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1-3 目的


健一達が乗るロボットは手に剣を出現させ妄想獣へと走り出していた。


「煩い!」

「しゃ、喋んのかあの怪物は!」「妄想獣ですよ」

「煩いんだ!僕は勉強に集中するんだ!」

「な、何!?何なのこの状況!?」

「妄想獣は人の負の妄想から生み出される……

 あれは勉強付けになっている学生の負の妄想から生まれた

 妄想獣だと思われます」

「それは妄想と言えるのか……まぁこまけぇことはいいか」


健一は仕切りなおして怪物のほうを向く


「って!俺ら無視で街の破壊活動中かよ!」

「そもそも待つのがおかしいですけどね」


現実にお約束は無い。


「ええぃ!とりあえず追いかけて攻撃だ!」


そして健一たちは妄想獣を追いかける。


「そおれぇぃ!」「邪魔するなぁ!」


健一達の攻撃を妄想獣は手に持っていた本でうける。


「本とかどこに隠し持ってたんだよ……あれ?あいつの姿」


妄想獣の姿が先ほどとは違い学生服を着て学生かばんを持った怪物に姿を変えていた。


「妄想の具現化がさらにすすんだようですね。やはり学生の受験への負の妄想ですね」

「具現化が最終的に進んだらただの学生になるんじゃないかそれって」

「いえ、根本的に妄想獣は破壊活動を行うはずです」

「そうなのか?しかし相棒は色々詳しいなぁ」

「ふっ……って、そんなこと言ってる場合ではないですよ!」


先ほどと同じように健一達を無視して妄想獣は街を破壊している。


「なんか同じことの繰り返しじゃないか。これではヒーローにはなれん……」

「そうです!重要な事です!今私達を見ている人達は私達を邪魔としか見てないかもしれないなんて!」

「人から頼られるどころか邪魔だと思われるなんて……たえられん!」

「その通りなのです!」


二人は大声で叫んでいる……二人は怖いのだ。

人に頼られなくなり、邪魔と思われることが。


「うっ!うおっりゃぁぁぁぁ!」


ロボットは先ほどまでとはまるで違う速さで妄想獣にめがけて走ってゆく。


「邪魔を!うぉっ!」「どうだぁぁぁ!」


加速がついた剣の斬撃は妄想獣の持っていた本を真っ二つにする。


「煩い!煩い!邪魔をするな!」

「あいつ、あれしか喋れねぇのか?」

「妄想獣は妄想の具現化であって完璧な知能があるわけではありませんから」

「知能か……まぁいいか。とにかく倒すか!」


剣を妄想獣のほうに向け攻撃態勢をとる。


「煩い!煩い!」


妄想獣は背中から鉛筆状のミサイルを至近距離から発射した


「この距離で射撃攻撃!?」


予想外の行動でとっさにミサイルを剣で攻撃してしまった。


「うおわぁ!」「わわわっ!」


ミサイルの爆発とともにロボットが揺れてに持っていた剣が地面に落ちる。


「剣が……おわっと!」「邪魔をするな!」


剣を拾おうとすると妄想獣がそれを邪魔するがごとく方からかけていたかばんを振り回す。


「うおっ!剣は拾えねぇ!」「こんなときこそ想像の変換です!」

「想像の変換?」「想像を変更するんです!剣じゃなくて!」

「剣じゃなくて……想像を変換する!」


健一が武器を想像するとともに剣は消えロボットの手に銃が出現する。

その銃には剣の様なものもついている。


「これぞ銃剣!銃と剣が一体化したいい武器だ!」

「でもこれで状況が変わるかどうか……」

「そう言う考えは駄目駄目だぜ。できると思わなきゃな」

「そうですね……できなきゃヒーローになれませんよね!」

「そう!人に頼られる……最高の職業。ヒーローに!」



そして健一は銃剣を剣の状態に変化させ妄想獣に向かっていく。


「そういえばこのロボットには想像するまで武器とかどこにも無かったですね」

「武器を使うのはヒーローじゃないと言う偉大な人がいたから……」

「なるほどです」



憧れは現実でかなえるのは難しい。





続く

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