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9.異変


2日目。俺は6時に目が覚めた。ん?そう言えばここってゲーム内なはずだが、寝落ちしても落とされないのは何故だ?しかも腹が減らない。ログアウトしないとお腹空いて大変なのだが今は全く空いてない不思議。とりあえず1度ログアウトを...。ってえ?ログアウトのアイコンが薄く透過していて、全然反応しない。ええ?あれ?何かおかしい。とりあえず俺が生きている&お腹は空いてない、尿意も無いという事はとりあえず死んで居ない事は確か。本当は現実世界ではおもらししてますとかだったら大惨事だが、まあここは運営に『ログアウトできないんですが』と直球のメールを送って対処してくれる事を祈ろう。まあ、ログアウトした所で引きこもりなのでゆっくり対処してくれたまへ。


「起きろー!朝だぞ」


と言う前に奴隷はもう起きていた。多分そんなに寝れなかったんやな。仕方ないね。


とりあえず拠点(仮)が出来たところで1度整理しておこう。


「とりあえず全員2階に来い!」


と言って全員集める。全員で11人といった所か。全員女。子供くらいの身長の人が2人。高校生くらいのが6人。大人は3人。


「今11人いるが、子供はそことそこの奴は内装だ。そこの辺りにいるちょっと大きめの子供6人は今日は基礎を作る。大人3人は荷物の運搬だ!今日で屋根はやっておきたい。気合い入れろ!」


...。流石に俺も高校生くらいの年代だし、そんな簡単に聞けない?ぬーん。まあ、今はそれでいいか。でもね...


「工事は安全第一!声出してけ声!返事してー」


「「「「「はい!」」」」」


やっぱNPC相手だと気兼ねないからサバサバ割り切って言えるな。そして、俺は商会で色々な材料を買う。木材、コンクリート...は高いけどちゃんとあるのがすごい。そして、一応建造物を作成する時には便利そうな魔法も売っていたー。欲しい。


ちなみに魔法の習得は、完全に自分のスキルか、術の習得、スクロールで覚えられる。スキルに関しては俺の三禅剣みたいな感じか。正直あれはセンスというか感覚だから覚えられそうにない。術は教えてくれるNPCがいるらしいが、そんな時間ないし、スクロールかな。スクロールというのはまあ魔法の習得ができるアイテム。パッと見、巻物のような見た目だが中身は技マシンみたいな事。一応使い捨てなので、1人しか覚えられん。まあ、覚えらせるなら奴隷の誰かかな。魔法は数を覚えるほど次の魔法が覚えにくくなるというゲームシステムがあるし、建築系魔法に俺の初魔法枠を奪われたくない。


「建築系の魔法スクロールって、置いてある?」


俺は立て看板に魔法スクロールと書いた店で聞く。


「ここにある。だが、お前魔力はあるのか?」


「ん?魔力?」


「無いと発動出来んぞ」


「どうやって見るんだ」


「まあ、この紙に自分の魔力を込めると最大値が出る。ちなみに100ビットや」


「まあ、ちょっと買ってやるから値引きしろ」


「何でや、定価で買えや」


「12枚買うと言っても?」


「ぬ...。まあ、少しばかりはいいが..,」


「ちなみにスクロールも買う。まあ、セントラルシティで買ってもいいんだが...」


当然行く気は無い。完全なるブラフ。


「分かった分かった、2割引、な?」


「3割でもいいんやで」


「2割5分!」


「じゃあそれで」


俺はスクロール1枚1000ビットを3枚、魔力紙を12枚買って3900ビットで購入。


さっさと帰って鑑定と行きますか!


魔力(MP)とは、魔力の最大保持できる最大値である。一応時間経過と、アイテムにより回復する、0になっても体力と違って死なない。


俺の魔力は110。あんまりここで考察しても分からないが恐らく初期値100。レベルが今10くらいであろうから110?と言ったくらいか?


お次は、我が奴隷達。背が小さい方から13、25。50、44、78、66、232、95。130、56、215。


えーと、成長とは一応比例はする様だが、かなり個人差があるみたいだ。3人100越えしたのでそいつらにスクロールを渡すか。


『エアー・コンプレッサー』

空気の圧で釘や、ネジを打つ。


『アセンブリ・アシスト』

脳内の図をと同じ場所に物質を配置する。


『ロック・パージ』

大きめな石を相手に飛ばす攻撃魔法。


ロックパージ...。これを勧められた時は「は?」と思ったが、確かに1番の土台に大きめな石が必要なのは確かで買ってしまった。門から出れば落ちてるじゃんと気づいたのは、帰っている途中だ。


そして、このロック・パージは魔力が1番高い232の奴隷に与えた。分かりにくいので背が小さい方から番号を降っておこう。この人は...7番ちゃんですね。そして、『エアー・コンプレッサー』は、11番さん。『アセンブリ・アシスト』は9番ちゃん。


それぞれ覚えさせた。覚えさせる前に「奴隷などに魔法など...」とかあーだこーだ言っていたが、時間が無かったのでとびっきりの笑顔で、「覚えろ、さもなくば殺す」と言ったら従った。こうでも言わないと覚えてくれないのは何でや。


「アセンブリ・アシスト」


「エアー・コンプレッサー」


「ロック・パージ」


作業は淡々と進んだ。買ってきた木材をアセンブリ・アシストで並べ、ロック・パージで石を生成(本来の使い方は違う)、そして、最後にエアー・コンプレッサーで釘を打つ。


そして、今日はこの作業で日没まで働いた。ちなみに運営からの連絡は無かった。もういい、眠いや。寝る寝る。



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