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ぼくとお父さん  作者: 青野 乃蒼
第一章

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第六話 今日からだよね……?

 つつがなく終わった入学式の翌日、授業を終えると僕は一目散で家に帰った。

 そう、今日は待ちに待った藤宮スポーツ少年団での初練習の日だ。


 玄関に入るなり、背負っていたランドセルを放り投げ、代わりに昨日準備していたリュックを背負う。


「翔、ランドセルぐらい片付けてから行きなさい。まだ集合時間まで余裕あるでしょ」


 玄関に向かってくるお母さんは、指摘こそしているが怒ってはいない。

 むしろ少し笑っているように見える。呆れているのかもしれない。


「お母さん片付けといて。いってきまーす」


「もう……しょうがない子ね。気を付けて行くのよ」


 笑顔で手を振るお母さんに別れを告げ、自転車を走らせる。

 道中、何度か逸る気持ちが僕を急かそうとしたが、何とか耐えた。

 練習の前に体力を使ってしまっては元も子もない。




 無事、体力を十分に温存したまま学校に辿り着くことができた。


 藤宮小学校は数年前に建て替えられたらしく、とても綺麗だ。

 緑色の屋根に黄白色の壁。この学校は何だか居心地がいい。


 自転車を駐輪場に止め心を躍らせながら校庭へ向かったのだが、その先の光景に僕は思わず目を疑う。


 広い校庭をいくら見渡しても、そこには遊んでいる生徒こそいるものの、野球の練習に来たような生徒が見当たらないのだ。


 高揚が一瞬にして焦りに変わり、僕の心は変な踊りを踊らされている。




 そんな――。

 

 僕はただ、校庭に立ち尽くすしかなかった。


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