ヘンデル♯3
そして一ヶ月ぐらい経ってからだろうその事件は、翌朝起きた気づいたら病室にいたこの匂いどこかで嗅いだことのある匂い、「そうだ、僕は朝スマホをいじっていた、そっから、、、、」
そこでハッと思いつくことがあった。
「また、倒れたんだそれで病室へ」パッと横を見たらすぐ近くの椅子に母が座っていた。
「やっと起きたのね」
すごい悲しそうに言われた
「うん、お母さんごめん」
それは無理もない入院になるのは、四年ぶりになるからだ。
「大丈夫よ」
そう大丈夫ではなさそうな顔をしていった
「お母さん僕どうしたんだろうおかしいなぁ、」
泣きそうになった。
「おかしいのはこの世の中よ」
そう言われて僕は黙り込んでしまった。そして今日は学校なので休むことにした。それから、先生に相談することを、、
無事退院は一週間ほどで済んだそしてその次の日学校へ行った、また久しぶりだ、「教室に入るの嫌だなぁ」その前に、担任の先生にに用事があるので職員室まで少し歩いた、
「飛夜先生、あの一週間前の事情説明を、____」
全部話し終わった時には十分が経っていた
「そっか、それは大変だった悪いな俺も気づいてあげられなくて、すまない、念のため少しはいつもより安静に過ごしてくれ。」
と、少し心配した表情を見せた。
「わかりました、迷惑をかけました。ありがとうございます。」
と行ってその場を去った、そして教室へと向かった。
「お、おはよ」
それから、みんなは軽く笑って
「おはよ!」
といった。いつもより優しく接してくれてる気がして、僕には、迷惑にしかかんじなかった。仕方なく、いつも通り授業を受けた。授業の内容が頭に入ってこなかった、苛立っていたのだ。気付くとドンドンと、何かが床に当たってリズムを取っているような音が、頭の中を巡っていた。あたりを見渡すと、みんなが僕に目線を集めていた。気づけば自分が足を何度も何度も床に叩きつけるように貧乏ゆすりをしていたのだ。杉乃さんがこっちを見ているときだけなぜか心が痛かった、そして、とりあえずは、静かにした。疲れていたのだろう、苛立っていたのだろう、僕は子供の時からそういう癖がある。思い出しながらも授業に集中することにした。その後は、授業が6校時までおわって、学校から家に帰った。
家に帰れば、母がいる、これほど素晴らしいことはあるのだろうか、確かにみんなと比べれば父がいない、しかしこの世の中には父と母がいない子や、父母が義理であるなどと大変な思いをしている人がいる、なので僕は、母が離婚したからと関係なく、母には優しく素直にいろんなことを話した。そして、僕の母の名前は相馬 幸で、その名前も母自体も素直に好きであった、だから大切にしようと思った、そして思えた。
母は、いや家族が一番大切だ。
そう思っていた。