宗家のサバラが語る!ビラベ家と言うものとか、諸々。
『東の大陸』を統治する、グレンドー国。
そこに有名な軍人の家系である、ビラベ家がありまして。
元々はひとつの家系で、陸海空の軍人を出していたビラベ家。
現在は、宗家は陸軍、分家は空軍・海軍の系統となっており、その分家に産まれたのは……そう、あのベルシアンとベルアンテ。
その二人が、どうして仲違いになったのか。
興味が無い?
まあまあ、そんな事は言わずに。
気軽に付き合って貰えれば幸いですっ。
……あっ、ちなみに。
わたくし、宗家に産まれし『双子と同い年』のサバラ・ビラベと言います。
本編の小説には登場しません。此処だけの登場ですっ!
それでは、前置きが少々長くなりました。
本編、すたぁと!
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ベルシアン様とベルアンテ様は、幼い頃からあの性格は成立していました。
宗家のわたくしとよく遊んでは、双子の父である、ベルシャーラ様に怒られて……はいなかった。
寧ろですけどね?
『自由に生きさせろ』 byベルシャーラ様
(ちなみに言っておきます。ベルシャーラ様は、海軍の軍部総統をやっている『ど偉い人』なんです。本当です……っ!)
我ながら言うのはよくありませんけど、分家の方の思考回路はよく分かりませんの。
それはさておき。
軍人の家系であるため、自然とお二人はスルエントロ海洋大学校への進学を志します。
アゴが割れ始めたのは、この頃だったような?
あっ、昔の写真ですかっ?
あー、本当にこの頃から割れてる。
クッ……クククッ…… (笑)
………おほん。これは、失敬。
まあ、二人は難なく入学出来ました。
(わたくしは、陸軍の『陸上学校』に入学しましたわ。)
『ビラベ家』と言うのもありまして、1年生から期待はされていました。
それに答えるかのよう、二人の実力は伸びていきましたわ。
ちなみにですけれど。
ベルアンテ様は『作戦特化型 (戦術を組み立ててそれに伴って行動する)』
ベルシアン様は『隊列特化型 (囲う隊列を組み立ててから戦略を考え行動する)』
という、真逆……と言って良いのかしら?
そんな感じの戦略回路をしていました。
(別の組に居たために、そのような分かれ方になったそう。)
順風満帆と思われた学校生活ですが、ここで大きな転機が訪れます。
……と、そのお話は次回へとさせて頂きますわ。それでは。
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おまけ
ベルシアン、ベルアンテに聞いた!
[質問コーナー (抜粋) ]
☆
Q.好きな食べ物は?
ベルシアン:母特製のちょい辛カレーですわ。
ベルアンテ:アップルパイ!アップルパイが好きだわ。
……似たような回答になると思っていたら、逆の答えで驚きましたわ。
☆
Q.尊敬する人は?
ベルシアン:父だわ。
ベルアンテ:父よ。
おーっと、これは一致!やはり総統である、お父様が尊敬するんですね。
☆
Q.お互いの尊敬するところは?
ベルシアン:ベルアンテは人の事を良く聞くことができるから、そこは見習いたいわね。
ベルアンテ:ベルシアン……指示がとても上手いわ。状況を把握してから、指示をするのが速くて簡潔に伝えることがあるから、見習いたいわ。
なるほどー。案外お互いの事、見ているのですね。
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『ベルアンテ、ちょっといいかしら?』
「どうしたの。電話だなんて珍しいじゃない。」
『サバラから、何か紙を渡されていない?』
「あぁ、質問とかの?」
『そうそう、何でだろうなって思ったのよ。』
「聞かされてないわ。ちょっと必要だからって急かされたわ。」
『そう。前に貴方が編入したときの再現をしたいって撮影とかもあったし……何か変なこと、企んでいないと良いけど。』
ふ、ふぇっ……へっくち。
あれ、誰か私の噂してるのかな。
……って、いけない。動画と文章の編集しなきゃ。
きちんとお届けできるようにしないと。