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トーストハプニング  作者: 谷村碧理
apple 落し物から始まる異能バトル⁈
23/28

これって偶像? それとも幻実?(裏

 

 ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、ピピ……


 目覚まし時計の音が聞こえる。わたしはその音を少し聞いてから、アラームを止めた。最初のころは苦手だったこの音も今ではそこそこ気に入っている。今の時刻は午前四時四十五分。大丈夫、寝坊はしてない。


 ベットからでて、部屋のカーテンを開けてみた。外はまだうす暗い。昔はこんな時間起きたことなんてなかったし、起きるとも思ってなかったからなんだか新鮮だ。そんなことを考えながらカーテンを閉めた。


 わたしは起きたばかりのぼーっとした頭で洗面所に向かう。階段の上り下りはないから盛大に転げ落ちる心配はない。


 洗面所に行くまでの距離の間、ぼーっとした頭で昨日あったことを思い出す。


 昨日は、和歌ちゃんと聖くんといっしょに喫茶店に行った。そこでいろんな話をした。そのほとんどは昔の話とか、クラスの第一印象とかそんな話だ。だけど、ここ数年で一番楽しかった。ぼーっとした頭の中でもそのことはくっきりと覚えている。



 洗面所に着いた。電気をつけた。外も部屋もろう下をうす暗いかったから、今日一番の電気がとてもまぶしく感じた。


 鏡の中にいるわたしはやっぱりぼーっとしていた。髪の毛がボサボサだ。春休み中に切ったからちょっと前にはこんなことなかったなと思いながら歯を磨いて、顔を洗って、髪の毛を整えた。変にはねてる髪の毛がないか確認してから電気を消した。頭はスッキリとしていた。


 それから部屋に戻る。時間は五時をちょっとだけ過ぎたぐらい。空が若干明るくなっているのがうすいカーテン越しから分かる。わたしは少し考えてから、いつもよりちょっとひどいベットの乱れを直す。


 顔と頭をしっかりとセットしたら次は服装だ。部屋の片隅にかけてあるハンガーのブレザーとスカートとリボン、タンスからはカッターシャツとかもろもろを出していく。それから順番に着ていく。セーターとかベストとか色々買ってもらったけれど、やっぱりブレザーだけの方がしっくりくる。


 あざやかな青色のチェックのスカートにまだ数えるほどしか使ってなくて、とっても真っ白なシャツ。それからリボンを結ぶ。この学校のリボンは昔はデカくてすぐにつけられるタイプだったんだけど、今年度からひもリボン(? この呼び方であってるかな)になった。男女ともネクタイかリボンどっちも選べるようにとのことらしい。なかなか左右のバランスが合わなくて整えるのが大変だけど、このリボン結構好き。最後にブレザーを着て、カバンを持って部屋を出る。カバンの中も日が経つにつれて重くなっていってるなと感じる。


 玄関に行く前に、いったんキッチンによる。テーブルはわたしの弁当と、朝ごはんのパンが置いてある。どっちもお母さんが夜遅くに用意したものだ。すぐ横には


『いってらっしゃい』


 と書かれたメモが置いてあった。お茶を入れた水筒と、弁当とパンをカバンの中に入れてから、わたしはキッチンを後にした。


 玄関で靴をはく。まだ履きなれないローファーだ。急いで走って何回転びそうになったことか。全身が映る鏡のの前で身だしなみの最終チェック。置き時計を見て予定時間ぴったりだということを確認する。それからドアを開けた。まだ寝ているお母さんを邪魔してしまわないように小さい声で、


「いってきます」


 と、つぶやいてからそっとドアを閉めた。いつのまにか空は、部屋から見た時よりも明るくなっていた。



 どうしてあんなに大嫌だった学校にこんなにも行きたいと思うのだろう。はたして今日はどんな楽しいことが起こるのだろうか。そんな事を考えてながら、わたしは駅まで走っていった。





すみません、めっちゃ短くなってしまいました。私あのひもリボン(?)めっちゃ好きなんですよ。(ぶっちゃけデザインは私の趣味がダダ漏れです)

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