言って彼女は無駄に強要はしない。

できたら欲しいという感覚で、信彦に無理強いはさせたくはないのだ。

だが、信彦は600円でこの景品を手に入れようとしていた。

そして、そのままスッポリと穴に落ち、景品取り出し口にそのぬいぐるみが出て来たのだ。


「よっしゃ! ぬいぐるみゲットだぜ!」


「すごいじゃん、信彦さん!!」


ぬいぐるみを手に取り、ハイタッチで喜びを分かち合う二人。

本当に仲がいいカップルである。

信彦が用意した袋の中に手に入れたぬいぐるみを入れてステアに渡す。


「ホントに嬉しいよ。 私のために一生懸命頑張ってくれて」


「はは、ステアちゃんのために一肌脱がないとってね」


目的を果たし、ゲームセンターを後にした二人が次へと向かったのは喫茶店。

そこでジュースをカップルストロー付きで注文。

食べ物もトーストにしたそうだ。


「ステアちゃん、本当にこれでいいのかい?」


「もちろん。 私はこれで一緒に飲みたかったんだよ」


ステアはいい笑顔で、信彦は照れながらカップルストローを使ってジュースを飲んだ。

当然ながらトーストも美味しそうに食べていた。


喫茶店を後にした二人は、ステアが尿意を催したので公衆トイレで用を足しに行く。

念入れで防衛用の魔法を掛けて女子トイレに入っていく。

信彦は、彼女が用を足し終えるのをトイレ付近で待っている。


「お待たせ。 じゃあ行こうか。 次は信彦さんの家だよね」


「うん、お世辞にも綺麗とは言えないけどいいかな?」


「もちろんだ。 いっぱい対戦ゲームしような!」


昼以降は信彦が今住んでいるマンション。

大学生のためのマンションだが、二人暮らしもOKとされている。

そこで二人はゲームをしたり、一緒にネットで遊んだりして盛り上がっていた。

時折ステアが激しいリアクションをしてくるので、スカートの中が見えたりしていたが、当の彼女は気にしていない。

むしろステア自身が彼に対しては見せている節すらある。

ちなみに信彦曰く、「今日はピンクだった」との事。


夕方までたっぷり遊んだ二人。

信彦はステアをシュクレール亭まで送ることにした。


「今日も楽しかったぜ。 ありがとうな、信彦さん」


「こちらこそ、可愛いステアちゃんが見れてよかったよ」


「そう言ってくれると次も気合が入りそうだな♪」


そうしているうちに、シュクレール亭にたどり着く。

出迎えたのはアリアだった。


「あ、ステアちゃん、お帰りー」


「アリ姉、ただいまー」


「信彦さんもお疲れ様ー」


「あはは、結構楽しかったよ。 それじゃまた火曜日に食べにくるよ」


「おう、絶対来てくれよー」


お互い手を振りあいながら信彦は自宅へと帰っていく。

アリアもその様子を見て、仲がいいなぁ…と思ったとか。

もちろん、アリアと正光の仲も抜群にいいのだが。


とまぁ、こうして今回の日曜日のデートは終わりを告げたのであった。

また、来週あたりにも二人はデートをするだろうけど…。



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