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軍師様の悩み事!  作者: エスカルゴ
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短め……突然泣きましたねすみません。

本当はちゃんと書いてたのに、4回くらい事故のせいで書いてた内容全消しになったのでやる気がありませんでした。

皆さんこんにちは、レスターだよー!

エルベルトだと思った?エルベルトが人狼を華麗に助ける展開だと思った?


「うああああああああああああみんなのばがぁーーー!!!!へいぎんぢのうひぐずぎがよドチクショーーーー!」


「えっエルベルトおちつっあぁもう服に鼻水つけないで!」

「やだあああああああああ」

「何で!」

「ぐんだいづぐるのおおおおおお!みんなまもるのおおおおお!おんがえじずるのおおおお!

ばがぁーーー!!!!ぎょうりょぐじでよばがぁーーー!!!!」


そうだよ僕もエルベルトが登場した時点でそんな展開になるかなって思ってたよ!

カッコよくセドリック助けて恋の予感始まる?始まる?って展開のはずだったのに!

僕が無駄な抵抗して人狼は迫害されるべき異種族とか言ったらそれにセドリックも頷いて、それ聞いたエルベルトが泣き出したんだよ!


座り込んで鼻をずびずび言わせて、また号泣するエルベルトを頑張ってあやす。

なんだこの面倒くさい生き物は!

全然泣き止まないしケホケホたまに咳して苦しそうだし可哀想だし我が儘だしとにかく面倒くさい。


ってか軍隊未だ諦めてなかったの!?

フローラねえ様とテイクにいさまがなにも気にした素振りないしアルナルドとエメリーは普通に過ごしてるし全然気にしてなかった!


すげなく断ってもよかった。というか断った方がよかった。


涙を拭う手の甲に当たるのは、ひんやり冷えた雫と、対照的に熱に浮かされたように熱いほっぺ。

完熟林檎みたいなそのほっぺは、何時も冷静沈着だったエルベルトの物とは思えない。


……ばかみたい


一つだけ、小さな小さな微笑が漏れた。

僕が君に何か、特になることはしたことあった?

アルナルドとテイクにいさまとフローラねえさまとエメリー以外、君に優しくしたことあった?


君がこんなにボロボロになるまで守ろうとする価値、きっと僕等には無いよ?


「何で、そんなにがんばるかなぁ」


独り言に、呟くように言えば、エルベルトはキッとこっちを睨み付けた。


「おんがえじだ……!おまえらのだめじゃない」


その答えに、失望より先に安心してしまった。

そりゃそうだよなぁ。出会ったばっかの時からかなり時間たってんのに、普通にお喋りしたこと無いもんねぇ……

寧ろ、きちっと理由がある方がこいつの場合は安心する。

だって、いくら可愛くしてみても、こいつの前じゃ意味がないもの。

可愛いからって助けられるより、数倍確実性があって良い。


ばかみたいに重たい恩返しだし、誰に恩返しするのかもわかんないけど、貰えるものは貰っておこう。


「じゃ、協力してあげる~」


どうせ覚えていないだろうけど。

頭を撫でると、およそ髪の毛とは思えないほどごわっごわの何かが手に当たった。

明日の水浴びはこいつ洗おう……


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


HEY!お早うエルベルトだ!

朝起きたら頭いたいし目がいたいし鼻が詰まってるんだが花粉症かな!?

こんな未だ寒い冬の日に飛ぶとは花粉も中々凄い生命力だな!


……ってことで改めましてお早う御座います。エルベルトです。昨日の惨状を見てきた読者様方に敢えて問います。


「昨日なにした……!?」


勢いよく顔をがっ!と押さえた。

覚えてるよ悪いか!

めっちゃ号泣しました。協力してあげる~とか上から目線で言われた後何様だよって思いながら寝落ちました。正直イケメン主人公というレッテルに合わなかったあんな行動夢オチでやり直そうとも思ったが修正効かなかったんだよ!


……と、まぁ一応なにしたかは覚えているんだが。

ここからが問題だった。

隣には一個の子供体温。可愛らしさを追求したような天使の横顔(寝顔バージョン)を晒してくれちゃってるこの可愛いの擬人化天使は、特徴的なピンク色の髪をふわふわとおろしてぐっすり寝ている。

ヤバイかわいい……ほっぺふにふに……なんだこれ。なんだこの可愛い生き物。肌陶磁器みたいに白い……可愛い……つらい……


「レスター何やってんの……」


片手でぷにぷにしながら、本当は朝起きたときに言うべきだった言葉を吐いた。

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