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2/2

二人が仲違いになったキッカケは?

前 回 の あ ら す じ っ ☆


どうも、サバラです。


……え?前回のあらすじなんていらない?

そんな、かったーい事は言わないで。


ベルシアンとベルアンテは、グレンドー国では有名なビラベ家出身の双子。

海洋大学校へ進学し、順風満帆かと思われた。


……さて、ここからどうなるか。

今回は回想としてお送りします。


それでは!本編すたぁと!


▪▪▪


――それは、あの二人が2年生の時の2学期末。

次期生徒会長を決める際に、その事件は起きた。


因みに、次期生徒会長には、ベルシアンとベルアンテが立候補。

先に立候補を挙げていた他の生徒は、皆立候補を取り下げた。

……二人には敵わない、そう言う理由で。


普通、選挙で決まる事案だが……この時は違っていた。


「……はい?選挙ではなく、試合形式で決めたいだと?」

教務室前で、生徒会担当のナバメ先生が、そう聞き返した。


「ええ、どっちがこの学校の主(生徒会長)に相応しいか勝負したいのよ。」

ベルシアンが言った。


「別に、規約違反では無いでしょう?」

ベルアンテもそう言う。


「た、確かにそうだが……」


「……あの二人、まさかあんな事を言い出すなんてな。」

その場で見ていた――後の副官である――リュウは、近くにいた同級生にそう呟いた。


「確かに。いっつも『自分が一番の指示を出している』って言っているしな。ただ、生徒会長を決めるのに、戦艦を使うだなんて……ある意味イカれてるぜ。」


それから、3日後。


「まさか、本当に試合形式で片を付けるなんて……」

リュウはそう呟いた。


……そう、異例の『試合形式で生徒会長を決める』事が決まったのだ。


今回の試合は、F型とA型のみで艦隊を組む。

戦艦の船員は、お互いの後援生徒以外均等に分けられた。


そうして、次期生徒会長を決める試合が行われた。


▪▪▪


結果は……そう、ベルシアンが勝った。

ベルシアンがずっと優勢で動いていた。


ベルアンテは劣勢で負けた事を悔やんだ。


「……むっきー!ベルシアンとはやってられないわ!」


こうして、ベルアンテは転校を決意したのだ。


▪▪▪


「……ベルシャーラ殿、ご子息(しそく)のベルアンテ様が別の海洋学校に転校するお話は聞いていますか。」


その頃、部下のニーベイスがベルシャーラにそう聞いた。


「ああ、別に構わないと思っているが。」


「……は、はあ。海洋学校は、第2級戦艦免許 (下士官で入隊) ですから、ご子息(しそく)の身分的にはどうかと……」


ベルシャーラは、右手の指を机に数回叩く。

これ以上言うと、逆鱗に触れる合図だ。


「……申し訳ございません。」

それ以上の事は言えなかった。


▪▪▪


セルイントロ海洋学校に転校した理由なのだが、唯一『ビラベ家』が (ご息女(そくじょ)や転校を含めて) 卒業をしていないのが決め手だったらしい。


ちなみにだが、セルイントロ海洋学校の校長が彼の転校を歓迎し、生徒会長とは別に特別枠として隊長を任命したらしい。

(生徒会長は、後に出てくる副官のメーバ。)


そんなこんなで、今を迎えている――




余談だが、仲違いは多少緩和されたらしく、たまに電話をする事があるみたい。


▪▪▪


……さて、二回でお送り致しました物語。

如何でしたか?


少しでも面白い、そう思って頂ければ幸いです。


サバラ・ビラベがお相手でしたっ!

それでは、また何処かでお会いしましょう♪


▪▪▪


「ベルシアン、何だか呆気ない終わり方だったわね。」


「そうね。もうちょっと盛っても良かったのに。」




へっくち。

うーん、また誰か私の噂をしているなぁ。


まあ、いっか。

上手いこと纏めた訳だし。


ふあぁ。余り寝ていないから、寝ようっと……。


[おしまい。]

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