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12.彼と彼女の事情


『JKですが、安価で>>10します!!!』


夕飯を食べ終えた俺はビールを飲みながら私服のひと時を過ごしていたときだった。

スマホをとって巨大掲示板の雑談系の板を開き、てきとーにスクロールしているとこんなスレッドが見つかったのだ。

(女子高生も安価スレを立てる時代になったのか・・・日本はじまったな。)

そんなことをぼけっと考えながらスレッドを開く。


安価絶対至上法。

とある議員が首相になって作ってしまった世界でもアンビリバボーな法律。

これにより、掲示板での安価スレッドで安価を出した人は、安価先に書いてある内容を絶対、何があっても実行しなければいけなくなってしまった。

報道が少ないために実態はよくわかっていないが安価を守らなかった場合は刑事罰が課せられるらしい。


「まあ。たしかにスリルがあっておもしろいけどなぁ。」

そんなことを思いながら俺は「大好きな男性に放尿」と打ち込んで書き込んだ。

まあこの板は勢いがすごいので>>10を取れる可能性なんてまずないのだが。


そのとき。


ピンポーン、と。

おっと、玄関のチャイムが鳴ったぞ・・。 これはまさか死亡フラg・・・・


なんてことはなく、俺は宅急便からAmazonで購入した一冊の本を受け取る。

タイトルは”思春期男女の教育方法”

20もまだ後半でそんな年齢の子供なんていない俺が何でこんな本を読むかって? ふふふ、驚くなよ、

俺、3ヶ月前、今年の4月から、公立高校の体育教師になったのだ!!!!



○  ○  ○  ○  ○



私は紺野千里こんのちさと高校1年生。 ピッチピチの16さい。

今日は少し早起きして、学校の支度をする。 いつもより入念に。今日は水泳の授業もあるし。

学校での私はおしとやかでなんでもできる、みんなの憧れの女子なのだ! ・・って、自分で言うのもアレだけれど、

高校デビューして本気で自分を”魅せる”ことを覚えてから、私はいくぶんモテるようになった。

その分、学校で一度作ってしまった完璧でかわいい女の子って言うキャラを崩さないようにそれなりの努力も必要になったのだ。

ネットの世界に入り込むことが多くなってしまったのも学校での息苦しさから解き放たれるためなのかな。



「いってきまーす!」

「朝ごはんは?」

「いらなーい!あ、でも水だけは飲んでく!」

冷蔵庫からペットボトルを3,4本取り出してカバンに詰め込み、学校に行く。

ここから徒歩で10ぷんぐらいのところにある地元の公立高校だ。


少し早歩きで学校まで歩く。 梅雨が明けていよいよ夏も本格的になってきたせいで、体がそれなりに汗ばむ。

「おはよう、紺野さん」

「ちーちゃんおっはよー!」

「おはよー。」


クラスのドアを開けると、クラスメイトが男女問わずあいさつしてくれる。


実に気持ちがいい。ここの高校に入って本当によかった。

みんな仲がよくて、明るい。それとその・・・好きな人も、できた。



私はペットボトルの水を一本飲み干して1時間目の授業の準備をした。


○  ○  ○  ○  ○ 


俺はさっき届いたした本をペラペラと読み、ふむ、おもしろそうだ!と思えたところで閉じる。 

次に読みたくなるような読みかけの仕方をしないと読書はつづかないんだ。


「はあ、なにしよっかな。まだ風呂は沸いてないし・・・そうだ、掲示板に安価スレでも建ててみるか」

現実世界で責任だったり義務だったりが増えると、そこから開放された匿名の掲示板とかでリスキーでスリリングなことをしたくなるものなのだ。

安価スレは至上法により絶対厳守というスリルがあるが、安価厳守のためならたいていのことは許されるようになってしまった今の日本でそれは一種のミッションゲームのような感覚なのだ


「スレタイは・・・そうだ、教師だけどって言う言葉を入れよう」


そう決め手俺はこんなスレを立てた。

『教師の名に懸けて>>5を必ず実行してみせる!!!』


無事スレタテ成功。


レスがぽん、ぽんとつく。


注目の>>5は・・・・・・・・・・・って


え・・・・・





ええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!??!?!?!?!!?



