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逢魔が時シリーズ

逢魔が時の陽が焼ける

作者: 仲仁へび



 空が焦げて真っ赤になっていく。


 私はこの瞬間が好き。


 私はもう怪異となってしまって。


 生きていた時の事を思い出せない。


 でも。


 逢魔が時に現れる不思議な何か。


 私を表す言葉はそれだけで十分。


 空をじっと見ているのが好き。


 ほら、空がもっと真っ赤になっていくわ。


 焼けて、世界すら焦げていくような感覚になる。


 通りを歩く、人も、行きかう動物も。


 皆赤く染まっていく。


 でも、永遠じゃない。


 それが美しい。


 たった少しの時間の中。


 私は笑いながら、たまたま通りかかった人に笑いかけるの。


 くすり、くすり。


 ーーねぇ、こっちへおいで。


 無視するのは懸命な人。


 そもそも見えないのは幸いな人。


 手を差し伸べるのは愚かな人。


 哀れむのは腹立たしい人。


 ーーねぇ、お空、綺麗だね。


 あなたは愚かな人なのね。


 でも、遊び相手ができて嬉しい。


 手をつなぎましょう。


 私の目を見て。


 じゃあ、連れていくね。


 空も世界も、あなたも真っ赤にして、ね?


 ほら、すべてが真っ赤。


 私もおてても、あなたのおてても真っ赤。


 一緒につないで行きましょう。


 楽しい楽しい。


 すぐに過ぎ去らなくていい。逢魔が時が続く、永遠の世界に。



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