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サンマ寿司を握る

時間がたった。


「そろそろいいでござるね」


なんだかんだでたっぷり酢漬けした。


「たっぷり……染み込んでそうだ」


「少し味見を」


どれくらい酢を染みこばせばいいのか、ちゃんと酢がしみこんでいるか、それには味見するのが確実だった。

複数のくノ一が平均的な部位の一部を切り出し、口に運ぶ。


「はい、お酢がしみています」

「こちらも大丈夫です」


無事にサンマの酢漬けは終わった。


「では、取り出しましょう」


酢につけたサンマを取り出す。


「では、握りましょうか」


酢をたっぷりかけた飯、酢飯を取り出す。


「んっ……」


口にいれる。

酢飯を味見する、女達。

結果は――


「おいしいでござる~~」


「はい、たっぷり染み込んでいます」


酢飯の状態を確認する。


酢飯を寿司にできるように整える。

酢飯は綺麗な白米がおいしい酢をかけられ、キラキラと光っていた。


「おいしそうですね」

「酢のご飯だけでもいけそうだ」


「ここの祭神は適当じゃからな。酢のご飯だけでも、それもまた良しするかもしれぬ」


「まぁっ」


そんな会話をしながら、たくさんの酢飯を整えていく。

酢飯にサンマをまく。

丁寧に、サンマと寿司をあわせていく。

サンマと酢飯をあわせ――サンマ寿司ができる。


「できたでござるーーー」


サンマ寿司は実に見事な出来映えだった。


「おいしそうですね」

「はい、お出しするのが楽しみです」


風守の女達が頷きあい、サンマ寿司をつくっていく。


「んっ……んっ……んっ」

「んっ……んっ……んっ」

「んっ……んっ……んっ」


女達がサンマ寿司を握る。

かなりの量だ。


「汗だくになってもいけませんね。

私め達の汗がついてもいけませんね」


「構わぬ!

美女の汗はご褒美じゃ!!」


天代はあまりにもゆるかった。


「は、はぁっ……」


さすがのくノ一もちょっと戸惑う。


サンマを使い酢飯を握る。

サンマ寿司が形造られていく。


たくさん、たくさん、サンマ寿司をつくっていく。

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