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異世界で始める性感マッサージ  作者: かきつばた とっぽ
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第5話:アナスタシアさん

 昨日は早く眠ることができたので少し早めに起きて朝食の準備を手伝うことにした。 

アナスタシアさんは俺よりも早く起きていたようだ。

先に2人で朝食を食べお客さん用の朝食を作る。


お客さんが退出した後、アナスタシアさんと一緒にシーツを剥がし洗濯をした。


俺の今日の宿屋での仕事は終わりだ・・・

なんというかこれだけで良いんだろうかと思いアナスタシアさんに他も手伝いますと言ったが街に来たばかりだろうし色んなものを見てこいと言われた。

本当に良い職場だ・・・



宿屋を出て少し歩くと街の中心部に出てきた。

色んなお店がある。街並みも綺麗だ。

歩いているうちに嗅いだことがある匂いに誘われ、小さな店に入った。


「いらっしゃいませ~」

黒髪でポニーテールの体の線が薄い女性が声をかけてきた。


店の中にはいろんな匂いが混じり合っているが調和のとれた匂いが充満していた。

元居た世界でたまに行っていたアロマやボディケア用品の店に似ている。


「すみません、この棚の真ん中にある物ってなんですか?」


「それはダンジョン中盤で採れる花です~。心躍る香りでしょう~?

隣に置いている商品と混ぜ、体に塗ると・・・あら不思議~!疲れが吹き飛びます~」


「おお!すごいですね」


「お客さん、今なら2点セットでお安くしておきますよ~」


「買います!」


「まいどあり~」


ちょっと待て!

俺、お金持ってないぞ・・・

「すみません、お金持ってないのでやめておきます」


「え~? メルシーをレジにかざしてもらえますか~?」


ピピっ!

「大丈夫ですよ~。ちゃんとお金あるじゃないですか~」


「本当ですか?!」

昨日メルシーを見たときは残高0だったのに・・・

もしかしてアナスタシアさんが入れてくれたのか。


「じゃあ、買います」


「お買い上げありがとうございました~」



店を出てから残高を確認し、軽く昼食を食べて街の散策をしてから帰った。



アナスタシアさんにお礼を言うと給料は日払いだと教えてもらった、正直助かった。

夕飯の支度には間に合わなかったようなので後片付けと雑務を手伝うことにした。


お客さんが寝静まった後アナスタシアさんとお風呂に入った。

「アナスタシアさん、もしかして肩痛くありません?」


「よくわかったな、米を担いだ時に少し痛めたみたいでな。さすがにあの量を一気に持ったのはダメだったか」


「やっぱり・・・。 もしよかったらお風呂上りにマッサージさせてもらえませんか?」


「マッサージ? お前できるのか?」


「少しなら役に立てると思いますよ」


「そうか、なら少し頼もうかな」




お風呂から上がり、自分の部屋に行った後アナスタシアさんの部屋に向かった。


「上半身の服を脱いでうつぶせになってもらえますか?」


アナスタシアさんはTシャツを脱いで半裸になりうつぶせになった。

ガタイがいい!


街で購入した花とクリームを混ぜて手の上で温める。

アナスタシアさんの首、肩、背中に塗っていく。

ぬるぬるーと


「これは良い気持ちだなあ、いい匂いがする。

疲れが吹っ飛びそうだ。・・・お前マッサージ上手いなぁ」


少し力を込めながら背中を揉み解す。


「そこ・・・! 特に気持ちいい」


アナスタシアさんは満足してくれているみたいだ。

昨日からお世話になりっぱなしだし他の場所もマッサージしようと腰の方に流していく。


「ちょっ・・・! そこはいい、痛めてないし大丈夫だ!」

アナスタシアさんは少し慌ててるみたいだ、そろそろ寝る時間だろうか?

「大丈夫ですよ、すぐ終わりますから」


「いや!そういう問題じゃなくて・・・あっ・・・//」

アナスタシアさんはピクピクっとなった後、くったりと力が抜けたみたいだ。


力が抜けるほど良いクリームだったのだろうか?

次は自分でも使ってみよう。


「お疲れ様です、疲れがとれたみたいで良かったです。ぐっすり眠ってくださいね。

明日は早起きして手伝います! おやすみなさい、アナスタシアさん」


「おぅ・・・おやすみ///」


自分の部屋に戻りメルシーを操作して目覚ましをセットした。


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