第2話:ミナ、汗ばむ
ショートパンツからスラっと伸びるミナの脚。
脚を引かれて消毒液が床をぬらさないように片手で足を抑え、もう片方の手で消毒液を傷口にかける。
ミナは眉を顰め足をピクっとさせた。
消毒を終えると横に置いておいた絆創膏を貼る。
「ありがとう」と言いミナは自分の部屋に戻ろうとした。
「こちらこそ今日は親切にしてくれてありがとう。
もしよかったら脚をマッサージさせてくれない」
「えっ?!」
ミナは驚いていた。
「さっきミナの脚を抑えていた時に気づいたんだけど脚、結構疲れてない?」
「・・・よくわかったね、実は脚がパンパンで寝る前にマッサージしてから寝ようと思っていたの」
「やっぱり。その役目俺に任せてよ」
「・・・いいの?」
「もちろん」
俺は現実世界から持ってきていたバックパックの中から容器を取り出し、自分の手に中身を少し出した。
「じゃあ始めるよ」
ミナの脚にローションを伸ばし、マッサージしていく。
絆創膏が貼ってある部分を避けながら下から上へと伸ばしていく。
「これすごくいい匂いだね、何の匂い?」
「これはアロマローションと言ってマッサージや保湿に使うものなんだ。
実は俺の手作りなんだ、落ち着く匂いだろ」
「すごいね手作りなんだ。マッサージも自分でするよりすごく気持ちいいよ」
「マッサージにも少し自信があって、友人達にも披露したことがあるんだ。
もう少し上もマッサージしてもいいかな」
「もちろん、落ち着くし良い感じ」
ゆっくりと膝から太腿にも伸ばしていく。
太腿の外側から内ももへ・・・・・・
ミナが一瞬跳ねたように感じ顔を見る。
顔が少し赤い。
力が強すぎただろうかと思い弱めにマッサージする。
「・・・・・あっ・・・んん///」
「もう少しで終わりだよ」
「・・・うん///」
なんだか脚に力が少し入っている気がするが続けてマッサージをする。
*
「はい、お疲れさまでした」
少し汗ばんでしまっているミナの脚から手を離す。
「あ、ありがとう、気持ちよかった///」と言い急いで部屋に戻っていった。
なんだかよくわからないが満足してもらえたならよかった。
明日は街に行かなくてはならないので忙しくなるかもしれない、明日に備えて今日はもう寝よう。
おやすみなさい。