○  ○  ○  ○  ○ 


「はーい、今日の範囲はここまでです。みんな、明日までに教科書p40ページから42ページの問1,2,3をといてきてね!」

2時間目、数学の丸山先生の言葉に、クラスから「えー」「多いよー」とブーイングが飛ぶ。

(二次関数むずかしいよぉ・・・)

私は数学が大の苦手なので、この宿題量はちょっと不安だった。果たしてこなせるだろうか。

だがそんな不安も一瞬で消え去る。私にはもうすこし、いやもっと大事なやらなきゃいけないことがあるの。


「紺野さん、もう男子が着替え始めちゃうよ?はやく更衣室いこー?」

隣の席の清水ちゃんが話しかけてきた。今日の3,4時間目はプールなので、女子は中休みの間に更衣室で着替える。

男子更衣室はないので、男子は女子が出て行ってから教室で着替えることになってる・・・のだけれど、中には女子の退室を確認せずに脱ぎだす男子もいて・・・


まあ、見ることはきらいじゃないんだけどねっ


水着、とバスタオル、水をもって私はいそいそと更衣室に向かう。


女子更衣室ではちょうどみんなが制服を脱いで水着に着替えだしてた。


「清水さん、そのブラかわいい!どこでかったの?」

「えーっと、どこだっけ、わすれちゃった!」

クラスメイトのそんな会話が聞こえる。 私は意外とすきものなので、普段はこういう会話には喜んで加わるのだけれど今日は少し心に余裕がないかな。


だって・・・・その・・・・うん・・・・。


バスタオルを巻いて着替えるクラスメイトの女子を横目に私は水を飲んでこころを落ち着かせた。

できる。 ちゃんと計画したんだ。 


胸の高鳴りを抑え、私はスカートとパンツを下ろす。


「あー! 紺野さんだいたーん!!!///」


あ、いけない、タオルを巻くの忘れてた....//


○  ○  ○  ○  ○ 


(タイムリミットまであと30分だやべえよやべえよ)

胸の鼓動がはげしくなり、足ががたがた震える。

俺はなんてことをやってしまったんだ。 そう悔やんでも、もう遅いのだ。

昨日の夜からずっとその方法を考えてきたが結局おもいつかず、今に至る


今日の昼までに遂行できなければ俺は豚箱行きだ・・・・・ぐは・・・



「先生、どうしたんですかー?」

担当クラスの男子生徒が様子を尋ねてきた。 いけないいけない、水泳の授業中に教師がブルブルしてたらかっこわるすぎる。


「な、なんでもないぞ。さあお前ら、女子の水着ばっかり見てないで泳げー!!」と俺は生徒に活を入れる

「つかれたー」「だるー」

文句をたらす男子生徒達。



水泳の授業はクラスごとで、同じプールで行うのだが女子は保険室の女子教諭が担当する・・・ので、俺がこの場において面倒を見れるのは海パン一丁の男子だけだ


(どっちにしろ無理だよ、絶対。。。ああ、おわった、俺の社会人ライフ・・・・)


心臓が鼓動をやめてしまうのではないかというぐらい俺の心は絶望に浸っていた。


と、とつぜん


「せ、先生!!たいへんです!!!!ちさとちゃんが倒れましたっ!!!!!!!」

保健室の先生の叫び声が聞こえた。




「なん・・・・だと」

絶望していた俺の心に、少しの火がともった。


俺の教師としての人生はここで終わりかもしれないが、俺は最後に生徒を助けてやれるかもしれないーーーー!!


そう思って倒れた女子生徒のところへ走る。俺氏最後の見せ場だオラ!

