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第二話

ー放課後ー


「おい田中塾の前にコンビニ寄って行かない?」


その日最後の授業が終わった時、隣に座っていた山中が話しかけてきた。

高校入学からの仲ではあるがいつも一緒にいる上に通っている塾まで一緒だ。

すでに気が置けない友人になっている。

なかなか小奇麗にしていて顔も悪くないのだが、俺も山中もクラスのハイラルキーでは底辺に属している。入学以来一度も女子と話したことも無いし、もっと言うと存在を認識されているのかも怪しい。

まあ今の生活は楽しいのでどうでもよいが。


「行くか」


無表情で答えると山中がカバンを持って立ち上がった。身長は俺と同じくらいで180cmあるが、柔道をしていてガタイがいいため俺よりでかく感じる。これで頭が良かったら文武両道を極められたなと思う。


二人で教室を出て廊下を歩く。五階の建物の窓から夕焼けが見え、そのしたでは学生がぞろぞろとありのように帰路についていた。


「なあ今日の授業の予習した?確か二次関数だったよな。」


山中がつまらなそうに聞いてきた。


「お前の口から二次関数って言葉が出てくるなんて、インテリジェンスボーイかよ」


俺の何気なく、そしてものすごくふざけた返答に山中は少しだけニヤリとしたが、それ以上は何も聞いてこなかった。




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