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004 お休みの日の日常

この話は新しく追加した話ですが、短いです。

ご容赦を。

さて、シュクレール亭は定休日がある。

それは日曜日。

学校や会社が休みの日なので、来客もほぼないという事でこの店も例にもれず日曜が定休日となったのだ。

そんな中で、ステアとアリアと正光がリビングでお茶を飲みながら語り合っていた。


「そういえばアリアは魔法の方は順調なのか?」


「うん、友達のおかげで順調に魔法も覚えていけるよ」


「アリ姉の学校って、大江にある学校だったっけ?」


「そうだよ。 魔法も一般の教科と一緒で必須の科目だから大変だったよ」


「アリアは何故か魔法が苦手だったもんな」


「そのせいでお父さんには迷惑かけちゃったけどね」


そう、この世界には魔法と言うものが存在している。

しかし、利用価値は自己防衛くらいなもの。

いわばハイエースに無理やり乗せられそうになった時に距離を置いたり自動SOSを出したりする位のものでしか使うことは許されない。

それは多くの魔法が殺傷能力を持つため、戦争の道具として使われることが多くなるからだ。

アリアは中学生まで魔法が苦手だったため、両親に心配された。

そのために登下校も車での送迎となっていた。

高校になってからは新たな友達のおかげで、魔法が上手く使えることが出来たのだ。

それでも、黒塗りの高級車による送迎は欠かせないのだが…。


「アリ姉の学校の制服、ホントに可愛いよなぁ。 ブレザーってだけであんなに可愛いものなのか?」


「私もあれはすごく気に入ってるんだよ。 お兄ちゃんにスカートを捲ってもらいたいくらいに」


「その発言ちょっと待とうか」


三人が色々とやり取りをしながらお茶を飲む。

基本、休日はデートかこう言った雑談が主だったりする。

もちろん、ゲームもするようだが…。


「そういえば、あの部門も進出してるんだったな? 確か、VTuber(ぶいちゅーばー)だっけか?」


「うん、ルーティおばさんが主体となって動いてるけど、やはり上手くいかないみたいだよ」


「確かにな。 すでに2つの会社がVTuber部門を総なめしてるんだっけか?」


「そうだよ。 登録者数や視聴者数とかでもかなり差を開けられてるからね。 幾ら私たちの企業が順調だっていっても未知の物には手を出すべきじゃないって思うんだよ」


「アリ姉的にはコンビニなどの販売業や飲食店業、ゲーム部門で十分だって事だよな」


「そういう事だよ。 VTuber部門はハマれはいいけど失敗したときのリスクも怖いし、演者とスタッフの関係も繊細だからね…。 それが理由でやめたり潰されたVTuberも見てるからね」


「あぁ…」


シュクレールコンツェルンは、確かに世界的な大企業だ。

しかし、それを以てしても得手不得手というものがある。

VTuber部門がまさにそれだ。

言ってしまえばバーチャルアイドルみたいなもので、一般のアイドルと同じで厄介オタクが溢れた時が一番やばいのだ。

それにゲームなどと比べても安定性にも欠ける事もあり得るのだ。

アリアの両親も、その部門に挑むことに慎重だったのもこの為であった。


「ルーティさんが強引に進めたって聞いて、英郎兄さんも頭抱えてたな」


「うん、英郎おじさんはご愁傷様だったね…」


「それで失敗してたら世話ないけどな。 で、撤退の話は?」


「まだないね。 今は様子見…かな? なんだかんだで見てくれてる人もいるらしいから」


差を開けられても、見てくれる人がいるので、撤退は今は考えていないようだ。

まぁ、時代がそうさせてるのだろうけど。


「おっと、そろそろ着替えて行かないとな」


「あ、そうか。 今日はステアは信彦とデートだっけか?」


「ああ、折角だしな、たっぷり楽しんで来るよ」


「いってらっしゃーい」


アリアと正光に見送られる形でステアは自室に戻っていった。

デートの服装をこれから決めるのだろう。


「さて、アリア。 俺達はどうする?」


「お兄ちゃんと一緒にゲームしたいなー」


「よしきた。 せっかくだからアクションでもやるか?」


「いいねー、やろうやろう♪」


正光とアリアも一緒にゲームをやるために正光の部屋へ行くのだった。

そして二人はめちゃくちゃゲームを楽しんだのであった。



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