プールサイドはいざとなれば走っていいんだぞ。


「こ・・紺野・・だ、大丈夫かっ!!!?」

そこにはクラスの中でも優秀な女子生徒が倒れていた。 浅く、激しく呼吸をしていて、とても苦しそうだった。

つつましくも膨らみ、上下している彼女の競泳水着の胸に目をやっている場合じゃないことはわかった。


「ほ、保健室まで担いでいきます!!先生は先に保健室に言っててください!」

「は、はいっ」


保健室の女先生は急いで保健室へ向かった。 俺は紺野の肩と腰に手をやって担ぎ、それから無我夢中でプールをでて保健室へ向かう。


校舎脇の花壇を抜けたところで、背中が急にあたたかくなってきた。 


血でも吐いているのかっ!!? と思い振り返ると。



ん、これは・・・?


○  ○  ○  ○  ○ 


先生に運ばれて、校舎裏の花壇を抜けたことを確認。


(今しかない。)



今しかないんだ。


かせられた義務を、今後の生活への影響を最小限にとどめつつ果たす。


(だ、だいじょうぶ、でる・・いけるっ 、うぅ、でも、恥ずかしいよぅ・・)

恥ずかしさで涙腺が緩み涙が溢れ出す

そして私は先生の背中の上で・・・・・・・・・・









股間の力を、ゆるめた



○  ○  ○  ○  ○ 


ジョロジョロジョロジョロ・・・・・・・・・・・・


゛ョロジョロジョロ・・・・・



○  ○  ○  ○  ○ 


「いやっ、みないでっ、おね・・がいっ!!」


走るのをやめ、後ろを振り返ると紺野がかわいい顔を真っ赤にして―――





おしっこを、もらしていた。


(ええええええ!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!!)


「うぅっ ぐすっ・・せんせいっ、ごめんなさい」


紺野の聖水は俺の背中をつたって地面へこぼれている。


だがしかしこんなタイミング、展開において俺の頭によぎったのは





「(チャンス!!!!!!!!!!!!!!!)」

という言葉だった





まさにこぽこぽと排尿が続いている紺野の股間を、








俺はーーーー








ーーーーー舐めた。



○  ○  ○  ○  ○ 

「ううっ・・・」


背中から下ろされた。

地面に下ろされて股を開かれてる。水着の上からとはいえ自分のアソコから尿が出続けているのを先生にみ、みられてるっ


(恥ずかしいよ・・・うぅ・・・死んでしまいたい・・・)


と、。


「えっ・・・・」


私の大好きな先生がその顔を私の股間に近づけてきた



(い、いやややあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁl)

私は目をつぶる。



と。


水着ごしに、なにやらやわらかい感触が伝わってきた。


頭をいやらしい妄想がよぎる。 う、うそでしょ・ま、まさかこんなシチュエーションで・・・っ??



恐る恐る。



目を開けると。



私は先生に、あ、あ・・・



あ、あそこを・・・






・・・・舐められていた・・・・・・?!?!?!?!?!??





「え、ええええええええええええええええ???????????」




○  ○  ○  ○  ○ ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○ 




○  ○  ○  ○  ○ ○  ○  ○ 


○  ○  ○  ○  



○  ○ 




次の日。



俺はいままでとまったく変わらない朝の支度をして、学校に出かけた。



今日もいちにち、がんばるぞ!



昨日何があったかって?俺はしらんぞ!


○  ○ 

次の日、私はいつもと同じぐらいの時間帯におきて、朝の支度をした。


わたし紺野千里の、何も変わらない一日がまたはじまる



え?昨日あのあと何があったかって?


そのはみなさんの想像にお任せしますw(はぁと


ただ、私も先生も、”安価を軽い気持ちで出してはいけない。”というとっても、とっても大事なことを学びました!


ま、まあ、その、少し先生とお近づきになれてう、うれしかったってこともないわけじゃないけど・・・


これ以上なにか思い出すとノクターンに飛ばされちゃいそうなので、ここらへんで。

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