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異世界で始める性感マッサージ  作者: かきつばた とっぽ
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第1話:親切な女の子

 目を開けるとやっぱり異世界だった。

今まで俺が居た世界とは違い、アニメでよく見る世界に飛ばされていた。

アニメと違うところと言えば少し田舎なところだ。

あたりを見渡すと田畑があり、農作物がすくすく育っていた。


俺はどんな背格好に転生されたのかが気になって鏡を見てみようとバックパックを覗いた。

鏡を取り出し自分の顔を見てみると、前よりは少しイケメンになった気がしないでもないが多分前と同じ顔だ。

男のままだし、身長も体重もきっと前のままだろうと感じた。

これは異世界転生というよりも異世界転移だなと少し落胆した。

まぁまずは異世界に来たら最初は職探しをしなくてはと、役場を探し歩き出した。



 少し歩くと畑で作物を収穫している女の子を見つけた。

俺と同い年ぐらいだろうか、しかしここは異世界だ。

同い年に見えて実は3000歳とかだったら面白いけど不気味だなぁ・・・いや、その前に日本語通じるよな?と考えながら声をかけた。


「こんにちは、すみませんが役場の場所を教えていただけませんか?」


声をかけると女の子はこたえてくれた。

「役場の場所は知っていますけど、少し遠いですよ。今から歩いたら夜中までかかりますよ。

あの、もしよかったら出発は明日にして私の家に来ませんか?お兄さん疲れて見えるので・・・」


思っていたより遠くに役場があると知り落ち込みそうになったが親切にも泊めてくれるという女の子の言葉に甘えることにした。

知らない土地で知らない人についていくのも怖いが、まぁ可愛い子だし野宿よりもいいだろう。



 夕食に使うらしい食物の収穫を少し手伝ってから女の子の住む家に歩いた。

こじんまりとしているが綺麗な家で中に入ると優しそうな家族が出迎えてくれた。

見ず知らずの余所者の俺にも優しくしてくれて本当に感謝しかない。

明日はお父さんが役場がある街までお父さんが送ってくれるらしい。

 

 夕食をみんなで食べ終わると女の子の部屋を貸してもらえることになった。

女の子ーミナーは妹の部屋で眠るらしい。

必要なものを妹の部屋に移すのを手伝う間、二人きりで少し話すことになった。

見ず知らずの俺にここまで優しくしてもらったのだから何かできることはないかと聞いた。

ミナは作物の収穫中に脚を少し切ってしまったらしい。

自分で消毒薬を塗るのが怖いから手伝ってほしいと言われた。

そんなことでいいのかと不安に思ったが少しでも役に立てるならと消毒を手伝うことにした。



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